ガダラの豚 3 (集英社文庫)

著者 : 中島らも

• 集英社 (1996年5月17日発売)

感想・レビュー・書評

[yankobaさんの感想 · 2016年6月16日]

ガダラの豚も最終巻。
いよいよバキリとの決戦なんだけど、一応伏線も回収したしいいっちゃいいんだけど無駄に人を殺し過ぎというか、マリック的な人や清田くん的な人ももうちょっと頑張って欲しかったなぁ。
ラストは少々と言うか多分にご都合主義的ではあったけど読み応えがあったのも事実。

[guritogura1さんの感想 · 2016年5月29日]

またあっ！というまに一日で読んでしまった。この本は気づいたらページを読み終わっていて、まだあるの...ということが私には初めてなかった貴重な本です
ネタバレ


いろんな人がパキリによって亡くなったけど、最後は大生部がほんものの力を継いでいて、それでパキリを倒したというのが説得力があって面白かった。
ただ、パキリの力はなんなのか？！
大生部の方が上やったんやな。

[ぼぼさんの感想 · 2016年2月8日]

１部新興宗教ぶっ飛ばす編、２部アフリカ呪術編、3部日本大暴れみんな死んじゃう編。全３冊、一気に読んでしまった。中島らもすごい。ジェットコースターのスピード感で、どんどんストーリーが走っていく。登場人物の感情は、あんまり書かれない。誰か死んでも、かなしい、の一言くらい。なんかぽんぽんぽーん！って感じだった。とくに３部。
ミスターミラクルと清川くんが死んじゃったのは、けっこうショックだった。読者が大好きになったところで、容赦なくそのキャラクターを殺していく、中島らもさんがにくい。

１部新興宗教ぶっ飛ばす編は、なるほどなあと感心しながら、手品師の手の内を見せてもらった感覚。新興宗教にひっかかる気持ちも分かる、と思った。みんなこれ読んでおけば、最低限うそものにはひっかからなくなるんじゃないかしら。

２部アフリカ呪術編は一番すきだった。ＮＨＫの特番みたい。アフリカ民族の村に家族でステイ、みたいな。呪術がどんどん出てくる、臨場感もあった。

３部日本大暴れみんな死んじゃう編は、ちょっと残念だった。こんなにみんながみんな死んじゃって、呪いの怖さは分かったよもう、グロいはやだよ、って気持ちが強くなった。結局、うそものは多いけど、本物の呪術もある、っていうところで物語は終わるけど、それにしてはテレビに頼ったりマフィアとつながったりもあったよね、と釈然としない。

でも、とにかくこの、全編通しての物語感！たまらないものがありました。

[asahiroさんの感想 · 2016年2月5日]

最後はなんか走ってなんかまとめた感があって、アフリカ編が面白かっただけにちょっと残念。

[あきらさんの感想 · 2016年1月6日]

初らも。とうとう読み終わってしまった・・第I部、第II部、第III部とそれぞれ全く違う楽しみがあってとても良かった！素晴らしいエンタメ小説でした^^ 個人的には第II部のアフリカ編が一番ミステリィしてて好きだ。

[yo-suke0301さんの感想 · 2015年11月12日]

設定は濃いのにどうも活かしきれていないというか。深く突っ込まなかった分、スピード感があって楽しかったのは確かだけど。

[佐トーさんの感想 · 2015年8月19日]

大呪術師バキリと戦う日本のテレビ局篇。大生部一家とバキリが対決する番組を企画、テレビ局の迷路でくりひろげられる恐怖と涙と笑いの最終章。
「世の中広いからいろんな魔があるんじゃない。人のいる所には必ず魔が発生するんだよ。」(P285)、「学者は、嘘はつかん。よく過ちをおかすだけだ」(P288)は示唆に富んだ一節だと思う。

【Ⅰ】の感想→超能力ブームと新興宗教、この2つに切り込み、面白い小説に仕上がっている。情報収集力と取材力、そしてそれらの分析力に脱帽。

【Ⅱ】の感想→大呪術師バキリと戦うアフリカ上陸篇。アフリカの呪術事情を詳細に分析し、亡くなったと思っていた娘を奪還する、サスペンステイストに仕上げたハラハラドキドキの楽しめる一冊に仕上がっている。

[naoponhonさんの感想 · 2015年7月24日]

笑いありハラハラあり驚きあり
信仰あり呪術あり
アクションあり。
三巻長かったけど
ドキドキワクワクハラハラ
にやにやしました。
オオウベ一家大好きだなー

[tkn69さんの感想 · 2015年7月12日]

とにかくハラハラドキドキ、こんなにエキサイティングな本は久々に読んだ。

[723さんの感想 · 2015年3月4日]

微妙〜〜〜
ケニア編が一番面白かったなあ
えっえっどうなるの気になると思って急いでⅢを手に取ったら、東京帰って来たんかい！！とがっかりした
ケニアで全部やってほしかった
超能力なんて呪術なんてありませんっていうのを証明してくれるのかと思ったら違った
ムアンギが一番好き

著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞（長編部門）を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1　白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」