さくら (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 9134
感想 : 849
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082272

感想・レビュー・書評

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  • 読みはじめは、仲良し家族のお話で淡々としてるな~と思ったけど、お兄ちゃんのある一件からガラリと変わり、読んでて辛くなりました。でも、最後のミキの言葉で救われました。

  • 切ないなぁ。
    人が死んでしまう話は好きではない。そうでなく、この感情を生む話であってほしい。

  • がぶがぶと飲むみたいに読んだ。空気がすき。

  • はじめ

    ミキ

    さくらは犬の名前

    とてもかっこいいはじめと、普通の薫と、とても美人なミキ

    はじめは事故にあって顔がつぶれ、下半身不随になる
    ミキは、はじめが好きで、離れてしまったはじめの彼女からの手紙を隠し続ける

    そして父親が出て行く
    出て行った父親が戻ってくるところから物語は始まる

    出て行く前はとても悲しくて辛い家族だけど、
    でも西加奈子の終わり方は好き

    最後はサクラに救われて、ステキな長谷川一家に戻るのだ

  • 加奈子さんの表現は本当に素晴らしいです。
    私の人生の応援をしてくれるような大切な作品です。

  • やっぱこれは代表作やな。

  • 家族の物語。ヒーローだったお兄ちゃんと超美形だが破天荒な妹にはさまれた次男を通して物語が進行。明るい家族の崩壊と再生の物語。時々はさまれる犬語もいい。
    豊かな文章表現にグイグイと引き込まれてしまいます。解説にありましたが、絵画をみるような表現は見事。読後感もいいですね。再読したい小説です。

  • 2018.05.21読了
    今日は美容院の予約を入れていた。でも本書の続きが読みたい。よし、キャンセルしよう!
    。。。と決意するくらいすばらしい作品でした。
    先に読んだサラバも良かったですが、このさくらはその上を行くかも。
    今までどうして読まなかったのか?!どうして誰も勧めてくれなかったの?!みんな、知らないの?!(笑)

    サラバの時もそうだったが、最初の10ページでもうすっかりハマり込んでしまった。
    正直、こんなステキで美しく幸せで愛し合っててしかもものすごく不幸な家族は実際には存在しないんだろうな。
    仲良し家族、個性的家族、個人主義家族、そしてどん底不幸家族。それぞれはありそうだけど、この家族はそれが一緒くたになってる。
    まさに涙あり笑いありの作品だが、涙と笑いだけでは到底表現出来ないサイコーの読了感が味わえた。
    最後に
    サクラは最高にかわいい女の子だ!

  • どこかで犬と家族の心温まる物語、みたいなのを読んで手に取りました。が。確かに犬は出て来るけど、どちらかというと家族の成長物語で、そこに家族の一員である犬のさくらが時折顔を見せる感じです。主人公家族の成長を赤裸々に描くのはいいとしても、中学生の性に関する思考まで披露されても感想の持ちようがないなぁと。登場人物も衝撃的な部分が多いし。もっとさくらの出番を増やしてほしかったな。

  • 兄弟愛も度が過ぎると問題ですね。

  • 妹が個性的で、主人公はけっこう共感できて、お兄ちゃんは、、、。お母さんもお父さんも切なかった。

  • 世の中にはこういう小説を好む人もたくさんいるのね。理解はできるけど、自分の求めるのとはちょっと違うかな

  • 西加奈子さんの作品は、さくらが初めてでした。
    上手く言えないけど、思いがリアルに伝わってくる。読んだ後、不思議な感覚になりました。
    時間が経ってまた読み返したい本です。

  • 普通じゃない、とのレッテルを超えた愛の話。
    犬の言葉が分かるひと。

  • 我が家のヒーローだった「兄ちゃん」そして「僕」
    やんちゃでおしゃまな美人の「妹」
    家族への深い愛情を持つ「父と母」
    そして犬の「さくら」

    まぁるく暖かい家庭の崩壊と再生の兆しのお話。

    最後に希望が見える終わり方でよかった。

  • 犬のサクラを中心に、次男の語りで物語は進みます。家族の物語。痛快もあるが少し悲しい話でした。西加奈子を初めて読みました。次は直木賞作品にしましょうか。

  • 2017.12.24

  • 息子2人に娘1人。我が家の構成と同じで先が気になってどんどん読んでしまった。ひとりひとりのキャラが本当に居そうで面白かった。

  • 登場人物の一人一人が印象的!端役の一人一人にきっとモチーフがいるんだろうなぁと思えてきます。
    それと比喩的表現が突飛で面白いオシャレと陽気の中間の様な比喩が物語にテンポを作っている様な気がします。

    大阪の家族の物語
    兄は二十歳で死に、妹は引きこもり、母は太って、父は家出!!?
    本の後ろの粗筋を読むと大変な本と思うかもしれませんが、そんな家族の幸せだった頃の話が物語を転がしていきます。

  • 2017.6.26
    再読。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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