地下生活者/遠灘鮫腹海岸 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.16
  • (0)
  • (13)
  • (31)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 138
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087485448

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中編2本。どちらもホラーとユーモアの混じった話。遠灘~はアリジゴクみたいな砂浜。足掻けば足掻くほど抜け出せない。焦燥は若干あるものの、しょうがないなぁ、という受容に傾きかけているような。地下は時々描写がグロい。結局真相がよくわからないんだが、どこからか妄想になってて精神科のお世話になっていたということ?

  • 地下に閉じ込められることへの恐れをテーマにした2作品。
    といってもそこはシーナふうである。老人は「ひこひこ」笑い、「うわうわうわ」などと叫んでるうちにいつの間にか死んじゃった霊魂たちの、なんだかのんきなことよ。と言ってるあいだにも物語は妙な回転をして、いちど地上に出たはずの魂はふたたび地下へとひきつけられていくのであった。

  • 1997年5月読了。

  • 地下鉄の連絡通路に数人の男女が閉じ込められた。真の闇の中で荒廃していく肉体と精神。やがて身体から思念が離脱して・・・<地価生活者>
    何気なく乗り入れた海岸でワゴン車が砂利を噛みながら徐々に沈み始めた<遠灘鮫腹海岸> ―裏表紙より。

    「さすが椎名誠さん、ぶっとんでる!」というのが最初の感想。でも惹きつけられて一気読みしました。

  • 椎名誠のSF短編集。
    彼の短編集は、いつもその続きを教えてほしい、なぜ、どうしてを説明してほしいと思わされる終わりなのよね。
    今回もそうでした。
    不思議な世界に取り残されます。

  • 椎名誠流死後の世界

  • そしてそれからどーなるんだ!ってことはこの人多いよね。

  • 椎名さんは色々なタイプの小説を書いていますが、この作品はSF小説に位置付けされると思います。
    実体験がトリガーとなって書き上げた小説だということですが、とても椎名さんらしい小説だと思いました。

  • 199902
    2週間

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椎名誠の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×