志に死す :人情時代小説傑作選 (新潮文庫 い 17-89)

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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101397351

作品紹介・あらすじ

最愛の妻を自死に追い込んだ理由を探る軽輩・友助の闘いを描く「木綿触れ」。家族に売られ島送りにされた渡世人・忠七が切なる願いを叶えるべく帰郷する「生国は地獄にござんす」。盗賊団頭首・角右衛門が活躍し、鬼平シリーズの先駆をなした「看板」。彼らが命を懸けてでも守りたかったもの、成し遂げたかったことは何だったのか。“男の死”をテーマに編まれた飲泣呑声の時代小説アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 2020年1月新潮文庫刊。藤沢周平: 木綿触れ、笹沢左保:生国は地獄でござんす、菊池寬:敵討順逆かまわず、山本周五郎:城中の霜、藤沢周平 :意気地なし、池波正太郎:看板、の男の生き方をテーマにした5つのアンソロジー。笹沢さんは、紋次郎もので、楽しめました。縄田さんのチョイスが良いです。姉妹篇の女性の生き方をテーマにした「絆を紡ぐ」からの読み歩きです。

  • 守りたい女性、約束、信条・・・。命を賭した「男」の覚悟を描いた傑作5編。縄田一男編の人情時代小説傑作選。

  • 味わい深い作品揃い。
    読み返して見えてくるものもあり。

  • 藤沢周平『木綿触れ』・・・以前に読んだ作品 〇
    笹沢佐保『生国は地獄にござんす』・・・紋次郎の一話 
    菊池寛『敵討順逆かまわず』・・・順逆かまわず 〇
    山本周五郎『城中の霜』・・・橋本佐内 ◎
    池波正太郎『看板』・・・鬼平犯科帳の前の鬼平の話
    『城中の霜』が一番好きかな。次は『敵討順逆かまわず』。

  • 池波正太郎、藤沢周平、笹沢左保、
    菊池寛に山本周五郎…
    その名を見るだけでも圧倒される。
    命を賭して闘った
    時代小説アンソロジー。
    まさに帯がすべてを語っている。
    どれもが素晴らしいのは
    言わずもがなか…。


  • 著名人5名のアンソロジー。「木枯し紋次郎」はテレビで中村敦夫が演じてたが、原作を読むのは初めて。咥えた楊枝を飛ばして木に刺さる、とは現実味が乏しいが、「必殺仕置人」の見せ場同様一興なのだろう。周五郎は文体が秀でてる。2020.12.29

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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