29歳 (新潮文庫 み 43-50)

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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101285733

感想・レビュー・書評

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  • 今の私と同じ29歳女子のお話がいろいろ。

    ・私の人生は56億7000万年(山崎ナオコーラ)
    芸能人に本気で恋する本屋勤め女子。小さなお仕事のやりがいで終わるけど、なんせ結構イタい。

    ・ハワイへ行きたい(柴崎友香)
    地方一般職女子。こんな世界もあるんだろうなぁ。

    ・絵葉書(中上紀)
    海外バックパッカー系女子。女の友情なんてあるようでない。けだるいねぇ。

    ・ひばな。はなび。(野中柊)
    海外赴任から帰国した元彼と、最近気になる年上バツ1子持ちの両方になんとなく心惹かれる、結婚適齢期未婚女子。これが一番リアルかな。

    ・雪の夜のビターココア(宇佐美遊)
    不倫と二股の両方で失敗し、30を目前に一旦恋愛リセット。こういうのが一番結婚できない女子。

    ・クーデター、やってみないか?(栗田有起)
    一般職から総合職にキャリアアップする仕事打ち込む系女子。こういう仕事へのスタンスとか、主婦の状況によって人間関係って変わるよね。。

    ・パキラのコップ(柳美里)
    お花屋さん勤務の恋愛経験少ない系女子。大人になってからの恋愛で盛り上がって、落とされて世間を知る。

    ・憧憬☆カトマンズ(宮木あや子)
    コールセンターで社会人やりながらも、プライベートはきっちり分けて、学生時代からの趣味である音楽が好き。年下男子に恋するも上手く行かなくて、結局友情が一番よね的なサバサバ系女子。友達にいたら、楽でいいタイプね。

  • 雪の夜のビターココア
    ↑特に面白かった

    あらすじに惹かれて図書館でたまたま手に取った一冊。
    にしても29歳ってそんなにみんな不倫する?
    また29歳になった時読み返してみようと思う

  • 熱烈☆カトマンズ、宮木あや子さんは全てを吹っ飛ばすコミカルな女性で読んでて爽やかになるなぁ

    ほかの人は、なぜか不倫したりされたり結婚を意識して切なくなったりする話ばかり。やはり29歳の最後の日って、そういう節目を意識してしまうのでしょうか。

    ナオコーラさんの最後の一行が身にしみた。

  • 29歳になったんで何気に買ってみたらかなりいい。共感ポイントが多すぎて苦しいくらい。

  • 著者8人のアンソロジー。

    30代になってから再読したいw

  • 29歳の独身女性を主人公にした、8人の作家によるアンソロジー。今年29歳になる世代なので、ライトに読める等身大の小説が読みたくて。選択肢がたくさんあるけれども、理想と現実が追いついてなくて、まだまだ子どもなのに世間的には良い大人のレッテルを貼られる…そんなイメージの29歳。今までの全てを抱えては歩けないから、何を捨てて残すか考えないといけないなあ。しかし、やたら不倫の話が多かったのは何故…?

  • 30代を目前に。

    今の仕事を続ける?
    今の恋人ともっと一緒にいる?
    結婚は?

    8人の作家が描いた、8通りの29歳。

    私自身、今25歳。

    4年後はどうなっているのだろう。

    今と大きく変わっているかもしれないし、
    まったく変わらずかもしれない。
    29歳が岐路になることだってあるかもしれない。

    4年後、どんなふうになっていたいのだろう。

    そんなことをふと考えさせられる小説でした。

  • それぞれの作家の個性が出てて、面白かった。
    単純に女性作家が好きなので、新しく自分好みな作家さんを見つけられて満足。

    読み終わって、こんなに29歳って不倫多いんでしょうか。とも思ったけど。

  • 29歳の女性をテーマにした短編集。

    恋愛だったり仕事だったり、30歳手前というなんとも微妙な時を過ごす女性の揺れ動く心情が描かれています。


    しかしまぁ、なぜこれだけ大勢の方が書いているのに、半分近くの話が不倫が絡む内容なのかと。

    29歳の女性は不倫をする確立が高いんでしょうかw


    泣いて笑って怒って、悩んだり悔やんだり、でも最終的にはちゃんと何かに前向きになっていて。

    全体的にほっこりできるいい本だったと思います。

  • 29歳。みんな独身。不倫の話が多い。私はまだ20代半ば。もしかしたらこんな人生が待っているのかも?

著者プロフィール

1978年生まれ。「人のセックスを笑うな」で2004年にデビュー。著書に『カツラ美容室別室』(河出書房新社)、『論理と感性は相反しない』(講談社)、『長い終わりが始まる』(講談社)、『この世は二人組ではできあがらない』(新潮社)、『昼田とハッコウ』(講談社)などがある。

「2019年 『ベランダ園芸で考えたこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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