家守綺譚 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 8960
感想 : 1102
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253374

感想・レビュー・書評

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  • 好きだ〜〜〜〜
    彼女といえば、『西の魔女が死んだ』が代名詞だろう。でも私は、この本の方が、彼女の良さをじっとりと味わえるような気がした。

    百年前、もしかしたら存在していたかもしれない景色。もう二度と手に入らないからこそ、羨ましく美しく感じられる。太太宰治や夏目漱石が好きな人、きっと気に入りますよ。

  • (2022.8.15)
    十数年ぶりの再読。
    犬を飼いたい今の心情に、ゴローの登場は少しニンマリした。
    出てくる植物でいくつか知らないものがあったので、検索して画像を見て読む、という、少し変わった楽しみ方をしてみた。

    続編「冬虫夏草」は未だ読んだことがない。ゴローを探す旅とは…。読んでみよう。

  • 幻想的でいながら自然で身近な感じもする。植物図鑑がほしくなった。

  • それはついこの間、ほんの百年前の物語。
    まだ当たり前に、少し不思議な出来事がすぐそばにあった時代が舞台です。
    淡々と物語は進んで行きますが、気が付くとこの作品の独特の雰囲気が、読者を引き込んでくれます。
    ひと息つきたい時間にぜひ一度、ゆっくりと読んでみてください。

    姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→
    https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/SS00032283

    司書3

  • 日本昔ばなしのようにゆるくほんわかするお話でした。恥ずかしながら各章の表題、すぐに連想できない植物もあり、調べつつ読み進めました。その方が入り込みやすくて良かったです。またこのようなお話が読めれば…と思います。

  • 「私」のまわりの優しい話。「私」以外は知っている不思議が受け入れられている世界。
    今は失われつつある四季が、花の移ろいや気温の変化などから穏やかに感じられる物語。

  • 再読。不思議な現象が当たり前のように描かれているのが、日本人の自然観っぽい気がして好き。癒されたくて読んで期待通り癒された。

  • 優しい怪談といった感じ
    何となくこういうファンタジックな話のヒントは日常に転がっているのかなぁと感じた

  • 何回めかの読了。何年たっても私の大好きベスト本の位置は揺らぎません。

  • 読みたい本の一冊でした。まったりとした時間の流れの不可思議な物語。良い話でした。征四郎、なかなか筋の通った男です

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著者プロフィール

1959年生まれ。小説作品に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売 梨木香歩作品集』『裏庭』『沼地のある森を抜けて』『家守綺譚』『冬虫夏草』『ピスタチオ』『海うそ』『f植物園の巣穴』『椿宿の辺りに』など。エッセイに『春になったら莓を摘みに』『水辺にて』『エストニア紀行』『鳥と雲と薬草袋』『やがて満ちてくる光の』など。他に『岸辺のヤービ』『ヤービの深い秋』がある。

「2020年 『風と双眼鏡、膝掛け毛布』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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