陽だまりの彼女 (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 2296
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101353616

感想・レビュー・書評

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  •  人によっては物語の解釈が異なる本だと思いました。この本のジャンルを恋愛小説だという方がほとんどだと思いますがミステリーとも捉えることができますし、ファンタジーとも捉えることができます。結末はハッピーエンドだと思う方もいればバッドエンドだと思う方もいます。私はハッピーエンドだと感じました。
     「学年有数のバカ」と呼ばれてきた幼なじみの真緒と十数年ぶりに再会した浩介。彼女は冴えない人からデキる女に変わっていた!でも、彼女はとんでもない過去を抱えていて…
     この結末は正直賛否両論かな?と思います!私は好きな結末でした。
     この本を読んだ事がある人の意見がもっと知りたいなと思いました!

  • え?こう来るんだ!

    映画も観ておらず、なんの前知識もなくこの小説を読んだので、読み終わってそんな感想を持った。

    キャッチコピーが「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」だったそうだ。途中までは恋愛小説としてとても楽しめる。浩介と真緒の再開から駆け落ちまでのスピード感が若さ全開で心地よい。

    そして、まさかのラスト。
    いろいろな受け止め方があると思うけど、僕はハッピーエンドだと思った。

    娘から借りたものの表紙の絵にげんなりして、ソッコー返そうかとも思ったが、読んでみて正解だった。とても楽しめた!

    真緒がハッピーな時に口ずさむビーチボーイズの「素敵じゃないか」は僕にとって永遠の夏歌ベスト3のうちの1曲。
    (ちなみにあの2曲はスチャダラパーの「サマージャム'95」とチューブの「あー夏休み」)
    この曲が収録されたアルバム「ペット・サウンズ」を聴きながら読んでみてください。

    • naonaonao16gさん
      たけさん

      お疲れ様です!

      娘さんと表紙の好みが合わない話がいつも面白いです(笑)
      たけさん

      お疲れ様です!

      娘さんと表紙の好みが合わない話がいつも面白いです(笑)
      2021/07/13
    • たけさん
      naonaonao16gさん
      こんばんは!
      コメントありがとうございます!

      娘とは全然好みが合わないですね。会話も噛み合わない。だからこそ...
      naonaonao16gさん
      こんばんは!
      コメントありがとうございます!

      娘とは全然好みが合わないですね。会話も噛み合わない。だからこそ、おもしろいんですけどね。

      この本も自分からは絶対選ばない類なので、新鮮でした。女の子って猫なんだな、と気付かされました。
      2021/07/13
  • 中学時代の短い期間を同じ空間で過ごした僕と真緒。10年振りに仕事先での再開から、二人の恋が動き始める。中学生の時の彼女は、おバカな冴えない少女だった。彼女の成長振りに驚きながらも、昔の淡い気持ちを思い出す。
    10年程前のヒット小説。映画化もされてるんですね。真緒は、上野樹里さんのようで、本当に適役だなと思います。真緒のキュートなキャラにピッタリ。
    恋愛小説もいろいろ読みましたが、今回は、ラストギリギリまで、彼女の嘘に騙されてしまいました。作者さんの筆力です。裏表紙のあらすじも、読後読んだのですが、ネタバレなしの絶妙感。
    執着愛のベタラブ恋愛小説ですが、大人のファンタジーが楽しめます。

  • 最後にまおは、人を助け3階からジャンプして猫になってまおいろいろやり過ぎまおすごいな!そして猫になったまおとこうすけであえてよかったと思いました。

  • (⭐3.5)
    とても不思議な1冊だった。
    中学生の2人の関係は実に面白そうと入ったものの途中では、そうか(大人になって再会し…)と言うパターンねと少しトーンダウンする。しかし結婚し両親が係わってくるあたりになると再び謎を知る期待感で面白くなる。ところが後半になると何だか不穏な気配すら感じ始める。そしてとうとう《時を駈ける少女》と同じ終わりだった…となるのだけれどそれとも少し違う。
    大人のファンタジー小説とでも言うのだろうか?もの淋しさと、温かさが混在したお話だった。

  • 2023.9.19 読了 ☆8.3/10.0

    最後に伏線を見事に回収して、「そういうことだったのか!」ってなったけど、不思議な読後感だった

    読んだ直後は呆気に取られ、出てきた第一感想は「まじか…」。

    でもじわじわと、そのストーリーの意味や伏線を思い出して自らで回収できた時、2人の出会いからの奇跡や生活の愛おしさが肌で感じられて、ほっこり。

    でもそれまでが冗長で、少し退屈でもあり、有無を言わせないハッピーエンドではなかったことが残念だった

  • 幼馴染みの浩介と真緒は、仕事場で再会した途端いい仲となり、あっという間にゴールイン。だが、浩介にベタぼれの真緒は過去に重大な秘密を抱えていた。13歳の時警察に保護されるまでの記憶が全く無い。しかも、夜中に裸で町を彷徨い歩いていたところを保護されたのだという。

    幸せな2人の新婚生活だったが、明るく元気に振る舞う真緒の表情の中にやがて暗い影が差すようになる。

    なかなか良くできたファンタジー系のラブストーリーだった。フォーストガンプのようなオチを想像してたので、ラストはかなり意外だった。

  • なるほど、陽だまりの彼女とは言い得て妙だ。


    幼馴染みとの運命的な再会から結婚まで、とんとん拍子に進展する2人の甘々な関係をにやにやと読み進めていられたのも束の間。
    まるで正気が抜けていくような真緒の様子にどんどん不安になった。

    他人様に迷惑はかけられないよ

    真緒の両親のこの言葉がずっと引っかかっていた。
    2人が過ごした濃密すぎる1年弱を思うと、残される側のつらさは計り知れない。
    でもきっと浩介は前に進んでいけると信じたい。


    If you know your time limit, what do you want to do?
    I have to cherish each moment and my loved ones.

  •  ベタで王道の恋愛小説で、前半で続いていく幸せの伏線が後半の展開を予想させられた。予想通りの結末をハッピーエンドと捉えるか、バッドエンドと捉えるかは人それぞれだと思うが、自分的には王道の恋愛小説である故に、最後までひねりのない王道のハッピーエンドで終わって欲しいと思った。逆にそう思えるほどベタに振り切った幸せなストーリーが心地よく最後まで一気に読み進められた。

  • ほんわかの中に甘酸っぱい感じもあり
    本当によかった
    途中(ほぼ最後)までは…

    ああ!
    こういう終わり方か!
    残念としか言いようがない

    夢でした
    と同じような
    こういうのはちょっと残念

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著者プロフィール

1971年東京生まれ。2004年、『ボーナス・トラック』で第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー。著書に『階段途中のビッグ・ノイズ』『いとみち』『陽だまりの彼女』等がある。

「2021年 『まれびとパレード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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