ゆきうさぎのお品書き 6時20分の肉じゃが (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1407
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086800679

作品紹介・あらすじ

大学生の碧は、ある事情から極端に食が細くなってしまった。ある日貧血で倒れ、小料理屋『ゆきうさぎ』を営む青年・大樹に助けられる。彼の料理を食べ元気を取り戻した碧は、店でバイトすることに…?

感想・レビュー・書評

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  • 食が絡むお話が好きで複数読んできたけど、パターン化するでもなし、主人公が人見知りだったりクセの強いキャラだったりせず普通の女の子、という珍しい良作。
    料理を作る人も大体こだわりが強かったり強面だったりするところ、そうではないし。とても良き。

    食が絡むほのぼのお話の始まりはみんな主人公が何かしらの非遇に見舞われて美味しくご飯が食べられなくなったところから始まる。そこは例に漏れず同じだったけど、その後の展開が今まで読んできたお話と被らないので新鮮な気持ちで読めた。
    続きがどうなるか読めないので読みたいなぁ。

  • 同著者の『ホテルクラシカル猫番館シリーズ』を読んでいるのですが、そこかしこに当シリーズとのリンクがありまして、巻が進むごとに「“ゆきうさぎシリーズ”は既にお読みですよね?」という圧が強くなってきた為、根負け(?)して手を出しました(著者の思うツボ)。
    と、いうことで本書はシリーズ第一弾でございます。

    母を亡くした哀しみから、食欲が無くなってしまった女子大生の碧。
    ついに、貧血で倒れてしまったところを小料理屋〈ゆきうさぎ〉を営む大樹に助けられます。
    彼の作った料理で元気を取り戻した碧は、〈ゆきうさぎ〉でアルバイトをすることになりますが・・・。

    鉄板のハートウォーミングご飯モノ。
    連作四話仕立て(+序章&終章)で、〈ゆきうさぎ〉に関わる人達の様々な物語が綴られていく展開です。
    今回はどの話も“家族の絆”がテーマという印象でしたね。
    特に、第三話「14時5分のランチタイム」で、碧と共に〈ゆきうさぎ〉で働くミケさんが、素直になれなかったお母さんへ、手作りお弁当と一緒に渡した感謝のお手紙にジーンときました。
    で、大樹が作る料理はどれも美味しそうなのですが、個人的に気になったのは“クリームチーズ入りポテトサラダ”です。
    これ、めっちゃ美味しそうじゃないですか?食べてみたくなっちゃいました。
    てな感じで、多忙で疲れている夜も本を読んじゃう(寝ろよ!って感じですが)私にもスルスル~と入ってくる優しい読み心地の作品です。
    ただ、ちょっといただけなかったのは、第四話「23時の愛情鍋」で、〈ゆきうさぎ〉が逆恨みから嫌がらせを受けてしまい、後でその嫌がらせをした人は謝罪には来るのですが、大樹の対応がヌルすぎてモヤモヤ。
    どんな事情があっても迷惑行為をしてもいい理由にはなりませんから!と、“器がおちょこ”の私はプリプリでした。
    ま、ちょいちょい登場する野良猫の“武蔵”に免じて(?)良しとしますか。
    因みに、大樹と碧は“くっつくフラグ”がビシビシ立っているので、今後二人の距離がどう近づいていくのか見守りたいと思います~。

  • 読んで良かった♪と思う作品です。続きが楽しみです。

  • 小料理ゆきうさぎの前で倒れた碧と、助けた店主の大樹。
    予想通りの展開ですが、周りの人達と触れ合って成長してゆく碧と大樹にほのぼのとした気持ちになりました。
    読みやすく面白かったです。

  • こういうお店の常連になって、月に何度か美味しいお料理とお酒をいただいて帰宅する…
    っていうのが夢

  • 2023.4.14 読了。
    営んでいた小料理屋「ゆきうさぎ」は祖母が亡くなってから祖母の手伝いをしていた孫の大樹が新たに経営を再開する。そこにはかつての「ゆきうさぎ」の常連や悩みを抱えて食べられなくなった碧がアルバイトとして働き出したりと、美味しい料理が暖かく人々を繋げていく物語。

    軽く読めるタイプの小説。小説とライトノベルを意識して区別しないで読んでいるがこういうのがライトノベルというのかな?と感じた。
    短編それぞれも問題がありがちに感じたし解決方法も意外性に欠けるようで少々物足りなかった。

  • メニューはかなり美味しそう!私も食べてみたいと思わせてくれるメニューばかり、だけど内容やそれぞれの登場人物のストーリーや生き様はかなり重い感じかなと思います。

    それでも強く明るく生きて欲しい!って意味で読み進めればこっちも元気をもらえる作品ではないかな~って感じはします。
    飲食店あるあるなのか猫がたまにチラチラするんですがそれも可愛い!

  • 食堂系の癒し小説が好みの自分としてはまさにドンピシャの作品でした。シリーズ物なので今後も楽しみが増えました。

  • 表紙の絵からほっこりして買ってみた!
    読んでるうちにお腹が減っていって、ゆきうさぎの肉じゃが食べたくなった!
    ストーリー的にも良い感じでいつまでも読んでいたいと思います。
    とってもオススメ!!

  • 大樹の人柄も料理に表れているのを感じた。
    心のこもった料理を食べて次第に碧も周りの人にもその優しい料理を食べれば元気になれたり、周りの人に優しくなれたりする。
    チェーン店ではこうはいかない。
    家庭的な料理と大樹の心遣いにほっこりする1冊でした。
    2巻目も読んでみたいと思う。

    はじめましてシリーズものだったのですが、いい本に出会えて嬉しい。
    2022/12/22読了

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