涙 上巻 新潮文庫 の 9-15

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425252

感想・レビュー・書評

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  • ちょうど東京オリンピックが開催される年に警察官で父親の部下である婚約者が突如行方不明に。
    背景にその時代ならではの裏社会が描かれていて最終的には当時アメリカの植民地でもあった沖縄、宮古島にまで舞台が動くもの。

    婚約者の正義感と主人公の深い愛がとも切なく現代では味わえない感覚がありました。
    一気に上下巻読んじゃった!

  • まさに涙なくしては読めない本。

  • 【上巻】
    乃南アサの描く女性は、外見や年齢、性格は違えど皆、“強い”女性だ。

    果たして“彼”は見つかるのだろうか?
    何故突然姿を消したのか?
    物語にはかなり引き込まれてはいるが、まだまだまだまだ謎ばかり…。下巻もすぐに読まねば!

    ★3つ、7ポイント半。
    2012.12.20.書。

  • 苦しくて切なくて真実を知るのが怖くなってしまう。
    二度は読めない。

  • お気に入りレビューアーゆぴさん(リア友)のレビューを読んで興味をもちよみました。
    私が今まで読んだことのある乃南アサさくひんとは違い読了感が悪くなさそうだったのが決め手。彼女の作品は良く出来た話ではあるけれど、読了後なんとも言えない、いやなきもちを引きずることがある。
    現代の世に生きる娘が離婚騒ぎで実家に帰ってきたことで、昭和の東京五輪の母親の時代の事件に話が飛びます。
    あっという間に上巻を読み終え、下巻が楽しみ。

  • 挙式直前に失踪した刑事が、殺人事件の被疑者として追われることになる。
    彼の無実を信じる婚約者と、娘を殺害された上司にあたる刑事、両方の視点から、東京オリンピックの時代を背景に描かれていく作品。両者の心情がとても丁寧に描かれていくのと、平成の時代にかかれたとは思えないくらいに昭和中期の家庭観、女性観などが浮き彫りになっているので、この時代を知っている読者には懐かしさも感じられるかも。あえてこの時代背景にした理由が後半に出てくるのだろうか。下巻を早く読みたい。

  • 娘が傷つき離婚をするということを知り萄子は自らの記憶が蘇ってくる。
    結婚を目前に、突然「会えない」とだけ告げられ消えた婚約者、その婚約者の上司の娘が殺され婚約者は容疑者になる。
    容疑者となり消えた婚約者の勝を追う萄子と娘を殺された勝の上司の韮山、それぞれがそれぞれの思いをもち勝を追う。
    ミステリーだがすごく胸が苦しくなるような感情をおぼえてしまう。
    タイトルの涙の意味は…萄子、韮山にどのような結末が待っているのかドキドキしながら読んでいる、愛なんだろうなあ…

  • 胸が締めつけられる思いになる小説でした。
    生きていくこと、そこに価値があり、涙することもある。
    大きな喜びも、小さな喜びも、大きな悲しみも、小さな悲しみも
    年齢を重ねる事で、同じように喜べるようになり、同じように悲しむ事ができるようになる。物事の価値は他の人の評価だけで決まるのではない。歳月は、人に何かを教えてくれる。

  • 絶対に読んだ方がいい!
    何度読んでも確実に泣ける!
    全ての事はラストのひとことへ繋がる。

  • タイトル偽りなし。
    この本を読んだ母は2日に渡って泣いていた。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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