陽だまりの彼女 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.49
  • (971)
  • (1630)
  • (1742)
  • (641)
  • (203)
本棚登録 : 13583
レビュー : 2069
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101353616

作品紹介・あらすじ

幼馴染みと十年ぶりに再会した俺。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。でも彼女、俺には計り知れない過去を抱えているようで-その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる!誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさもすべてつまった完全無欠の恋愛小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 取引先で出会った女性は、中学時代の同級生だった。
    小学生レベルの問題も解けなくて、漢字テストも0点、協調性もなく変わった行動の多い「学年有数のバカ」としていじめられっ子だった彼女は、仕事のできる魅力的な美人になっていた。
    10年ぶりに再会し、すぐに意気投合して付き合いだす二人。
    でも、彼女には僕には言えない大きな秘密があって…。

    今度映画化するらしいし話題なので、新幹線での道中に読んでみた。
    半分くらいまでは、二人が甘々すぎるラブパワーにあてられ、いまいちこの二人に好感持てないわね…ちょっと甘ったるすぎやしないか…いやいやでも真緒の秘密が何かは気になるし…と内心ぶつぶつ言いながら読み進めたところ、後半は不思議な言動や、生い立ちの謎に釘づけとなり…

    「おーーーーい、そっちか!!!」

    と意外すぎる方向性にびっくりしたのでした。

    読み終わった「彼女」のイメージは日なたでくつろぐ姿。
    なるほど、うまいタイトルだなぁ、と。
    駅につくまでまだ時間があったので、さっと最初から読み出してみる。
    私が簡単に読み飛ばしていた箇所も、実は伏線だったんだね。。。
    特に、中学生での真緒のエピソードは、だいぶ違う色を帯びて、見えてくるものがあって。
    最初、ラブラブすぎるわーと思っていた二人だけれど、ぶれることなく直球で一途な恋愛は、純粋すぎてむしろ切ない。
    そして、最後の老夫婦との会話がじんわりと沁みるのでした。

    • まろんさん
      おお、マリモさんもこの本、読まれたんですね♪
      真緒、がんばったんだね~!!!
      と、思いっきりナデナデしてあげたいいじらしさでした。
      ラストの...
      おお、マリモさんもこの本、読まれたんですね♪
      真緒、がんばったんだね~!!!
      と、思いっきりナデナデしてあげたいいじらしさでした。
      ラストの種明かしを受け入れられるか、受け入れられないかで
      くっきりと評価が分かれる本だと思うけれど
      私は真緒の種族(笑)まっしぐら♪ な人なので
      このラストあってこそ、とうれしくてしょうがありませんでした(*'-')フフ♪

      それにしても、文庫版は、この表紙でずいぶん損をしている気がしませんか?
      ハードカバーの表紙は、おはなしにぴったりでとても素敵だったのです。。。
      2013/01/30
    • マリモさん
      まろんさん♪

      これを最初に読み終わったとき、あ、これはまろんさん大好きだなきっと、とまろんさんのことが思い浮かびました(笑)。
      最後で、ち...
      まろんさん♪

      これを最初に読み終わったとき、あ、これはまろんさん大好きだなきっと、とまろんさんのことが思い浮かびました(笑)。
      最後で、ちょっと変わった可愛い子、だったのが、なんて健気な子…とキュンとしちゃいますよね。
      確かにラストの評価は分かれているみたいですが、私もいいと思いますにゃ♪

      この文庫版の表紙は、読む前は何とも思わなかったのですが、読み終わった後は少々違和感でしたねー。
      単行本の方だったら、読後感アップ間違い無しだったのに。(勘のいい方にはネタバレになっちゃうから、あえて変更したのかな?と思いますが、ちょっともったいないですよね)
      2013/01/30
  • 風変わりでいじめられっ子だった同級生・真緒と、仕事先で再会した浩介。
    十年の間にとびきり魅力的な女性に成長していた彼女は、中学生の頃と変わらず僕を慕ってくれていて、駆け落ち結婚。
    そして…


    コロナ禍で図書館に行けず、知人とオススメ本を交換しあって読んだ。
    発売当時からタイトルは知っていたけれど、『完全無欠の恋愛小説』という惹句にむしろ敬遠していたので、こんな時でもないと一生読まなかった本。

    けど…完全無欠は、言い過ぎかなぁ。
    猫が転生するという事以外はファンタジーでもないし。
    浩介が、転生してまで追いかけたいほど、魅力的に感じなかったし。
    真緒がいなくなる事は早々と予想しつつ、猫の生まれ変わりかもと薄々感じながら読み…というのも、とにかく相性が悪かったのか。
    猫派じゃないからか。

    最後の最後で、唐突に置かれた『猫は九生を持つ』という文章、そして「二つめだよ」という真緒の応えにはくすっとさせられたのが、唯一のアクセントとして良かった。
    つまらなくはなかったけれど、これを薦めてくれた「タイトルを見るだけで涙が出る」というピュアな猫派の知人ほどには思い入れられなかった。
    なんとなく…ゴメンナサイ。

  • 切なすぎて堪らなくて。40近いオッサンがこんな恋愛小説読んで涙ぐんでるのは見苦しいこと極まりないけど。何でこんなにはまったのか、何が琴線に触れたのか?
    読み終わってからも、数日間、何かしら物語が思い浮かんでは目頭が熱くなってしまって。しばらく引きずりました・・・。今でも思い出そうとしたら涙腺が・・。ここ数年の読書遍歴の中でダントツ1番のお宝本です、あくまで私個人の中でね。
    でも思うのは、真緒はあくまで男目線での女性像のような。ここら辺は有川浩さんと対照的。有川浩さんの描く男性は女性目線だなと感じるのです。お互い異性を理想的に描いている感があると思うのは、ウチが荒んでいるのかな?

