フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715101

感想・レビュー・書評

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  • 今回はサチが語る堀田家と周りの面々ではなくて番外編。
    紺と亜美さんの出会いがなんとも言えず切なくて(二人が切ないわけではないw)涙がでた。
    次の最新刊をもってしばし堀田家とお別れ。

  • 登録番号:10889 分類番号:913.6

  • ☆☆☆☆4つ

    『東京バンドワゴン』シリーズ番外編短篇集です。
    今回は、この本を読んだ他の皆さんがどんな感想を書くのかなぁ、などと想いながら書いています。
    この短篇集は脇役、というわけでもないのだけれどそういう大勢の登場人物のエピソードについて触れた作品であります。

    わたしは全く興味が無いのだけれど、たぶん一部の読者にとっての重要なキーワードは、テレビドラマの『東京バンドワゴン』なのだろう。
    それぞれの登場人物がテレビで演ずる役者のキャラクターによって刷り込まれてしまう、というわたしにとっては誠に耐え難い状況なのですが。
    わたしは、本を読んで自分で創った登場人物像を、商業的成功優先のテレビ屋の手に掛かって決まった俳優のイメージに置き換える事などは御免被りたいのです。

    ありゃいつも通りまた変な読書感想になってしまっている。誠にすまぬ。

  • 《東京バンドワゴン》8作目とはいえ、いつもの長編ではなく、堀田家とそれを取り巻く人々の知られざる過去のエピソードを描いた短編。これはこれで楽しかったが、個人的にはいつもの長編の方が好き。やはり家長の勘一がでんと控えている上での堀田家の話がいい。

  • 「東京バンドワゴン」シリーズのサイドストーリー短編集。あの人とあの人の出会いにはあんなドラマがあったんだ、などと楽しい過去話が満載。ちょこっとものたりない気もするのだけれど(そのエピソードだけでもっと長い話が読みたくなる)、想像力にまかせるのもいいのでしょうね。
    お気に入りは「野良猫ロックンロール」。これこそもっと読みたい物語なんですが。本編にはほとんど登場してこないだけに気になるのよねこの人が。

  • 8作目。
    ようやく!久々に東京バンドワゴンの皆さんに会えたー!とウキウキで読み進めたのに、うーん。
    これお金とっちゃうの?という気分に。
    バンドワゴンファンなら喜ぶに違いないって?違うような。
    ウルトラマンタロウのタイラントのよう。ウルトラ兄弟も出るし、今まで人気の怪獣が合体したなんて、一見スペシャルに思えるけど、見てみたら過去の映像をつなげただけ。
    これまで会話の端々で匂わせてきた数々のことを短編にしてまとめてある。
    紺さんと亜紀さんの出会い、がなっちゃんと秋さんの出会い、もちろん青くんとみすずちゃんの出会い。
    でも、これを描く必要なかったよなあ。そこはかとなくでは駄目なんだろうか。
    あとは文庫化のオマケとか?
    とくに真奈美さんと槙野さんの秘密には怒りさえ。そこは断固否定すべきとこだし替え玉なんてあり得ない。
    護ったって違うんじゃ?
    バンドワゴンの皆さんに会えたのはうれしいけど、これはちょっと。
    でも、相変わらず勘一さんとか祐円さんはいい味だしてる。
    下町散歩をゆっくりしてみたい気分になった。
    最後にサチさんで締めたので読後はさわやかだったし、次回に期待しよう。

    「変わらねぇもの、変わっちゃ困るものを守ってよ、変わらねぇと駄目なものをきちんと変える。そういうことをしてもらわねぇとなぁ」

    「なぁに、きっとすぐに生まれ変わってでも会えますよ。神様ってのはあれでけっこう粋な計らいをしてくれますからな。神主が言うんだから間違いなし」

    「本を大事にできねぇ奴は、人生も大事にしねぇんだ」

  • いままでとはちょっと雰囲気が違うと思ったのは、やはりおばあちゃんの語りではなかったからかな?それぞれのサイドストーリーがかいまみれて面白かったです。
    東京バンドワゴンみたいなお店あったら絶対行きたいな~と思う・・笑

  • ここからは追いついたので、文庫版ではなく。
    サチさんの語り口がないのと、エピソードが短いので、違和感少しあり、ちょっともの足らない。もちろん、個々の語り手の気持ちが分かるのは楽しいけれど。
    ま、シリーズの息抜き短篇集としては、ありか。

  • 老舗古書店「東京バンドワゴン」に舞い込む謎を、大家族の堀田家が人情あふれる方法で解決する人気シリーズの最新作。今作はシリーズ番外編として、主要キャラクターの知られざる過去エピソードが語られる、ファン垂涎の短編集! 今から30年前、突然、我南人が生まれたての赤ん坊を連れて帰ってきた「この子ぉ、僕の子供なんだぁ」。付けた名は「青」。堀田家は他の兄妹と同じく育てるが、成長した青は出生の秘密を気にして…(「紺に交われば青くなる」)東京バンドワゴンに初めて来た時「店の本を全部買いたい」と口走って勘一に怒られたIT社長の藤島。彼と堀田家の縁が深まったきっかけとは…(「縁もたけなわ味なもの」)一人旅の途中で大事なボストンバッグを盗まれた当時20歳の亜美。偶然そのバッグと同じ鞄を持っている男を発見して…(「愛の花咲くこともある」)。書き下ろし3編を含む全10篇。

  • 作品はいつもどうりの高評価なんですが…短期のアイドルドラマは…。
    どうせドラマ化するなら「寺内貫太郎一家」くらいのものにしなくちゃ!
    頑固オヤジもそっくりだし(笑)。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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