ダークギャザリング 4 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 110
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088823232

作品紹介・あらすじ

“神の花嫁"として、残り4年の命を運命づけられた少女・愛依。夜宵たちは彼女を救うべく、憑いている神を捕縛する為の準備を始める。圧倒的な力を持つ神に対抗する術として、夜宵たちは強力な悪霊がいると噂される全国の心霊スポットを巡り、戦力の補強を試みるが、そこで、かつてない恐怖と遭遇し…!?

感想・レビュー・書評

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  • 神様に喧嘩を売ってしまって夜宵と螢多朗のオカルト巡りはどうなってしまうのかと思いきや、すぐには神様との戦いは始まらないんだね
    その変わり、始まったのが戦力増強のために日本全国の心霊スポットを攻め落とすという凄まじい企画。これ、何が凄いって伏せ字にしてるけどどうやら実在の場所らしいってこと。この巻で扱ってるのもどう考えてもあのお城跡だし
    神様との直接対決が先送りになったのは残念だけど、その代わりかなり刺激的な展開が始まった印象
    それぞれの心霊スポットについて危険度がランク付けされているから、その場所に関する知識等がなくてもヤバさが想像できるようになっているのは良いね


    そして13話から始まるのはH城址を舞台とした心霊事件
    これまでのオカルト巡りと大きく違うのは単純に幽霊を集めるとか、巻き込まれたとかそういう展開ではなく夜宵達が幽霊に喧嘩を売りに相手の縄張りに土足で踏み込んでいるという点
    だから「何も起こらない」なんて事態は想像できない。いつ相手の仕掛けが始まるのかと恐ろしい気分で読み進めるしか無い
    そういった意味ではいきなり案内役の老婆が現れた上に夜宵と螢多朗が分断される展開はこちらの度肝を抜く。というか夜宵が何の抵抗も出来ずに相手の術中にはまるって初めての展開じゃないか?

    その後も危機的状態に陥る螢多朗の前に繰り広げられる幾つもの絶望。螢多朗がパニックになるのも当然というもの
    それでも、とある悪霊に捕まりつつもその悪霊の正体を看破したことで希望を見出す彼の姿には一種の成長を感じられたし、その直後に登場する夜宵の頼りになる感じったら半端ない
    やはりどのような悪霊を相手にしようが夜宵が居れば充分に戦えると思えてしまうね

    そして始まる夜宵の反撃!……なのだけど、取り出した『卒業生』の威力がこれまた半端無い……。幾ら防ごうとしても止められない全体直死攻撃とか反則でしょうに……!


    この巻で印象的な出来事を上げるとすれば螢多朗と夜宵の信頼が一段と跳ね上がった点かな
    これまでの二人は言うなれば利害の一致や夜宵の目的を遂行するために一緒に行動していた面があった
    それが12話では夜宵が言葉によって信頼を示し、15話では行動に拠って更なる信頼を示した
    夜宵が言うように幾つもの事件を通して信頼を培い一蓮托生の間柄になっていた螢多朗と夜宵。今回のオカルト巡りは恐ろしい事件になったのは確かなのだけど、それ以上に二人の絆の強さを感じられた事件だった

    こうした明るい感想を抱いた内容だったからこそ、ラストに呪いのような言葉で螢多朗を縛り付けた詠子の衝撃ったら無い
    ラストに姿を見せた黒幕らしい存在よりも詠子の方がよっぽど怖いよ!?

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