- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087467086
感想・レビュー・書評
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中村航さんはどうしてこんな考え方なんだろうと思います。
作家さんの事を知らなかったら、きっと女性が描いた文章だと思うのではないでしょうか。
夏休みは、子どもたちだけのものではなくて、
大人にも存在するもの。
2組の夫婦の「夏休み」のお話です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この人の描く女の人は、すっきりさっぱりかっこいいな、と思う。
そして、この人の描く男の人は、なんとなく気弱で頼りない気がする… -
コドモみたいなオトナの夏休み。
主人公の妻の友達の夫の家出騒動から離婚騒動までのストーリーをゆるーく描いたオトナの夏休み物語。
内容は凄いことになっているのに、どことなくゆったりと
安心して読み進めることができる小説です。
読み終わったあと、暖かく夏休みが終わったんだと、
どことなくセツナイ気持ちになります。
夏の終わりとお母さんの新たな旅立ちが描かれているからかもしれません。
オトナの夏休みを暖かく読み進めたい一冊です。 -
中村さんの文章のリズムや
文中の静かな心理戦的な描写がすき。 -
なんか消化不良。結局吉田君はなぜ家出したのか?理由はないって言うけど、ないならないなりに納得するものがないと家出っていうストーリーありきって感じてしまう。マモルと吉田君の旅の意味もよく分からない。どのキャラにも感情移入できなかった。普通のありきたり小説って感じ。残るものが何もない。あと裏表紙に話の殆どが書かれていたのが興ざめ。なんでそこまで書いてしまうの?
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義理の友達、いいなって思いました。
義理の友達って表現がなかなか思いつかないけれど、ぴったり当てはまる人がいます。 -
ときどき熱い気持ちを前面に出す吉田くん。物語全体がRPGのような、ラスボスへ向かってドキドキ感が増していくような、小説だと思いました。
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解説:酒井雄二
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現代を生きる若者の心情を上手く表現している小説。中村航の小説で使われる文体は、口語体の体裁を持ったシンプルかつ心に素直に響く言葉は臆病のようで確固たる個を持った現代人を描いている