奇跡の人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1906
感想 : 196
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  • Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101270227

感想・レビュー・書評

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  • やばし。
    高校生か中学生で読んだときはあまり感じなかったけど、
    今読むとやばい!

    はじめから涙が止まらない(;;)

  • 米国内での移動の飛行機で読む。
    著者の作品は、画一的でない様々なな立場での視点が盛り込まれており、それが作品の成熟度を高めている。

    大事故から奇跡的な回復をしたのは、主人公の生命力であり、一方で事故を起こしたのは主人公の人そのものであった。
    主人公が回復したのは母親の愛情無しでは不可欠であり、また一方で主人公が事故を起こしたのは母親の過度な愛情だったように思う。

    人は生まれ変われるか?。という著者の問いかけに、読者はどう考えただろうか。
    著者は、「人の本質は生まれ持ったものであり変わらない。しかし、行動を変えることができる。行動を変えることができるのは、自分自身である」といいたかったように思う。

  • 全然共感できん
    こだわりすぎ
    怖いし。
    早く宮崎帰れよって思ったのはうちだけじゃないはず
    宮崎帰ろうとすると何か起きるのね

    最終的にはよくある展開。ぼくとおれ。
    最初は頑張れって思ってたのに段々引いちゃう
    それは段々ぼくの要素が欠けてくるからだろうね

    お母さんの手紙は泣ける
    トモさん熱出てたのに後半扱いひどい。全然でてこなくなったし
    さとこが母は無理やり過ぎる気がする。

  • 「奇跡の人」は何しても許されるのか?人を殴りストーカーまがいな事をしても?事故で前の記憶を消失して8年間入院してたのだからと主人公の身近な人々は同情と励ましの言葉を彼にかけているが、私は甘いと思ってしまった。母親の過保護な愛情がまた悲劇を生んだのでは?と思った。途中に挟む母親の日記が本当の母親が書いたものなのか、元カノが書いてるものなのか?そう考えると鳥肌がたった。

  • 巻頭の母からの手紙のつかみが良かったため、後半の展開についていけなかった

  • 2009

  • この物語の冒頭から最後まで、アルジャーノンに花束を のイメージが頭の中にあった。

    んーなんか無理やりだなぁってとこが多い。
    主人公の知能が小学生くらいという状態で話が進んでいるが、たまに恐ろしいほどの思考回路で行動してる。こんな少年居るわけ無い。おかしい。
    その瞬間だけは昔の性格が働いてる事にでもなってるのかしらん。

    微妙

  • 31歳の相馬克己は、交通事故で一度は脳死判定をされかかりながら命をとりとめ、他の入院患者から「奇跡の人」と呼ばれている。しかし彼は事故以前の記憶を全く失っていた。8年間のリハビリ生活を終えて退院し、亡き母の残した家にひとり帰った克己は、消えた過去を探す旅へと出る。そこで待ち受けていたのは残酷な事実だったのだが…。静かな感動を生む「自分探し」ミステリー。

  •  

  • 一度は脳死の判定をされかけた状態から、言葉を話し杖は必要なものの日常の生活ができる程にまで復旧したことから、「奇跡の人」と呼ばれた相馬克己 の物語。
    話の当初は、母親の闘病手記と、退院後の克己の生活の苦労とあいまって、感動的。
    話が進むにつれ、事故の際に記憶を失ってしまった克己が、「なぜ事故を起こしてしまったのか」過去の自分を探ってゆくその過程と結末が、悪い意味で期待外れになってゆく。
    感動的な話なら、それはそれでそのままでよかったのに…。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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