夏休み (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467086

感想・レビュー・書評

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  • ほのぼのとした日常の中に描かれる、自分たちの日常では少々見られにくい出来事(突然の家出、離婚を賭けた格闘ゲームでの勝負)、しかしそれが見事にこの4人の日常になっている。
    すっきりと一気に読み切れる作品。

  • 2011 9/13読了。Book1st渋谷文化村通り店で購入。
    表紙はなんなんだとか、ラストがいまいちしっくりこないとか、色々あるけど冒頭のユキと僕とママの生活描写とかはなんとなく好き。
    他人の普段の生活を垣間見るのはちょっと面白い・・・「生活」がなりたっている人なら。

  • 2011/08/30読了

    表紙とはちと違うお話なんだけど、やっぱり中村さんは素敵だなあ。
    こんな恋をしたいし、こんな旅もしたいし。あと登場人物がもうかわいくてたまんない。
    他の人には中村さんの描く可愛さは絶対にまねできない。

    スマブラDXですねわかります。ネスとヨッシーとピーチとマリオですねわかります。熱くなっちゃうよねースマブラって、大人げもなくなっちゃう。
    それをさらっとスマートに書いちゃうんだもん。しかも少し可愛く。中村さんの文章に惚れてしまいそうだ。どうしてくれる。
    吉田くん、どうしても何もないけど、吉田くんのいじらしさと、インテリだけどなんかフワフワしてでもやっぱりかっこいいマモル君のこの二人いいなあ。
    それ以上に、強さを兼ね備えた二人の女性とママがいい味だしてます。

    なんだかんだ言って、家出って自分に正直になるものでしょう?
    なるから、家出するんでしょう?
    どうして吉田くんが家を出たのかは、ぼんやりとしかわかんないけれど、でも自分のしたいことをする。それを何かをふっきってするっていうのは、すばらしいことだと私は思うな。
    力があるか、ないか、だけの話で。
    ただ三大美徳の「仲良し」がどうにかなるっていうのはNG。だって、中村さんのストーリーにはそれがないと崩壊してしまうもの。

    うーん、書きたいことがまとまんなくて、ぐちゃぐちゃしてるなあ。

    でも大人になってさ、こういう「余裕」があるっていうのが知れただけでもラッキーだと思う。大人になったら自由は根こそぎ奪われてしまうものだと思っていたから。現実はそうかもしれない。でも、違うかもしれない。
    人は思えば自由になることだってできる。
    それゆえの夏休み、家出という名前の旅。

    カメラのはなし、特許のはなし、それもためになる。
    中村さんの本に出てくる人が、工学とか、理系の人が多かったり、そういう用語があったりするのは、やっぱり氏の経歴を見たら分かるね。

  • 世界観はともかく、登場人物の言動や行動がまったく理解できない。

    この本の世界観に入れず残念。好き嫌いが分かれる作品ではあると思う。

    最後のゲーム対戦、離婚の下りはまだ読めたが、後は全然。

    読む価値なし。

  • 中村さんの作品の登場人物は、学生も大人も何だか可愛い人が多い気がします。
    私も、ママのお茶をぜひとも飲んでみたいです。

  • 中村さんの小説はさらさらと読めるので、時間のない時にもやさしく読書欲を満たしてくれます。
    泣ける、とか笑える、とかそうゆうのはなかったけれど読後さわやかのすっきりとした一冊でした・

  • カメラの分解が趣味の、義理の親友ヨシダくん。
    草津温泉のpH値。
    隠れたベストセラー、マグネタイザー。


    気づいているんだけど記憶に残らない、ついつい見過ごしてしまうものを、上手に掬い上げているなぁと感心させられます。

    土。

  • ☆夏休み☆

    タイトルから想像していた話と違っていた。

    中村さんの作品を読んでいると大学生の話が多かったので、学生の夏休みのイメージしていた。

    実際に読んでみると、大人の夏休み??大人になりきれていないモラトリアムな夏休み??

    どちらも当てはまると思います。

    何気ない日常シーンのゲーム。

    これがのちの展開に絡んでくると想像と違っていて、おもしろかった。

    僕の好きなせりふは

    「大切なものを守るために、吉田くんはフェアネスを踏み越えた。」

    です。読んだ方には、どこで言ったせりふかわかると思います。

    時には感情で動くのも大事だと思えた。

    僕もこんな夏休みを送って、現実を受け止めたいな。

  • 最初から中盤くらいまではあまりの感情移入のしにくさに挫折しかけましたが、物語が動き始めたらスラスラ読めました。吉田さんの気持ち、よく分かる。しかし女性陣…とくにユリは、多分仲良くなれないタイプかと(笑)よくもわるくもサッパリした本でした。

  • 2011/7/20


    女性陣が強すぎてもう(笑)
    そういうのは相手に伝えちゃった時点でフェアにならないような気もするんだけども!実際こんなこと言われちゃったら悲しいなあ。勝算があったなんて言われてもやだわぁ・・・。こういう現実味のないシビア感がちょっと軽すぎにみえて気になってしまった。

    日常に始まり、非日常とかつてない(笑)ドラマが繰り広げられそしてまた日常に、何事もなかったように戻る…イマドキのお話でした。

    ゆるいテンション読みやすかったです。

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著者プロフィール

建築家。博士(建築学)。株式会社MOSAIC DESIGN代表。
1978年東京都生まれ。2002年日本大学理工学部建築学科(高宮眞介研究室)卒業、2005年早稲田大学大学院修士課程(古谷誠章研究室)修了。2008年同大学博士後期課程単位取得退学、助手・嘱託研究員を経て、2010年〜16年東京大学大学院隈研吾研究室助教。2011年東南アジアのストリートの屋台に関する研究で博士(建築学)取得。同年建築設計事務所MOSAIC DESIGN設立。明治大学I-AUD、早稲田大学、日本大学などで非常勤講師を務める。店舗・住宅・ホテル・商業施設・マーケットなど、屋台からアーバンデザインまで、何か楽しいことやりましょう!をキーワードに大小さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

「2023年 『POP URBANISM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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