いねむり先生

著者 :
  • 集英社
3.57
  • (50)
  • (105)
  • (89)
  • (26)
  • (10)
本棚登録 : 762
感想 : 144
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714012

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • NHKのドラマを見ました。「狂人日記」読んでみたい。「人間に対する優しさを忘れずにいたい」穏やかに見える先生が抱える孤独。孤独と向き合う勇気…。

  • 平安貴族を彷彿させる生活。才能があってよかったね。
    近しい人には送ってほしくない生き方だし、逆に真似すれば芸術家なんて思う馬鹿野郎がいたら困るかも。

  • ☆☆☆☆

  • この一年、いや、それ以前から、ボクは特定の人や物事に固執することを避けてきた。それはボクの生きる術のようなもので、このやり方をいつどこで体得したかはわからなかったが、一人きりという場所、状況に自然に帰ることができた。
    「好きにやればいいんですよ。なるようにしかなりませんから」

  • 昔から気になっていた1冊。ちょっと長くて間延びした。面白かったのはギャンブルをおこなうために旅行する「旅打ち」について書かれた箇所。こんな旅行の仕方もあるのかと。また博打独特の表現の多さに日本語の豊かさを感じる。ストーリー自体はちょっと物足りなかった。自分自身が、この色川さんというモデルの人をまったく存じ上げないせいだろう。

  • 84ページぐらいで終了。400ページ超だが、カギカッコの会話で改行多くスカスカの印象。なんなのかこれは、という感じ。

  • 人は弱いもの。そして、人は優しいもの。人は支え合って生きていくもの。そのようなことを教わりました。

  • 最愛の家族を亡くした著者が悲しみの底にいるときにほんわかした先生に出会う。旅に出たり一緒にいることで癒されていく様子が伝わってきた。この先生と過ごした日々を留めたくてこの小説を書いたんだろうな。僕は勝手にそう解釈した。

  • 最後の台湾で先生そっくりの人に会ったくだり・・・わかるな・・泣けた。死ぬことはいなくなる事・・・・

  • この作品がすらすらと読めるのは、ただ単に会話文が多いからだけではない。きっと。

    あえてわかりやすい文体で書かれているわけではなくてところどころ聞いたことのない日本語も出てくるんだが、それでも物語を進める手は止まらない。いねむり先生と主人公のやりとりがうまいぎこちなさで表現されていて、これはきっと全て本当にあったエピソードなんだなと思った。


    登場人物の魅力というか、雰囲気自体がとても心地よいスピードで流れていって、最後までうまくまとまった作品。あっという間に読み終えてました。


    ありがとうございました。

全144件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊集院静の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×