ターン (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4154
レビュー : 523
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101373225

感想・レビュー・書評

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  • 突然の交通事故により、事故の前の24時間という「時間」に、たった一人閉じ込められてしまった版画家・真希。
    冒頭から真希には頭の中に話し相手がいるのですが、それがどういう存在であるのか、男であるのか女であるのか、若いのか老人なのか、それがなんとなくでもつかめるまでは、少し読むのに手こずりました。
    第二の男・柿崎は、毎回車を乗り換えているという描写から、きっと真希の事故のときの車のドライバーなのかと思ってましたが、全然そんなことはありませんでしたね。
    電話口で見せた覚悟は良かったです。

  • くるりん現象が起こってから一体真希と会話をしているのは誰なのか、あまりテンポのいいとは言えない会話だったのでなんかモヤモヤしてました。
    前半は正直あんまり楽しめませんでしたが、真希と話していた相手がわかって納得。そりゃ聞いてても楽しくないわけです。会話が一方通行に聞こえたのはそういうことだったのかと。
    前半のだるさが嘘のように後半はぐいぐい読めました。真希の子供のような純粋さが、真希をくるりん現象へ導いたのかもしれません。普通の一般的な人なら耐えられないし、少なくともあたしは発狂しそうな気がします。
    あとラストの一言がいいなって思いました。そういう風に言える場所のある人ってとても幸せですよね。

  • あらすじを読んで面白そうだったので買いました。

    独特の文章で初めは読みにくかったのですが、話が進むにつれてどんどん本にのめり込んでしまいました。

    内容としては、主人公が事故に巻き込まれ、目を覚ますと一日前に戻っている。夢だったのかといつも通りに生活するが、町には人が一人もいなかった。それに加え、三時十五分になると一日前に戻ってしまう。元の世界に戻ることを諦めかけた時、彼女の下にある一本の電話がかかってくる。

    兎に角この作者は例え話が上手く、難しい話も理解しやすかったです。

    そんな『ターン』を読みながら、自分だったらこの状況に耐えられるだろうか? と考えていました。誰もいない世界で何百日と過ごし、自分が残した傷跡も時間になれば消えてしまう。そんな世界に居れば誰だって無気力になる。きっと自分も初めこそ刺激的であれ、最終的には起伏のない日常を送ることになるなと思いました。

    この話は時間をテーマに書かれていますが、自分は人の温もりがいかに大切かを思い知らされました。

    是非皆さんもご一読を。

  • 2014*3/27 最初は二人称?の語り口でよくわからなかったが段々と事態が飲み込めてきた。 主人公の女性がまるで目の前で動いているかのような錯覚を覚えるほどに繊細に描かれていて引き込まれた。

  • 面白さがわからないまま読み終えてしまいました。
    爽やかな昔のドラマみたいでした。

  • 何か昔に読んだ事あったかも…
    後の複線とは思いつつ、前半は1人語りの文体?が気になりました。
    中盤以降は展開も速く、一気に読めました。
    終わり方は凄く綺麗でした。

  • 「ターン」北村薫◆ダンプカーと衝突したはずの真希は、気がつくと自宅の座椅子にいた。そして自分以外の人間がいないもう一つの世界で、同じ一日の無限ループが始まったー。北村さん二作目読了ですが、女性が書く以上に女性的な雰囲気がどうも私には合わないようで、主人公ともうまく付き合えず…。

  • 『スキップ』が面白かったので、こっちも読んでみました。最初は文章が読みにくくてなかなか進みませんでしたが、電話が鳴ってから面白くなりました。あの文章もそういうことだったんですね。『スキップ』のように戻れないんじゃないかと思ってので、最後はホっとしました。次は『リセット』を読んでみます。

  • 2012.2.28 推薦者:もな(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-92.html

  • くるりんのネーミングに救われる!?

    自分に置き換えてみたら、気が狂うほどの寂しさ&恐怖に陥ると思うけど。

    背景はほのぼの&ふんわり

    著者の方が男性だと聞いて、びっくりです。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2019年 『覆面作家の夢の家 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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