万寿子さんの庭〔文庫〕 (小学館文庫 く 6-3)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094084399

感想・レビュー・書評

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  • 就職が決まり、アパートを借りた京子と 近くに住んでいた78歳の万寿子さんとの 奇妙な交流を描いたお話。 年は離れているし 人付合いも得意でない。 好意を持っている相手にも冷たい態度をとってしまうような二人が、それぞれの中に秘めた共通する「乙女」な部分がゆえか、惹かれ合っていく。 同時に内斜視のコンプレックスから 男の人を遠ざけていた京子の恋のお話も進む。でも、こっちのお話は コンプレックスを打破したエピソードのオマケみたいで ちょっと煮え切らない。もっと万寿子さんとの買い物とかのシーンを多く読みたかったな

  • 新卒女子とお婆さんの友情。

  • 50歳差ある女性二人の友情物語。<br />いいお話ではあるけど、ストーリーの新規性には欠けるかと思う。

  • おもしろかった!
    ちょっと切なくて、でも心が温まる内容。

  • スラーっと読めます。
    ただ、全体的に稚拙な感が否めない印象です。

  • 最後の、万寿子さんからの手紙に、涙がぼろぼろでした。
    夜、寝る前に、少しずつ、楽しんで読みました。
    大好きな祖母を亡くしたあたしには、本当に、しっくり、、、来るというか、少し、共感できる部分がありました。
    やりたい事と見つけるときや、新しい事をはじめるときに、読むとすっきりすると思います。また、家庭介護など、割と詳しく書いてあり、勉強になりました

  • 若い女とおばあさんの友情話。タイトル忘れたけど、何とか賞を受賞した一人日和だっけ?と構成が似てたような…
    泣くほどではないけど、切なくなる作品でした。

  • 老いること、福祉のこと、戦争のこと、少しずついろいろ考えさせられた。
    フィーリングが合うかどうかに年齢なんて関係ないよね、と改めて思う。
    先人の知恵によって開かれた京子の新しい道。
    いいお話でした。

  • 終わり方がなんとなくしっくりこなかったので、
    星3つと、“びみょう”っていう評価で落ち着きました。

    主人公京子と、年の離れた友情を築く万寿子さん。
    彼女は魅力的だと思いました。
    マイペースなその生き方が、とても気持ちがいいなって。
    万寿子さんみたいに、パパだけいればいいって割り切れる人ってそうそういない。
    みんな少しぐらい人間関係がわずらわしくても、なかなか捨てきれないものだから。
    あと、年は関係なく、京子と対等にいる万寿子さんも素敵ですね。
    かっこいい。

    途中もちろん感動もしたんだけど、読了後スッキリしなかったのでなんか残念。

  • 例えば自分が高齢者になったとき、どのように外界と接するのか、相手をしてくれる人がいればいいけれど、いなかったらどうなるのか、と読みながら切なくなってしまうお話でした。どんなところに住んでいてもどんな人生を送っても、人と関わりあうことは避けては通れない、たとえ器用でも不器用でも。精一杯生きていきたいと思えるお話でした。

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著者プロフィール

黒野伸一(くろの・しんいち)
一九五九年、神奈川県生まれ。『ア・ハッピーファミリー』(小学館文庫化にあたり『坂本ミキ、14歳。』に改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、小説家デビュー。過疎・高齢化した農村の再生を描いた『限界集落株式会社』(小学館文庫)がベストセラーとなり、二○一五年一月にNHKテレビドラマ化。『脱・限界集落株式会社』(小学館)、『となりの革命農家』(廣済堂出版)、『長生き競争! 』(廣済堂文庫)、『国会議員基礎テスト』(小学館)、『AIのある家族計画』(早川書房)、『グリーズランド1 消された記憶』(静山社)、『お会式の夜に』(廣済堂出版)など著書多数。

「2021年 『あした、この国は崩壊する ポストコロナとMMT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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