いねむり先生

著者 :
  • 集英社
3.57
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本棚登録 : 762
感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714012

感想・レビュー・書評

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  • 伊集院静は好きだけど、たぶんやっぱり文章が合わない。
    それでも楽しいと思えた。

  • とても優しい気持ちになれる作品。

  • 伊集院静『いねむり先生』(2011)を読む。
    色川武大との出会い、交流を軸に
    伊集院が小説家として本格的に活動する以前の時代を描く。
    ラスト40頁が圧巻。
    僕の想像を裏切る印象的なシーンで物語は終わる。

    この作品は映像化は難しいだろうなと思う。
    正気と狂気のすれすれの世界は
    小説ならではの想像力ではないか。
    それともいつかこの世界を映像化する監督が現れるのか。

    それにしても「いねむり先生」の
    なんと愛らしいことか。
    この役を演じられる役者がはたしているかな。

    (文中敬称略)

  • 初めて読んだ伊集院静の作品。
    自分は伊集院静のことはあまり知らないので感情移入出来なかった。伊集院静のことをよく知るファンなら楽しめる作品なのだと思う。

  • 伊集院さんの文体が小説とは幾分違ってぎこちないと感じた。
    それにしても、伊集院さんが羨ましいなあ。
    色川さんとの出会い、一緒に過ごした日々は伊集院さんにとって貴重なものだったのですね。

  • 普通に「先生」を知らずに読んでいれば☆4つ。だけど僕も先生、即ち阿佐田哲也に大いなる思い入れを持っているので、このふたりの邂逅を実に興味深く、そしてなぜか優しい気持ちで読んだ。人はなんかしら問題を抱えてて、どこかでバランスを取りながら生きてるわけだけど、そのバランスの取り方が人に言えない様なことで取らねばならない人もいるし、理解されない人もいる。ギャンブルって、そのバランスの取り方の手段のひとつだと思うのだけど、それはもう勝つとか負けるとかそんなこと超えてるというか、別物なんだよね。勝つことなんぞ考えてるんだったら最初からギャンブルなんてやらなきゃイイんだもの。それでしか癒せない渇きというのはあるわけで。なんか自分を律する人がエライみたいな風潮の世の中だけど、僕はこういう自分のどうしようもなさにどこまでも落ち込んでいってしまう人間に親近感を感じる。というか信用できるんだよね、自分の情けなさがわかってる人って、優しいし。自分ダイスキな人を見てて気持ち悪さや居心地の悪さを感じる人は読んでみて良い一冊。

  • 実話なんでしょうね。色川さん、魅力的な人ですねぇ

  • 伊集院静も阿佐田哲也もあんまりよく知らない自分にとって、感情移入できる訳もなく星2つです。
    けど、不思議と読みにくくはなかったのは事実。

  • ずっと、穏やかな気持ちでゆっくりと読んでいた。

    会ったことがある人は勿論、会ったことがなくても俺のように先生の文章に助けられた人間は、「先生」は自分の先生だと感じているのではないだろうか。

    最後の最後、もう先生とお別れかと思うと、涙がこぼれた。

    伊集院静さんには、ありがとうとしかいいようがない。

  • 震災直後に読んだので何やら辛く…。
    でもいねむり先生の静かな優しさ、そして
    誰にも訪れる「死」について受け止めることができた

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著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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