いねむり先生

著者 :
  • 集英社
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感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714012

感想・レビュー・書評

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  • 端正な良い本だとは思う。
    感情移入が足りない読者には、最後のシーンは蛇足。逆に思い入れが深い読者は、感涙をそそられるのだろう。

  • 筆者にとっての最大の師でもあった晩年2年間の色川武大さんとの交流を描いた心温まる且つ切ない小説。
    当時の伊集院さんをどん底から救ったのはこの「いねむり先生」他ならない。
    不思議な魅力のある方で、筆者にとってはかけがえのない心の師だったのだろう。

  • ゆたかなやさしい気持ちになれる本でした。

  • annex~作家・伊集院静 "命"を語る~:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2011/06/post115127.html

  • よい文章でしたが最後が「えー?」て感じでした。
    「先生の遺言により小説を書き始めた。それがこの本だ」
    という展開を期待していましたが
    実際は香港で先生のそっくりさんを見かけて終了…。いいの??

  • 資料ID:21102758
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  •  え?というのが正直な感想。いねむり先生の愛嬌は伝わるけど、それだけ。
     で、調べてみて納得。これは……わたしの苦手な自伝系だったのかー!!

     著者である伊集院静が色川武大との交遊を記した自伝。伊集院さんがどれだけ色川さんを慕っていたかが端々に感じられて、読んでいて優しい気持ちになった。
     ただもうほんとにごめんなさい。個人的に自伝は基本肌に合わないようで、興味深くは読めなかった。

  • 伊集院静が阿佐田哲也(色川武大)と出会う。妻夏目雅子を失って心病んでいた伊集院静は、ナルコプレシーのせいで時と場所を選ばず眠りに落ちる「いねむり先生」の不思議な包容力に魅了される。酒好きでギャンブル好きな二つの心の交わりを、飾り気のない筆致で淡々と綴った作品。統合失調症の苦しみを理解できるふたりが、互いにとっての癒しの契機となるクライマックスはしみじみと胸に迫る。(井上陽水も出てきます。)

  • 余り面白くないかも。夜通しマージャンとか賭博して、いつ寝てるんだろう。

  • 特別面白いわけではないが(失礼)、どんどんと読みたくなってしまう一冊。退屈な話だとすぐに読む気を失せてしまうことも多いのだけれど…そのような意味で今まで出会ったことのない感じの読み応えだった。

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著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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