優しくって少しばか (集英社文庫)

著者 : 原田宗典

• 集英社 (1990年1月19日発売)

感想・レビュー・書評

[kasumi-souさんの感想 · 2011年9月12日]

表題作は、風邪をひいた男女が仕事を休んでベットで横になりながら、とりとめもない話をしています。そんな二人なんだけど、どこかいとおしく感じるお話でした。

何かの対談で表題作を湊かなえさんがお薦めしていて、有川さんとお話をされていたのをみて、読んでみました。

表題作以外は、背筋が寒くなるようなお話が多くてちょっと苦手でした。

[K@ZUさんの感想 · 2011年8月4日]

　表題作を含む六篇の中短編集。
　全て男と女の関係をテーマとした繊細な小説なのだが、表題作以外は何とも不穏で背筋がゾクリとするような狂気を根底に孕んでいる。

　それだけに表題作の「ユルさ」が非常に心地いい。お互いに風邪をこじさせている男女が一つの部屋で繰り広げる駆け引き。
　読点や句読点、改行などの文法をあえて無視しリズム感を重視した文章は、男の視点から見た恋愛の身勝手さや不条理さを優しく紡ぎだす。
　解ってる恋愛なんて不公平だなんて解ってるつもりなんだけど、あーやっぱり一緒にいたいんだよなぁ。そんな微妙な男心。

　その他の収録作も見事なキレを持った作品ばかり。小説ならではの満足感を得られます。

[bananafishさんの感想 · 2011年6月26日]

表題作の独特な改行や文章がとても好き。他の話はまあまあ。嫌いではない。

[pyさんの感想 · 2011年5月14日]

タイトルだけでも今日一日を違う生き方できそうでしょ

[夏目耕四郎さんの感想 · 2011年2月11日]

文体と構成で空気感を表現するという部分で、最初に衝撃を受けた作品。
最初に読んだのは高校生の時だった。

[Kさんの感想 · 2010年12月7日]

気だるい雰囲気で、何とも言えないとりとめの無さ。
たった二人だけの情景がだらだら続く・・・
既視感の無い新しさの興味という意味での面白さは、、、あった。

[amararaさんの感想 · 2010年11月21日]

鯖の味噌煮

[Mariさんの感想 · 2010年10月22日]

6つの恋愛小説短編集です。表題作は好きでした。熱を出した恋人同士がちょっとしたことでケンカになる微笑ましいストーリーでした。でも他の5編に出てくるヒロインはなんでみんな不気味なんでしょう。男性はこういう不気味ちゃんに惹かれるのかしら。

[miaさんの感想 · 2010年9月29日]

こんな愛情にあふれたことばはあるだろうかと考える。
わたしは　すこしぐらい愚かな方が人間はいとしいなあっておもう。

[chronoscapeさんの感想 · 2010年9月3日]

あぁやっぱりこの文体って変だなぁとか思いつつも結構今もブログとかで使っちゃうんですよねまったくグダグダしてるだけの描写なのになぜかそれが

また

愛おしかったりしてまぁちょっと真似てレビューも書いてみたりとかしてみたりして

。

著者プロフィール

作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」