  • 共に過ごす幸せなとき…
    共に過ごすために費やしたとき…
    読んでいる最中よりも読み終わって振り返るといいなと感じる小説です。

    物語は…
    幼馴染みと十年ぶりに再会した浩介。
    かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった真緒は、モテ系のデキる女性へと驚異の大変身を遂げていた。
    いくつかの謎を秘めて…

    深夜になっても読み切ってしまった。
    読み進めるうちに、不安が広がっていく。
    ワクワクじゃなくって、ドキドキとも違う。

    不安に感じた原因はきっと結末への恐れだったに違いない。
    ハッピーエンドなのか、アンハッピーエンドなのか

    不安に感じるということはハッピーエンドを望んでいたからに違いない。
    真緒と浩介のバカっぷり、陽だまりの温かさを失って欲しくない。
    真緒が抱えてきた謎を、ちゃんと二人で乗り越えてきたからこその幸せなときが心地よかったから。


    幸せな物語、ミステリー、ファンタジー好きな方に贈る小説です。
    ぜひ2回読んでください。

    私の本棚にまた一冊ステキな小説が増えました。

  • えー、こんな結末!?
    泣けるってレビューが多かったけどなんだか拍子抜け。

    前半はべたべたに甘いカップルの話で、アラフォーの私にはお腹一杯。
    ところが後半は一転、二人の行く末に暗雲が立ち込め・・・。
    何を書いてもネタばれになりそうなので詳しくは書けませんが、意外な展開と結末でした。

    うーん、でもちょっとこの手のジャンルは苦手かも。
    映画化されるみたいですね。人気があるんだ~。
    最近小説から映画化、ドラマ化やたらと多い気がするな・・・。
    脚本家、何やってるんだろう。

  • もし愛する妻が朝起きるといない、一生会えなかったらどうするか?このストーリーが他の恋愛小説よりも感情移入できた理由は、この2人の関係性がとても真面目で、健気で、応援したくなったからだ。中学から「学年有数のバカ」の真緒を浩介が応援し、勉強を教える。その後、真緒は浩介との再会を夢見て勉強し有名大学入学する。2人の密な関係性は心地よい。更に再会後の信頼関係から、駆け落ちしてまでの結婚、さらには甘い生活は浩介の理想の生活だっただろう。不穏な伏線の中、最後のオチから「素敵じゃないか」となるには時間がかかるかな?

  • 最初はベタベタな恋愛話。
    中学の同級生が再会して、恋を育んでいく話か~と思いながら読んでました。途中かなり甘甘でしたが・・・
    後半にさしかかり んっ??と思わせるようなところが何度かあり ラストは意外な展開でした。
    ラストまで読み、真緒の不思議な行動に納得。

    • 円軌道の外さん

      改めてはじめまして!

      遅くなりましたが
      瀬尾まいこさんの『幸福な食卓』に
      コメントありがとうございました(^O^)

      み...

      改めてはじめまして!

      遅くなりましたが
      瀬尾まいこさんの『幸福な食卓』に
      コメントありがとうございました(^O^)

      みなさんの『好き』を通じて
      いろんな話ができればとブクログに来たんで、
      こちらこそよろしくお願いします(*^o^*)

      で、この作品
      巷で話題になってましたよね!

      自分も、えっ!?
      普通の恋愛小説じゃないの?
      ってずっと気になってたんで
      近々確かめてみたいと思ってます(^_^)v
      (ドキドキ〜)


      2012/07/11
  • ブクログでオススメされていたので読んでみた。
    わかりやすい展開と少しのミステリー要素で、どんどん先を読み進められるし、ほっこりする作品。
    最後はあんなにがっつり再会しないほうが自分としては好み。街中でチラリとそれらしい姿を見かけるくらいの方が良かったな〜

  • 恋愛・家族愛・ファンタジー

    最初ハッピーに始まり、温かい気持ちが続き、終盤胸がざわざわし、号泣し、最後は温かい気持ちになります。

    読み終わって、そういうことだったんだと。

  • ブックリサイクルに向けて積本消化選別中。

    ずっと変だな、変だな。とかすかな違和を感じていたけど、そういうことか。何となく気配で察してしまった。

    「忘れないと誓ったぼくがいた」よりも先に、こっちを読んでいたら…おぉ~となっていたかもしれない。恋愛小説に慣れていなかった頃に読んだら泣いていたかもしれない。

    色々読んだら…男性作家が書く理想的な美しい恋愛小説がどうも受け付けなくなってしまって…。男目線過ぎるの最近ダメになってきた。ごめんよ。

    「ブライアン食った」で、微笑ましくクスッと笑えてしまった。越谷さんの作品はいつも音楽があって素敵だと思う。

全2069件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1971年東京都生まれ。学習院大学経済学部中退。2004年「ボーナス・トラック」にて、第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。映像化もされた『陽だまりの彼女』で、2011年啓文堂主催「おすすめ文庫大賞」を受賞。

「2020年 『魔法使いと副店長』 で使われていた紹介文から引用しています。」

越谷オサムの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

陽だまりの彼女 (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×