日本沈没 第二部

  • 小学館
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本棚登録 : 208
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093876001

感想・レビュー・書評

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  • 第一部を読んでいないと言ったらSFファンの知人にあきれられてしまったが、第二部だけでも十分楽しめる。詳細なリサーチに基づくと思われる緻密な記述もいい。雪のシーンは、SF作家であるとともに山岳小説作家でもある谷甲州の面目躍如。じゃあなんで売っぱらってしまったかというと、ラストで思い切り引いてしまったからである。せっかく大風呂敷を広げたのだから、もう一冊ぐらい使って丁寧にたたんでほしかった。そして何よりラストで日本人が誰からともなくアノ歌を……アノ歌でなく、「う〜さ〜ぎ〜追〜いし〜」あたりにしてほしかったなあ。全体として星五つ、ラストで萎えて星マイナス一。

  • 日本列島を失い、流浪の民となった日本民族のその後を描く、待望の続編!!
    国土を失った日本人に民族としてのアイデンティティを維持することは可能なのか。
    第一部から33年、その後の世界情勢、技術の進歩を踏まえ、谷甲州は見事に日本人の未来を描ききった!!

  • 壮大な物語の一部分にしてはちょっと、きれいにまとまりすぎ。もっと、とっ散らかっていて、3部を予想させるようなものでもよかったと思う。1部の時から思っていたけど、今の政治(家)から全く演繹できない、政治に対する期待の大きさはなんなんだろう?しかし、開発途上国での仕事を書いた小説としてはさすがだ。協力隊OBとしてはあまりにさすがすぎて笑ってしまう。あ、もちろん、いい意味でね。

  • 映画館で買ったのですが、小説も面白い!この2部も一気に読めます。

  • 下手。この程度では...エンディングは一体なんだったのか。

  • いやぁ何と言うか非常に下手.前半で世界設定に大量に紙幅を費やした割には説明不足で,これは文章に無駄が多く,また,当然書かれて然るべきことが書かれていないことに他ならない.

    例えば30年前に国土を失った国民が,70年代の技術水準を保持しているばかりか発展さえさせていたり,領土がないのに日本政府が健在だったりするあたり,どういう状況なのかと思うが,そのあたりは全く触れないため少しも説得力が出て来ず,御都合主義にしか見えない.

    エピソードの書き込み密度にもムラが多い.例えばカザフスタンの難民キャンプのエピソードは,谷 甲州が自分の体験を生かそうとして頑張りすぎたか書き過ぎだし,一方,後半の日本列島の沈没による地球環境の激変あたりは書き込まれていないというより殆どスカスカのスケルトンである.つまりはこれメリハリがあるのではなくムラである.さらに酷いのはエピローグで,陳腐を通り越して失笑するしかない.ヤレヤレ.

    「なら読むな」と言われそうな気もするが,「日本沈没」をリアルタイムで読んでいた自分からすると,やはり読まずには居れないのだった.

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著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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