九十歳。何がめでたい

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093965378

感想・レビュー・書評

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  • ハハハ!佐藤愛子さん、スカッとする物言いだわー!読んだこっちもなんやらスカッとしました。

  • 以前から気になってた作品。母が友達から借りてきたのを拝借した。
    高齢者に配慮してか、文字がとっても大きくてサクサク読める。

    さすが佐藤愛子さん、痛快だ。
    「だよねー、だよねー」なんて思いつつ、一番印象に残ってるのは「グチャグチャ飯」。
    これは愛子さんが飼うことを余儀なくされた犬の話なんだけど、我が家にいたわんこを思い出してしまった。

    駅で電車を待ちながら、恥ずかしいからなるべく笑わないようにしようと思って読んでたのに、こんなに痛快な話満載のエッセイなのに、このエピソードには不意打を食らった感じで、不覚にも涙が流れてしまった。

  • SL 2017.11.12-2017.11.13

  • 利用者さんから『90歳の人の関わり方の勉強になるかも』と言われ借りた。
    すらすら読みやすくすぐに読めた。
    竹を割ったような潔いきっぱりした人柄が気持ちいいです。


  • 何より字が大きい!それだけで読む理由になるかもしれない。
    90歳を過ぎてもお元気。そのうえ世の中のことに目を向けている。しかも気持ちいいくらいズバッと斬ってくれる。 久しぶりに佐藤さんの本を読んでやっぱり面白いと思った。

  • 佐藤愛子さんを初めて読みました。理由は、題名に興味を惹かれたこの本がベストセラーになったからです。僕の拙い経験から云うと、ベストセラーわ大概面白いから。そして僕にわまた読んでみたい作家さんが1人増えた様子です。

  • 面白い。私の周りにいるニコニコ顔の高齢者達も内心はこんな風に毒づいているのだろうか。90歳に対する見方が変わりますね。
    新聞の人生相談ネタ最高。お腹抱えて笑っちゃった。

  • さらさらっと読めた。
    辛口だけど90歳だからか、ここまで生きてきた人が言ってるんだからそうなんだろうなって許してしまい、辛口でもスッキリする。
    読後感が気持ちが良かった。

  • 姑の家に手伝いに行って見つけた本。

    狐狸庵シリーズの遠藤周作などを思わせるエッセイ。一軒元気よく見えるけど、人生はいろいろという観点から物事を考えるとバッサリ吐き捨てるのもためらう著者の態度に、いろいろなことがあったんだろうなと想像しました。損をしたり苦労を背負い込んだりする結果になっても、自分の人生は自分で決めるという潔い態度を感じます。

  • ゲラゲラ笑うほどではないが、読みやすい。年齢が高いほど共感できて面白いのかも。

  • 九十歳がめでたいことではなくても、衰えないボキャブラリーと威勢の良さは素晴らしい。めでたい。

    でも内容に関してはそんなに絶賛するほど?これがベストセラーなの?確かに九十歳のおばあちゃんがこんなにはっきりばっさり物言いをして、これだけ元気な文章を書くのはすごいと思う。そこに元気をもらったと言う人が大勢いるのもわかる(元気なの通り越してちょっと捻くれすぎだと思うけど)。でも、この本に書いてあることと全く同じようなことを常々思っている私には、ただの威勢のいい、うるさい文章でしかなかった。だって書いてあること、全部当たり前のことだもん。このエッセイを読んではっとする人、気付かされたことが多いと感じる人は、普段何を考えてるんだろうと思う。

    もスもスのお話は笑っちゃった。

  • 元気が出る。なんとかなる気がしてくる。

  • 50代。大きな活字がありがたい。

  • 気の抜けた楽しいエッセイ。

    一生意思を曲げない覚悟ではなく、長い年月の間にやがて来る(かもしれない)失意の事態に対する覚悟。たとえ後悔し苦悩する日が来たとしてもそれに負けず、そこをたーポイントとしてめげずに生きていくという覚悟さえあれば何があっても怖くない。
    人間はのんびりしようなどと考えてはダメだという事が90を過ぎてよく分かりました。
    などなど

  • 面白かったです。
    美容院に行った時、見る女性週刊誌の中に佐藤愛子さんのエッセイを見つけて、ボヤキが面白く一人ニヤニヤ
    美容師さんには変なおばさんだと思われてたかも知れない
    それが、最近無くなったなぁと残念に思っていたら本になっていたので(しかもベストセラー)
    嬉しくなって買って読み直しました。
    やっぱり痛快、さすがです。
    女詐欺師の話やイタズラ電話の話は前に読んだエッセイの中にもあり、懐かしい昔話を聞いてるようで嬉しかったり
    愛犬のエピソードには目頭が熱くなり
    子宝を授かるお地蔵さんの話などなど
    どれをとっても、92歳天晴れです。
    お孫さんとのお話の本も読みたいと思います。

  • 2017.9.11
    面白かった!人生相談のところは、ほんまにそうやなあって。言われてみるとそう思うけど、自分も意外と小さいことで色々悩んじゃうのよね。。

  • ぼやき節 昔の良かった話でほっとできる

  • 九十歳超えた佐藤さんの言うことは
    現代に麻痺した私達が改めて気付かされることが多くて
    正論だなぁと思いながら見れた。
    またズバッと言いづらいことも割り切って
    言ってしまうところも痛快!
    昔は昔、今は今と思うかもしれないが
    変わらない大切にしなきゃならないこともある。
    それを佐藤さんは教えてくれている気がする。

