- Amazon.co.jp ・本 (550ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101331713
感想・レビュー・書評
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2014 10/24
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めちゃくちゃ面白い。歴史や外交に関して一切知識を持っていなかったけど、説明の量や質が適切ですごく読みやすかった。逆に少しでも知識を持っている人が読んだら、少し長ったらしく感じるかもしれない。ただ、2014年8月現在起きているガザとイスラエルの戦争がなぜ連日日本で報道されているのか、などを知るきっかけにもなるのでとりあえず読んでみることをお勧めします。
世界とか国とか宗教とか歴史についてもっと知りたいという知的好奇心がガシガシ刺激される良書だと思います。 -
長いし、当時の記憶が乏しいので結構時間がかかったけど、国策捜査・検察の進め方がよくわかった。
鈴木宗男の事件に絡み、逮捕された佐藤氏の獄中記です。
本人が否定しているし、その説明をしているので結局何の罪なのかわかりませんが、その程度で有罪にされること自体が国策捜査であり、検察の手口なのでしょう。
少し前にも、検察の証拠改竄事件もあったし、ストーリーを作ってから、辻褄を合わせる手法はどうなのかと思う。
本の内容は手記なので置いといて、文章は読みやすく、頭の良さがにじみでてくる感じで、文学的な雰囲気があります。
著者が高尚な本を多読しているので仕方ないですが、文体が堅いので少し疲れます。
政治や国際情勢や領土問題に関心がある人なら楽しく読めると思いますが、ライトな層にはちとキツイですね。
上記に関心のある方、ちょっと勉強したいと思っている方にはオススメです。
まぁまぁ面白いけど、疲れた。 -
国際情報屋には、上司の命令を忠実に遂行する猟犬型と、独立心が強く癖ががある野良猫型がある。
情報入手の方法は、獲物の通り道で待ち伏せし、近付いたら一気に襲いかかる虎型と、幅広く網を張り、獲物がかかるのを待つ蜘蛛型がある。
読む前は著者を怪訝な人だと思っていたが、誠実でとても頭の良い人。情報の扱い方は参考にするべきことが多い。
検察とのやりとりが一番おもしろかった。何かに似てると思ったら、ル・カレのスパイ小説、『罪と罰』のラスコーリニコフと判事の会話。 -
鈴木宗男氏が逮捕されたとき、テレビでもよく紹介された「ムネオハウス」 当時からなぜプレハブなのか不思議に思っていたのだが、謎が解けた。
北方領土は実質的にはロシアが支配しているけれど、日本は日本の領土と主張しているから、恒常的で頑丈な物は建前上造れない、ということらしい。。
宗夫は収賄で金儲けしているのに、こんなケチ臭いものしか造らないなんて、とんでもない守銭奴だ!と思っていたが、全然違う真相だった。
そもそもテレビのワイドショー的なニュースにまんまと騙されていた自分は、鈴木宗男氏が悪い奴だと思い込んでいた。この本を読んで真相を知ってからは自分の馬鹿さ加減が嫌になった。
鈴木宗男氏ほどロシアと日本の政治に通暁していた政治家はいない。それが田中真紀子というパフォーマーが外務大臣になったことにより、悪役にされてしまった。
そしてワイドショーは二人の口論を面白おかしく報道する。それに洗脳された自分…つくづく腹立たしい。
田中真紀子によってズタズタにされた外交政策は、さながら年々と積み上げられてきたジェンガが一瞬にして崩壊したようなもの。この暴君がいなければ北方領土問題ももっと進展していただろうに。小泉元首相が田中外相を更迭したのは正しい判断だった。
それにしても国家が罪のない人を犯罪者に仕立てるなんて、戦前の話かと思ってたけど、今でもやることにびっくりした。
感想ばかりで申し訳ないが、内容が盛りだくさん過ぎて要約なんてできそうにない。
悪しからず。 -
これを読む前は佐藤優は犯罪をきっかけに本を出す胡散臭い人だと思っていた。この本を読んで何となくこの事件について知ることができた。
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感動の名作!何故今頃になって巡り会ったのだろう。
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ラスプーチン
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071130