- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065245620
感想・レビュー・書評
-
武侠小説×本格ミステリという変わり種。
武侠ならではの常人離れした能力がミステリに持ち込まれる事による化学反応は楽しく、読んでいて飽きさせなかったが、今ひとつ盛り上がりに欠けたのも事実だった。
登場人物はキャラが立っていてとても良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女性同性愛としてよりも、師匠の娘とくっつくってのが近親相姦的にアウト…っていうの、新鮮だな
-
武侠小説好きなんですが、最近なかなかないので設定だけで楽しく読み始められました。
師匠である泰隆が殺され、現場は湖の中心の塔。渡し舟は塔の側に。この辺は通常のミステリですが、湖を渡れたり雪に足跡をつけずに歩けたり毒を自力で解毒できたりという武術というか仙術みたいなものが加わることで世界観が楽しく。特殊設定ミステリの範疇になるんですね。
という感じで世界観はとても楽しく読んだんですが、ラストがちょっとさっぱりしすぎかなあ、と。それまでの展開に比べると地味に終わってしまった印象。前半から中盤の盛り上がりはよかったんだけどなあ。 -
世界観が美しい。
凄く面白かったし、読みやすかった。
ミステリーというより上品なラノベって感覚。
(ラノベの中にミステリーもあるんだけどもね。イメージの話)
もちろんミステリーとしても完成されていて、問題解決の道筋はなかなか美しい。
ただちょっと展開読みやすいからミステリーにたまにある最後のえげつないまさかの展開の興奮はない。
あと関係ないけど本のジャケットが材質なのか汚れやすい。
-
設定や人間模様が面白かったです。
-
江戸川乱歩賞受賞と綺麗な表紙に惹かれて購入。
武道の達人が奥義の伝承の為、3人の弟子を呼び寄せるが翌朝遺体が発見される。毒殺?刺殺?他殺?自殺?最後まで結果がわからない展開と設定のオリジナリティが特徴のサスペンス。 -
ときは宋の時代、容疑者のほとんどは武術家、主人公は百合。という中々ぶっとんだ設定に、冒頭は疑問符ばかりで読み始めたが、次第に惹き込まれていった。
本格ミステリだとはいえないかもしれないが、そう思わせるのは世界観の説得力だと思う。面白かった。 -
巻末で審査員の先生方の選評を読んでしまうと、「あ~なるほどねぇ」と自分の書評をあっさり見失ってしまう。武侠小説とかいうジャンルのミステリー、でもって時代に即して性の多様性も盛り込んである。娯楽性はなかなかで、漢詩はワケわかんないけど、ラノベ調でファンタジー要素があるから読みやすい。軽快にページをめくっていく。ただ、かなりの武道の遣い手がそろってるのに、口論多くて戦闘が少ない。喧嘩のレベルで終わる。ミステリー的には、ん?、まあ誰も悪モノにできんよなと思うけど。というか、結局最後は皆さんはどうなっちゃったの?