  • 経験豊富な佐藤さんの一言一言、沁みました。

  • 老いを受け入れ、老いに怒るパワー。そして書くパワーを感じる。

  • 90代、佐藤愛子さんの今のエッセイ。
    最近の佐藤愛子さの本は昔書かれた本の焼き直し、寄せ集めが多い印象ですが、これは90代の佐藤愛子さんが書いたものです。
    だから、生の佐藤愛子さんが感じられ、書かれている事もリアルタイムで実感できるのはいいと思いました・・・が、どうも最近書かれたものは正直、あまり面白くないというか・・・。
    昔の印象が強いからかな・・・。
    佐藤愛子さんの事は好きだけど、佐藤愛子さんが今書いたものはイマイチ・・・という印象をもっていて、この本もそういう印象が無きにしもあらず。
    でも、読んでいてやっぱり、佐藤愛子さんっていい人やな・・・と思ったり、面白いエピソード、この歳でこんな考え方ができるんだ・・・と感心するものがありました。

    一番感動して共感したのはマンガを読んで大笑いしているホームレスを見る佐藤愛子さんの目線。
    愛にあふれた目線だと思いました。
    今は巷に批評家があふれていて、マンガひとつにしても単純に楽しむというのでなく、ここはおかしい、とか、ここは教育上どうか、なんて話にすぐなる。
    そういうのって面白くないわ・・・と普段から思っていますが、佐藤愛子さんもそういう風に感じておられて、それに比べて単純にマンガに大笑いしているホームレスの男性に共感している。
    そういう話を友人にすると、その人は「そんなんだからホームレスになるんだ」と言ったとあり、それにも「なるほど・・・」となり、佐藤愛子さんもそうなっているけれど、
    『しかし、だからこそ私はあの老ホームレスこそ「幸せを心に持っている人」だと思うのである。』
    という一文に静かに感動しました。
    人生の成功者になれる人はマンガの分析をする人間かもしれない。
    でも、幸せの感性はマンガを見てノンキに笑っている人だって、そういう感性が好きです。

    また、サギを働いた女の話は興味深く面白かった(・・・と言うと不謹慎だけど)。
    いかにも純朴そうで悪い事などしないような風貌でいて人を平気で騙す女性・・・その後、その人がどうなったのか私も知りたいと思った。

    前時代的なエッセイかもしれませんが、こういう感性をもった人がいるんだ・・・と本を読んで思えて、私にはホッとできる本でした。

  • まあ言いたいことは分かる。

  • 90歳を過ぎても語彙力が衰えていないことがめでたい。

  • こんな90代になりたい。文句は言っても独りよがりじゃない、誰かを代弁しているような、はつらつとしたおばあちゃん、憧れる。

  • 拍手喝采! やっぱりオトコマエです佐藤さん。久しぶりにスカッとしました。爆笑の連続でした。

  • ベストセラーになっているのと、帯に「ゲラゲラ笑いころげる面白さ」とあったので期待値も高かったせいか、評価としては普通。
    ただ93歳のおばあちゃんがこんなにハッキリと意見をエッセイに出来るのは凄いと思う。八つ当たり?ヤケクソ?それでも、しっかり自分の考えを持てることは何歳になっても素敵なコト。
    「のんびり過ごしたい」と思わずに、人生を送りたい。

  • 夏休み。実家の田舎に帰って、日経新聞も読まず、日常から離れて人生の本質を取り戻す。本当に大事なことは、気取った近代的生活でも知的な議論でもなく、ただ通り過ぎて行く事柄に本能で反応する毎日だなぁ。

  • 世の中の現象に対して、思ったことをズバズバと言える著者の姿勢が良く、愉しいと感じた。読んでいる人が思っていることを代弁しているかのようだった。やはり、90歳を超え、戦争の混乱期や高度経済成長、オイルショック、バブル期とバブルの崩壊、昭和天皇が崩御され、元号が平成に変わったなどの時代背景や自分や家族のことなどの試練や困難を乗り越えてきた人生経験豊かだからこそでる言葉や人生の教訓が感じられ、作中の言葉も重みがあるのだと感じる。仕事によってうつから解放された著者の言葉が印象づけられた。

  • 2017.6.19 読了

  • 92歳になっても矍鑠として、ハッキリと物申す佐藤先生、たとえ耳が遠くなろうとも、膝に力が入らなくなろうとも、人間的魅力に溢れている。年齢を受け入れ老いを受け入れながらも自由に生きている。そんな年寄りに私もなりたい。

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著者プロフィール

大正12年、大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年、『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞を受賞。昭和54年、『幸福の絵』で第十八回女流文学賞を受賞。平成12年、『血脈』の完成により第四十八回菊池寛賞、平成27年、『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞を受賞。平成29年4月、旭日小綬章を授章。近著に、『こんな老い方もある』『こんな生き方もある』(角川新書)、『破れかぶれの幸福』(青志社)、『犬たちへの詫び状』(PHP研究所)、『九十歳。何がめでたい』(小学館)などがある。

「2018年 『新版 加納大尉夫人 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤愛子の作品

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