大密室

  • 新潮社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101204314

感想・レビュー・書評

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  • 恩田 陸さんの短編が良かった!

  • 「密室もの」を集めたアンソロジー。ミステリで用いられるトリックでも抜きん出て人工的な故、最早出尽くした感すらある「密室」をめぐる、8本の短編+エッセイ。

  • 短いからわかるかな?と思ったけれど、分からなかった。

    一口に密室といっても、これだけのバリエーションがあるのを初めて知った。
    ぱっと読んでみると「これって密室?」と思うものも。

    貫井さんの作品は内容、文章ともに読み応えがあった。
    この短編集で初めて北森さんの小説を読んだけれど、亡くなっていらっしゃるのか。民俗学とミステリの組み合わせが個人的に大好物なので。

  • 緻密な論理で構築された密室という名の神聖なる魔空間。ミステリのトリックでも最も人工的であるが故に幻想性さえ帯びているこのジャンルに、手練れ8人が挑む。眩暈を誘う巧緻な仕掛けを施した8つの密室の扉をどれから開けるもお望み次第。さらに各作家が密室へのオマージュを綴ったエッセイと千街晶之氏による特別解説を擁し、密室をめぐる全ての謎に答えた究極のアンソロジー。(「BOOK」データベースより)

    壷中庵殺人事件(有栖川有栖)
    ある映画の記憶(恩田陸)
    不帰屋(かえらずのや)(北森鴻)
    揃いすぎ(倉知淳)
    怪獣は密室に踊る(西沢保彦)
    ミハスの落日(貫井徳郎)
    使用中(法月綸太郎)
    人形の館の館(山口雅也)
    神は密室(千街晶之)

    正統派あり、大技あり、ええ?ってのもあり、バラエティに富んだ数々の密室が楽しかった。
    読むほうは楽しめばいいのですが、作る方はさぞ大変なことだろうと思います。
    作品のあとに作者さんのエッセイがあり、それもとても楽しかったです。

  • 密室、をテーマにした短編集。
    よくまたこれだけ考えられたな、というよりは
    よくこのページで書きあげられるな、という感心でした。

    どう考えても密室ではないのでは? と思うものもありますが
    確かに状況を考えると『密室』になっています。
    前ふりがあり、そして落ちがある。
    その『落ち』に至る話を『前ふり』でされているというのに
    さっぱり気がつかなくて、あぁ…と最後に気がついたものもw

    リドルストーリー、考え込まない、非現実的な状況のものが
    読む分にはいいかと。
    そう深く考えずに済みますからw

  • 密室アンソロジー。
    著者は有栖川有栖,恩田陸,北森鴻,倉知淳,西澤保彦,貫井徳郎,法月綸太郎,山口雅也。

    機械トリックで感服、というのではないです。
    本格推理モノの一大ポイントである密室がテーマなのに、そんなに推理ものぽくなく多彩な揃いになっているのが興味深い。
    読み物としては西澤保彦がおもしろかったです。結構ハラハラできて笑。
    倉知淳が相変わらずほのぼのしてて好き。

  • いわゆる「密室」ものではなくバリエーションにとんだ作品で短いながらも楽しめた。
    もっとじっくり読みたいなーと欲がでるね。

  • おもしろかった。
    密室ばっかりで飽きるかな、と思ったけど、全然そんなことはありませんでした。
    密室を作るトリックが色々出てくるのだと思いきや、密室にからむというだけで、トリックの話に終わりません。
    ストーリー重視だったり、確かに密室ではある!とかいうのとか、笑えるのとか。

    密室が出てくるという点が同じなだけで、何というか、重心を置いているところが様々で、飽きません。

    個人的には恩田陸がよかったです。
    “隠された記憶”的なものが好きなので。

  • アンソロジー

  • 2008.01.30

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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