戦う司書と絶望の魔王 (スーパーダッシュ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 269
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086304948

作品紹介・あらすじ

ついに動き出した「天国」。それは『本食い』の能力の究極の進化形であり、もう一つの世界を体内に持つルルタの「仮想臓腑」のことだった。バントーラ図書館の武装司書たちは完全無力化し、世界の終焉に向かうカウントダウンがはじまった!そして、かつては世界の救世主だったルルタが果てしない絶望に至った過去と、その鍵を握るひとりの女性の存在が明らかになる!武装司書たちに、ルルタを止るめ術は残っているのか?希望も絶望もつないでいく、『本』をめぐるファンタジー、新人賞大賞受賞シリーズ第9作。

感想・レビュー・書評

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  • 【2024-035-1692】図書館より。再読。

  • ついに天国が動き出した。バントーラ図書館の
    武装司書たちは完全無力化し世界は終焉に向かう。
    かつては世界の救世主だったルルタが
    果てしない絶望に至った過去と、
    その鍵を握るひとりの女性の存在が明らかに。

    物語は一転、絶望の魔王ルルタへ。
    彼に架せられた世界を救う救世主としての使命。
    最後の歌い人ニーニウとの出会い。
    その悲恋が生み出した悲劇。
    わずかな希望を胸に二千年のもの長い時を待つ。

    ずっと伏線で登場していた菫色の人チャコリーと
    ハミュッツの生み出された理由。
    ハミュッツがひたすら殺されたがっていた
    理由がようやくわかりましたね…
    あの時ルルタが清浄眼を持っていれば…と
    思いますがミンスの能力は珍しいんですかね…

    コリオの登場できっちり最初から
    物語の構成考えてあったんだな~と思うと
    次の最終巻が名残惜しくもあり
    とても楽しみです。

  • この話、恋愛ものだったのか…。びっくり。

  • 読了。

  • 過去話。

    いったい二人の出会いは、どれだけの救いと、どれだけの絶望をうんだんだろう。
    最終巻が待ちきれない…。

  •  視点が、随分変わって絶望の魔王へ。
    ルルタの行動は分からなくもない。けど、なんかなあって感じ。
    一人の幸福のために殺されて苦労して悲劇が生まれた数が多いなんて、どうなんだろう。
    そんな風に考えさせられた作品。

  • ルルタとニーニウの悲恋が産んだ悲劇。
    とにかく読んでて胸がいたかった。英雄として崇められてるルルタも所詮はやっぱり人間なんだよ。恋だってしたくなるし、怖くもなるし。
    ニーニウだってそう。
    皆を助けたい、その気持ちが大きかったけど、ルルタへの愛に目覚めたらやっぱりねぇ。
    でも時代がそうさせてくれなかたったんだよね。
    ニーニウがホンマに救いがない。辛い。
    その後ルルタを殺すための道具として作られたチャコリー。
    チャコリーも辛い。わかるけど、このような魂の作り替えにより、ルルタを愛して、殺すとか。
    でも、だんだんと色んな伏線を回収してきてる気がしてる。
    ハミュッツ=メセタ。
    この人の死んでからの活躍が楽しみ!!
    最後まで目が離せない&続きが気になる9巻でした。
    10巻は刮目するべし!これにつきる。

  • そして滅びゆく世界。
    そして思い出される過去。

    いや…うんすごいね、としか言いようがないです。
    もう誰一人、手段を選んでいないというか。
    そのせいか、普通の人が、すごくすごい人に思えます。
    清廉潔白??
    純粋さが、ものすごく際立ってるというか…。

    それしか考えられなくて、それしか考えてないというのは
    かなり幸せなのではないかと。
    そういう点では『幸福』に近かったのではないでしょうか?

    大切なもののためなら、弱くもなり強くもなる。
    それは、どこも一緒なのです。

  • 一人の少女を守るために世界を救うと決めた青年はしかし、その少女を守れなかった。絶望に打ちひしがれる彼は、わずかな希望を胸に二千年の永きに渡ってその時を待つ。しかしその忍耐も限度に達し、世界の人々にとって最悪の方向に解決策を見出さざるを得なくなる。…なんて悲しい話だ。

  • 今までに出てきたキャラをまた読むことができて楽しかった。ルルタの過去も明らかになり、一番長い伏線だったあのキャラも出てきてまさにクライマックス。

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