- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087714739
作品紹介・あらすじ
気鋭の歌人が紡ぐ、せつないテーマ短編集
「贈り物」から浮かびあがる、人生の光と陰。婚約指輪、古びた本、たまごっち、ボールペン・・・あなたからもらった「もの」をきっかけに溢れ出す、7つの物語。せつなくも愛おしいテーマ短編集。
感想・レビュー・書評
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初めて読んだ加藤千恵さんの本!
すごく読みやすくてすぐに読めた☺︎!
どのストーリーも最後には泣きそうになる。
読みながら震えたり、どうなっていくんだろうと
思ったり、続きが気になるものが多かった!
また他の本も読んでみたいな〜♡詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
切ない愛の短編集。
そうね、、、
あとは泣くしかないね、、、。 -
短編集。“贈り物”から思い出される記憶の数々。
頭の片隅に仕舞われていた忘れかけていた記憶を、モノ(香りや音楽などもよくある)をきっかけに鮮明に思い出すことってあるよなぁと読みながらしみじみ思った。
男女問わず様々な人を垣間見れてすべて面白いが、「呪文みたいな」は、個人的に共感できるような懐かしいような感じがあり、特に好き。 -
まず、タイトルにそそられた。短編集なので、何日かに分けてちびちび読んでいこうと思っていたのだが、読み始めたらやめられなくて一気に読了。
読みやすいんだけど、ほどよくほろ苦い。かつて好きだった人からの「贈り物」が各話のテーマで、ふとしたきっかけで見つけた「贈り物」を目の当たりにし、甦るかつての思い出。
不可抗力で成就しなかった恋…好きだけではどうしようもない、やるせない想いは、くすぶったまま思い出のプレゼントと共に封印された。OL、ヒモ男、男子中学生、女子高生、主婦、女子大生…。様々な世代ながら、主人公たちにはどこか共通の生真面目さを感じた。
苦い思い出を物に封印って経験、多少なりとも誰もがあるのではないかしら。読みながら自分も、封じてきた記憶がほころびそうで…でも、思い返すのは苦くもどこか甘いものでもあるのかもしれない。
歌人の方が描く小説は(そんなにたくさん読んできたわけではないけど)どこか独特。痛いところを針でチクっとつつくような鋭さがある。目の付けどころがうまいといつも思うのだ。
読み終えて、いくえみ綾さんの装丁がほんとにピッタリだなぁとしみじみと感じた。 -
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回想がここからここまでとわかり辛くて、迷子になってページを戻ることが多かった。独特のもやもや感のある「触れられない光」は、でも嫌な風なところは上手く受け取れなくて、ただ母娘の離れられなさをどこか身近にも感じたりして、印象的だった。たまごっちが懐かしかったり、クラスで流行しているキャラクターのキーホルダーや落書きをした上履きが想像だけで鮮烈に感じられたりした。どの話も流産とか知らないことでも過剰でないリアルなように感じられて、寄り添い易かった。
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タイトル「号泣する準備はできていた」みたい。
装画いくえみ綾の装丁名久井さんで、ハードすぎないカバー(ソフトカバーというのかな?)で素敵。
『被害者たち』『あの頃の天使』『先生、』がすきだった。誰しも天使が居るような。好きな人が良く話してた日本史の先生っていうのもよかった。 -
うまくいかなかった恋愛を思い出して、泣きたくなる瞬間を集めた短編集。頭では分かっているというのと感情がその通りになるのは一緒じゃない。だからこそ、ふとした時に思い出して、胸が締め付けられる。
この感覚最近持っていないなぁっと思った。