- Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087455229
感想・レビュー・書評
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面白かった。読み応えがあった。
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連作短編集。
最後の作品「未完」が秀逸。 -
明治20年代中頃、移ろい行く時代の中で迷える者達。誰かが探書に訪れるとき、一冊の虚は実になる。本書を読み進めて行くと、京極堂こと中禅寺秋彦という人物は祖父よりも弔堂の主の影響を多大に受けているように感じられる。中禅寺家に所縁のある人物を出すということは、『京極堂シリーズ』の版元がこちらに移るのかとついつい邪推してしまう。この弔堂も続刊があるようなので、どうなるのか気になるところです。
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ことばと本、ひと、それぞれか生かし生かされ、作用できることとできないこと。俯瞰して感じられる一冊でした。
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登場する人物やら舞台設定やらでちょっと堅苦しく感じはしたもののいやー面白い面白い。百鬼夜行シリーズとの繋がりもあるし京極夏彦ファンは読んで損はしないなぁ。
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初めて京極さんの本読みました。
面白かった。 -
図書館で。
回りくどい話があまり読みたくなくて断念。でも薀蓄と回りくどいのが売りのような作家さんだから手に取るタイミングを間違えたとしか言いようがない。
けど文豪に実は影響を与えた古本屋、という設定は自分はあまり好きでは無いかも。 -
談話室で紹介していただいた本。
こんな佇まいの本屋ならぜひとも行ってみたい。本屋の描写だけでもう興奮。
推理の部分を抜き取った京極堂シリーズの趣。
作者の読書スタイルが垣間見れるところが興味深い。
自分のための1冊、見つけたくないような見つけたいような…
この先、本作は何度か読み返す1冊に間違いない。 -
基本的に弔堂内での会話で話が終わっているのですが、巧みな語り口で振り回される。人が抱える鬱屈を言葉で解体し組み立てなおされるので、最初と最後で物事の受け取り方、見え方ががらりと変わる。言葉巧みに騙される感じ。
最後の章タイトルが心に刺さる終わり方で、あぁ、ってなる。