月の上の観覧車 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 146
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101230375

感想・レビュー・書評

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  • 短編集
    ジーンとくるお話が多い

  • ひとり旅のお供に連れて行く本

  • 短編集。それぞれの話が、夢の中と現実との境目のよう。
    涙と笑顔は実は双子、という言葉に泣けた。

  • 短編集。個人的にはあまり心に響くものがなく途中で読むのをやめてしまった。
    壮大なSF長編小説を並行して読んでいたから刺激が少なく感じてしまったかもしれない。

  • 穏やかな雰囲気と細やかな伏線、描写が好き。全ての短編がハッピーで終わる訳ではないけれど、大人のほろ苦さが味わえる。
    この年齢で読むからいいのだとも思う。

  • 人生に二週めがあればいいのに

    このフレーズがグッとくる年齢に読むべき本。

    それぞれの主人公が、人生の分岐点で別の選択をしていたら…と考えるけれど、決して今の人生を後悔しているわけじゃない描写が好き。それぞれの話の最後には少し光が差し込むような印象の終わり方をする。

    テーマはずっしり、内容はさっぱりしていて読みやすい。

  • ・物語に共通する大きなモチーフは喪失。自分の選択は正しかったのか、あのとき他の道をとっていれば別れはなかったのではないか。人生に二週目があればいいのに。悔いている自分の選択、時代に抗えなかった喪失の体験。忘れられないこと、思い出したくないこと、でも捨てられないことはたくさんある。でも本書で描いているのは後悔だけではない。何があってもまだ人生は続くし、明日は来る。取り戻せないものを心の中に抱えて、ときどきカサブタを剥がしてみて、まだ血が出るのを見て失った人と今もどこかでつながろうとしている自分を確認しながら、今日を生き、明日を考えている。過去を振り返ることで取り戻せない喪失を抱えた人々が一度しかない未来へ向かう物語。

  • 8人の人々が過去を振り返って
    心のうちを覗かせてくれる人生模様の8編。

    実際に観覧車に乗って地上から徐々にてっぺんまで上り詰め
    ゆっくりと降りてくるまでの一周の間に人生を振り返って語られるお話は
    最後の1編の「月の上の観覧車」だけですが、他の7遍も同じように
    観覧車に乗り、ゆっくりと静かに上昇して次第に小さくなっていく景色を見ながら
    やがて頂点に達し、再び風景はもとに戻って地上に足が付く....。
    その一周を人生の心模様の一巡りに重ねて語られているお話でした。

    どのお話のどの人生模様にもはっきりとした終わりはありません。
    ここで見せてくれた人たちの人生にまだ終わりがきていないのですから
    当然でしょうか。だからその先にはきっと、心の中を覗かせてもらった私たちが
    想い、想像して願う未来があるのだなと思いました。

    そんなふうに思うと、どのお話にもほっと温かな未来が見えてくるようで
    よかったですが、なかでもといえば

    ・上海租界の魔術師
    ・ゴミ屋敷のモノクローム
    ・月の上の観覧車

  • 奥行きのない話が続くので、離脱しました。

  • 2017/2/14 No.6
    国語の教科書に出て来そうな、じっくり読み進めたい本。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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