- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101397351
作品紹介・あらすじ
最愛の妻を自死に追い込んだ理由を探る軽輩・友助の闘いを描く「木綿触れ」。家族に売られ島送りにされた渡世人・忠七が切なる願いを叶えるべく帰郷する「生国は地獄にござんす」。盗賊団頭首・角右衛門が活躍し、鬼平シリーズの先駆をなした「看板」。彼らが命を懸けてでも守りたかったもの、成し遂げたかったことは何だったのか。“男の死”をテーマに編まれた飲泣呑声の時代小説アンソロジー。
感想・レビュー・書評
-
2020年1月新潮文庫刊。藤沢周平: 木綿触れ、笹沢左保:生国は地獄でござんす、菊池寬:敵討順逆かまわず、山本周五郎:城中の霜、藤沢周平 :意気地なし、池波正太郎:看板、の男の生き方をテーマにした5つのアンソロジー。笹沢さんは、紋次郎もので、楽しめました。縄田さんのチョイスが良いです。姉妹篇の女性の生き方をテーマにした「絆を紡ぐ」からの読み歩きです。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
守りたい女性、約束、信条・・・。命を賭した「男」の覚悟を描いた傑作5編。縄田一男編の人情時代小説傑作選。
-
味わい深い作品揃い。
読み返して見えてくるものもあり。 -
藤沢周平『木綿触れ』・・・以前に読んだ作品 〇
笹沢佐保『生国は地獄にござんす』・・・紋次郎の一話
菊池寛『敵討順逆かまわず』・・・順逆かまわず 〇
山本周五郎『城中の霜』・・・橋本佐内 ◎
池波正太郎『看板』・・・鬼平犯科帳の前の鬼平の話
『城中の霜』が一番好きかな。次は『敵討順逆かまわず』。 -
池波正太郎、藤沢周平、笹沢左保、
菊池寛に山本周五郎…
その名を見るだけでも圧倒される。
命を賭して闘った
時代小説アンソロジー。
まさに帯がすべてを語っている。
どれもが素晴らしいのは
言わずもがなか…。
-
著名人5名のアンソロジー。「木枯し紋次郎」はテレビで中村敦夫が演じてたが、原作を読むのは初めて。咥えた楊枝を飛ばして木に刺さる、とは現実味が乏しいが、「必殺仕置人」の見せ場同様一興なのだろう。周五郎は文体が秀でてる。2020.12.29