- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087717419
感想・レビュー・書評
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私が読む著者の作品(アンソロジー含めて)6冊目。
全くの個人的評価だが、著者の作品には当たり外れが有り、本書は当たりの方。
ものすごく読みやすいし、良かった。
渡部君は中三の時に駅伝に出たという。
あれ?それって『あと少し、もう少し』の話?
10年も前に読んでいるので、この渡部君が出ていたかなんて私は全く覚えていないが、今他の方々のレビューを拝見して、やはりそうなのだということがわかった。
『あと少し、もう少し』を再読してみたくなったが、今抱えている本が他に大量にあり困ったものだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「あと少し、もう少し」の渡部くんが登場♪
どんな子だったっけ?と思い出しながら…
29歳になるまで何となく生きてきた主人公・宮路
ミュージシャンへの夢を捨てられないと自分に言い訳をする宮路…きっと彼は寂しかったんだろうな。
宮路は「ぼんくら」と呼ばれながら介護施設で老人達と出会い、渡部くんのサックスに出会い、死を身近に感じて毎日を大切に生きる事を教えられる。
作中に手紙が出てくるとダメね
泣いてしまいます。゚(゚´Д`゚)゚。
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だいぶ昔に一度読んで、二度目の読了。
やっぱり、瀬尾さんの本は、感動する。
29歳の無職の若者と、老人たち、
そして、サックスのうまい介護職員。
くすっと笑えて、ほんわかするストーリーだった。
読みながら、坂本九の歌声が脳内をリフレインしていた。
「Wake Me Up When September Ends」
知らないので、ネットで調べたら、
歌詞の内容が、すごくよかった。
渡部君が主人公の、
「あと少し、もう少し」
次回、ぜひ読みたい。 -
ミュージシャンになりたいと思いながら、無為に暮らしてきた、宮路。
弾き語りに訪れた老人ホームで、サックスの〈神様〉に出会い……。
ぼんくらと呼ばれながら、老人ホームに通う日々。
口は悪くとも根はいい老人たちと宮路とのやりとりが、たのしかった。
少しずつ変わっていく、あたたかな成長物語。
最後はじーんときた。
『あと少し、もう少し』の渡部が、老人ホームの介護士として登場する、スピンオフ小説。 -
心にじんわりとくる温かいお話。読んでよかったと思った。
道に迷う青年(宮路)が、老人ホームの人達との交流を通して、自分が求めている現実に気づいていく物語。
「あと少し、もう少し」の渡部君が出てくると知って、ワクワクしながら読み進めた。びっくりする程成長していた彼の姿に、感無量だった。
渡部君との友情。水木のばあさんとの親子の様な関係。本庄さんにウクレレを教えてあげた経験。どれも、宮路にとって背中を押してくれる貴重なものだったと思う。
色々な方の感想に載せられてる「水木のばあさんからの手紙」、これには号泣した。
自分の名誉の為ではなく、人の為に奏でる音楽や行為は最高に美しい。と著書から教えてもらった。
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今回も瀬尾さん、良かったです。
いっぱい泣いてしまいました。
この渡部君って。。ん?駅伝?
もしかしたらと思い、前に読んだ本を出してきて、探してみたら。。いた!渡部君!
またしても、内容を覚えてない現象です。涙
渡部君がとてもステキだったので、近いうちに再読をしてみようと思います。 -
瀬尾まいこさんの作品はすいすい読めて
読後感がたまらなく良い。
どの作品もそうだけど、なんてあったかいのだろう。
ぼんくら青年宮地と真面目青年渡部が奏でる
ギターとサックス
いいなあ
そしてホームのじいさんばあさん
水木さんはお見通しでした。
うーん、すごい!
宮地青年、さあ 前へ
回り道も立ちすくものも無駄じゃない
≪ 神の音 そこから始める 真の音 ≫-
かよこさん、今日私にコメントしましたか?
私に通知があって、かよこさんからのコメントとあるのに、帆香さんの「52ヘルツの・・・」に入ってしま...かよこさん、今日私にコメントしましたか?
私に通知があって、かよこさんからのコメントとあるのに、帆香さんの「52ヘルツの・・・」に入ってしまいました。コメントしましたか?2021/04/12
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ぼんくら先生は吹いた笑 いつも思うが、コントみたいなやりとりはほんとうまいと思う。笑いあり、涙あり、いつも温かい気持ちにさせてくれる作品を届けてくれる瀬尾さんに感謝。
次の作品もいまから楽しみ。 -
正直主人公の宮路君の性格は私ににとっては好ましくなかったけれど、でも惹き付けられてしまう
好ましくないと言うよりは、読んでて恥ずかしくなるというのでしょうか
自分自身が介護士として働いているから、ボランティア如く来てどうでも良い演奏されてたら失笑してしまうかもなぁ…って自分事として読んでしまったからそう思うのかもしれない
でも、彼が渡部君や水木さんと関わることで、最初と最後で価値観が変化する様が痛快なほど良かった
歌と演奏で絵物語のような夢を語っていた痛い時と、高齢者施設でおじいさんおばあさんに聴かせるために楽しみながら努力する姿
その彼の変化が凄く好ましくて印象深く感じられた
渡部君は…正直凄く親近感
専門卒で25歳で5年間介護の仕事してて…ジャスト同年代すぎてなんだか嬉しいのと、考え方が凄く大人だなぁって感嘆と
彼も彼なりに苦労して来たのも感じられるけど、素直な心で介護が好きって、息子のように大事にして貰えるって言えるのは素敵と同時に羨ましく思ってしまった
そしてご利用者の1人である水木さん
彼女から、この物語から、私自身の介護の価値観について揺さぶられた
いつか旅立つ老いた命に、ちゃんと向き合える自分でありたいって思い出させてくれた
無意味に過ごしてきた人生だけど、扉をたたいて前に進む力を得る
人との関わり方の大切さや、何かのきっかけで変わることが出来るんだよって教えてくれる優しく切なく元気を貰える物語