夏休み (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467086

感想・レビュー・書評

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  • 中村航さんはどうしてこんな考え方なんだろうと思います。
    作家さんの事を知らなかったら、きっと女性が描いた文章だと思うのではないでしょうか。
    夏休みは、子どもたちだけのものではなくて、
    大人にも存在するもの。
    2組の夫婦の「夏休み」のお話です。

  • 話の流れがもう相変わらず(いい意味でで)大好き。
    穏やかな中に強さがあって、大好き。
    こんな風に付き合える友達夫妻が欲しいです。
    でも、一緒に離婚ってゆうのはちょっと…って思ったのですが。

    そんな約束をしあえる友達な距離もいいのかもしれませんね。

  • この人の描く女の人は、すっきりさっぱりかっこいいな、と思う。
    そして、この人の描く男の人は、なんとなく気弱で頼りない気がする…

  • コドモみたいなオトナの夏休み。

    主人公の妻の友達の夫の家出騒動から離婚騒動までのストーリーをゆるーく描いたオトナの夏休み物語。

    内容は凄いことになっているのに、どことなくゆったりと
    安心して読み進めることができる小説です。

    読み終わったあと、暖かく夏休みが終わったんだと、
    どことなくセツナイ気持ちになります。

    夏の終わりとお母さんの新たな旅立ちが描かれているからかもしれません。


    オトナの夏休みを暖かく読み進めたい一冊です。

  • 中村さんの文章のリズムや
    文中の静かな心理戦的な描写がすき。

  • なんか消化不良。結局吉田君はなぜ家出したのか?理由はないって言うけど、ないならないなりに納得するものがないと家出っていうストーリーありきって感じてしまう。マモルと吉田君の旅の意味もよく分からない。どのキャラにも感情移入できなかった。普通のありきたり小説って感じ。残るものが何もない。あと裏表紙に話の殆どが書かれていたのが興ざめ。なんでそこまで書いてしまうの?

  • 義理の友達、いいなって思いました。
    義理の友達って表現がなかなか思いつかないけれど、ぴったり当てはまる人がいます。

  • ときどき熱い気持ちを前面に出す吉田くん。物語全体がRPGのような、ラスボスへ向かってドキドキ感が増していくような、小説だと思いました。

  • 解説:酒井雄二

  • 現代を生きる若者の心情を上手く表現している小説。中村航の小説で使われる文体は、口語体の体裁を持ったシンプルかつ心に素直に響く言葉は臆病のようで確固たる個を持った現代人を描いている

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著者プロフィール

建築家。博士(建築学)。株式会社MOSAIC DESIGN代表。
1978年東京都生まれ。2002年日本大学理工学部建築学科(高宮眞介研究室)卒業、2005年早稲田大学大学院修士課程(古谷誠章研究室)修了。2008年同大学博士後期課程単位取得退学、助手・嘱託研究員を経て、2010年〜16年東京大学大学院隈研吾研究室助教。2011年東南アジアのストリートの屋台に関する研究で博士(建築学)取得。同年建築設計事務所MOSAIC DESIGN設立。明治大学I-AUD、早稲田大学、日本大学などで非常勤講師を務める。店舗・住宅・ホテル・商業施設・マーケットなど、屋台からアーバンデザインまで、何か楽しいことやりましょう!をキーワードに大小さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

「2023年 『POP URBANISM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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