日本沈没 第二部

  • 小学館
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093876001

感想・レビュー・書評

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  • 面白くはあったが、

  • 001

  • 33年のときを経て小松左京の執念が結実した日本沈没 第二部。圧倒的なスケールと緻密な描写で日本中を席巻した第一部の世界観は第二部でも健在だが、しかし、その世界観に筆が追いついていない。谷甲州をもってしても、左京が創造した日本沈没後の世界は描き切れなかったようだ。

    30年後の第三部を待つ。

  • 前作を読んだのがだいぶ前だし、登場人物の絡みがちょっと曖昧だったな。国土を失ってまだ日本人でいられるか?大作だし専門用語多すぎるし、読むのがちょっとしんどかった。

  • 大ベストセラーとなった、カッパノベルスの「日本沈没」上・下巻は、あまりにも有名ですが、第二部が出ていることを知っている人は少ないのではないでしょうか。
    実は、最初の「日本沈没」が完成した時から、作者の小松左京氏は、第二部を書く構想を表明しています。

    というよりも、「日本沈没」という物語の着想点は、第二部にあったと言ってもいいのです。
    小松氏は言っています、「日本列島という母親に抱かれ育った日本人が、そのよりどころを失い、世界という場で存在するしかなくなったとき、日本民族はどうなるのか、それを書くのが目的だった。」と。

    日本民族を世界へ漂流させるためには、どうしても日本列島を消滅させるしかなかった、というのが、実は「日本沈没」の構想だったんですね。
    (スケールの大きさには驚いちゃいますが)

    私も長年、この第二部を待っていたんですが、小松氏の多忙と、阪神震災後の鬱病によって、実現されずにいたものが、やっと完成しました。
    しかしながら、もう古希を越える歳となった小松氏が一人で執筆するのは困難で、谷甲州氏がその執筆に当たりました。
    (実際には、執筆プロジェクトが組まれており、何人かの関係者の協力によって出来あがっています。)

    作品のできはともかく、この「日本沈没 第二部」には、とても感慨深いものがあります。
    流浪の日本民族が再び国家を形成する道のりの展望は、当初から小松氏の頭の中にあったものなのでしょう。

  • 映画から入ったので、原作を飛ばして読みました。それでもついていけない内容はほとんどなかったです。
    設定がリアルでおもしろかったです。
    これからの国際関係のあり方も考えさせられました。

  • SFファンの僕ですから、当然「日本沈没」は30年以上前に読んでいます。テレビドラマ、映画化され、日本が沈没した後の日本人はどうなるのか・・かなり悲観的予想をたてたものです。
    最近、リメイク「日本沈没」を観ましたが、原作とかけ離れてる印象を受けました。それでいながら・・さすがに30年以上前の原作の内容は忘れています(笑)
    「日本沈没第二部」は、沈没から25年後の設定で始まります。国土を失った日本人がどう生きているか。この「沈没後25年」というのは現代でもあります。通信、パソコンの普及もストレートに当てはまるし、世界情勢も、さすが小松さんという感じです。しかし細かすぎて、広げすぎて、かなり難解。ここまできたら、とても娯楽小説とかSF小説のジャンルに入らないのでは(^^;
    それにしても、小松左京さん健在なりってのが嬉しいです〜

  •  日本沈没後、地球シミュレーターが地球の行く末を予測した。日本人が流浪の民になって25年、日本のあった場所に巨大な浮き船「メガフロート」を建造しようとするが…
     日本政府が沈没後にも残っているのは微妙かもしれない。

  • 復活の日もそうですが、壮大なストーリーにも係わらず盛り上がりに欠ける進行はありますが。日本沈没の映画を見た後に読んだ感想として、母国、国土を失った日本人の辿るであろう苦難の道をリアリティ高く表現されていて、心が痛いです。最後の落ちは行き過ぎの感もありますが、今後の日本人の在りようを思うと一読の価値ありと感じます。

  • 実は、まだ読んでいる途中なのですが・・・映画とは違う新しい日本沈没。前作の続編ということで、日本沈没だけど、日本はすでに沈没しています。

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著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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