フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715101

感想・レビュー・書評

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  • 東京バンドワゴンに関わりのある人の物語。タイルの隙間を埋める目地のような感じで、バラバラだった人びとの関係性が埋まっていく。今までのシリーズを補間するような本。

  •  めちゃくちゃ可愛らしい、赤ちゃんの青の写真が見たいo(^∀^*)o
     「ぼくとある人の子供」と言って持ってきた我南人にびっくりしましたが、その子を平然となんの誰何もなく、育ててしまって、サチや秋美さんに唖然。
     そして、自分の出生に疑問を持って勇気を出して聞いた返事が気の抜けた「そうだよぉ」では、やりきれないと思ったけど、そのいら立ちをぶつけたら、思いっきり投げ飛ばされたという結末にも、あまりにも堀田家らしくて笑えました。
     いろんな境遇の人が普通に幸せに暮らしていける堀田家って素晴らしい\(^o^)/

  • 短編集。サチばあさんが語り手じゃない東京バンドワゴン、新鮮でした。お気に入りの藤島さんの話が読めたのが良かったです。でもやっぱ、バンドワゴンはサチばあさんの語りがあってこそかな。

  • 「紺に交われば青くなる」
    サチさん素敵!
    皆の紺に対する信頼凄い。実際、堀田家で一番凄いのは紺なんじゃないかな…と思う。
    霊感父子のやりとりがいい。

    「散歩進んで意気上がる」
    作中作の[空家の少女、真夏の女]面白そう。
    “作家の性”か…。

    「忘れじの其の面影かな」
    木島さんも藤島さんも堀田家大好きだなぁ。
    マードックさんと堀田家の出会いと木島さんの秘密にビックリ。
    勘一さん流石!格好良いわー。

    「愛の花咲くこともある」
    初対面が飛び蹴りって(笑)紺と亜美さん、スゴイ運命の出会い!
    お巡りさんも面白い人だなぁ。

    「縁もたけなわ味なもの」
    前から簡単に説明されていた藤島さんと堀田家の出会い。こんなに色々あったのか。
    三鷹さん、お寺で半年も修行ってすごい。

    「野良猫ロックンロール」
    ずっと気になっていた我南人と秋実さんの出会い。
    読めて嬉しいけど、短くて残念。
    我南人の喋り方が吃音の頃の名残りだとは…。

    「会うは同居の始めかな」
    青とすずみちゃんの出会いは合コンか。なんだか意外。
    藍子と槙野さんのことがわかった時、一旦別れることにしたのか…。まあ、そうなるよね。

    「研人とメリーの愛の歌」
    流石研人、鋭い!
    学生運動か…。よく知らないけどヒドかったんだろうな。
    メリーちゃん可愛い、と思ってたら最後にビックリ。研人ニブイ(笑)

    「言わぬも花の娘ごころ」
    真奈美さんが昔付き合ってた、花陽も知ってる人って誰?
    真奈美さん凄い。めっちゃ男前。

    「包丁いっぽん相身互い」
    柿のコロッケ気になる…。
    真奈美さんの失恋相手って↑の人?
    コウさんを雇ったのは、若しかして一目惚れ?我南人も気づいて押しつけたのかなぁ。だとしたら早い段階で両想いだったんだ。

    「忘れものはなんですか」
    いつも通りのサチさん語り。
    大切な人の死に目に会えないのは辛いな。遊んでいたら尚更。
    相変わらずの粋な演出をする霊感父子。

    〈東京バンドワゴン〉初の短編集。しかも、最後の話以外はサチさん以外の人の語りで新鮮!
    色々な“出会い”を知ることが出来て嬉しい。短編集でも秋実さんが殆ど登場しないのは残念。

  • 東京バンドワゴンシリーズ第8弾

  • (15-42) 私はシリーズ最初の「東京バンドワゴン」をつい最近読んだ。小路作品は幅が広くて私はどちらかというとマイナー路線の方が好きなので、人気シリーズなのに読んでなかったのだ。割と面白かったのでもう一冊と、とりあえず図書館の棚にあったのを借りたのがこれ。外伝といえばいいのかな、いろんな人のエピソード集だった。第一作を読んだすぐ後だから記憶がはっきりしていたし、出版順に読むよりかえって良かったかも。面白かった。

  • あの東京バンドワゴンの家族が帰ってきたという感じ
    安定した面白さだけど、新鮮味はもうないな
    そろそろネタ切れなのか、わたしが飽きてきたのか
    でも、文庫で読んでいるから
    ちょっとした息抜きにいい感じなんですよ

  • 今回はサチさん視点はラストだけで、今昔入り混じった珍しい構成。今までの話の隙間を埋めていたり、シリーズ番外編といった感じか。どれも面白く、楽しんで読めた。短い話だったけど秋実さんと我南人の出会いは好きだった。堀田家の兄弟、紺はどう関わっても好青年なのに対し、青の軽さ(笑)。意外と真面目って、深く付き合わないとわからない子だな。そして研人、勘が良いのか悪いのか。メリーちゃん苦労するよ。ドラマ見たせいで真奈美さんが片桐はいりで想像されてしまう。

  • ほんとにすごくいい! 大好き。
    東京バンドワゴンの番外編。いつもは大おばあちゃんのサチさんが語ってるけど、今回はいろんな人の視点で、それぞれのエピソードを語っています。

    青くんが堀田家に来たときの、紺くんと藍子さん。
    今まで「太陽みたい」ってだけだった秋実さんと我南人さんの出会い。
    藍子さんと槙野教授の顛末。

    すっごくいい番外編で、大好きです。
    なにより、堀田家の中でみんなと生活しているサチさんの姿がうれしかったです。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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