涙 上巻 新潮文庫 の 9-15

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 115
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  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425252

感想・レビュー・書評

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  • 乃南アサさん、まだ全部はカバーしてなかったかあ。未読でした。

    え、え、一体どういうことなの?なんで?
    のまま上巻は終わってしまうので、続きが気になります。

    東京オリンピックの頃に日本で流行ってたものとか事件とかも出てくるので興味深かったです。

    タイトルからしてハッピーエンドではなさそうなんだけど、プロローグで萄子が母親になってるのを最初に知れるのでちょっとホッとしてます。

  • 2016.5.29

  • 最初からずっと泣かせるストーリーか。
    今、ざっと見た他の人のレビューが酷くてなんだかさみしいな。
    純粋な気持ちで物語を楽しめない人はかわいそう。
    一気に読み終えたという事は、面白いという事でしょうね。
    下巻ももうすぐ終わりそうです。
    名前の読みが昔の親友と同じなので、どうしてもそのイメージで進めてしまう。これほど強くないと思うけど透明なきれいな人でした。

  • 借りた本のなかで一番ぼろっちかったので最初に読んだ。
    最初はまぁついてゆけたのだけれど、婚約者が失踪して1人追跡を始めた主人公の性質に、なんかこう、もう、「この人好きじゃない」感が強くなり、仕方なしに読み続けた。
    話自体は面白いうちに入るのだとは思うが、川崎のドヤ街から熱海の温泉宿、芸者、そして福島県郡山へとてんてこ動く舞台に、もうテレビの2時間ドラマにしか思えなくなり。
    良さは確かにあるんだよ、読みやすいし、牽引力はあるし、電車の中などで読むには適しているんじゃなかろうか。
    でもなぁ、なんだろう、この「あるある」感。

  • プロローグでネタバレも甚だしい。
    もってまわったようなすれ違い、伸ばし伸ばしのテイで上巻は終了。
    見えている結論追いかけながら読み進めるのは心苦しいが
    そこは乃南さんの文章力。下巻はもう少し手応えがあるといいのだけど。

  • はっきり言えばよくあるパターン。
    でも厚いのに、グイグイと私を読ませたのは乃南氏の才能。それと時代背景が自分にとって、とても興味があったからかなぁ~。
    本書は1964年から始まります。東京オリンピックが行なわれた年で東京は近代的に整備され、日本国民が浮かれている時。
    本書が面白かったのは時代背景ばかりではありませんよ~もちろん。
    婚約者に失踪された主人公・萄子の追跡劇なのですが、日本のアチコチへと飛びます。
    それにラストの書かれ方に希望が持てます。
    乃南氏の作品をついつい読んじゃうのもそのせいかも。
    「再生」でもそうでしたが、人生悪いことばっかりじゃないんだから、がんばれ!みたいな乃南氏のメッセージが読めるんです。
    私の同世代から上の方にオススメです。

  • プロローグでネタバレしているので、下巻でどうなるのだろうか?

  • 挙式を直前に控えたお嬢様育ちの萄子、しかし刑事である婚約者が失踪し、婚約者の先輩刑事の娘が惨殺死体が発見される。
    萄子は、一人、婚約者の行方を追う。
    必死な萄子に誰もが味方してくれそうな展開かと思っていたら、親も含め関係者はそれぞれに思惑があり、萄子は先行きは厳しい。
    ここが乃南アサさんの魅力かもしれない。
    東京オリンピックが開催された時代背景が、味わい深い。
    (図書館)

  • 乃南アサさんの小説を読んでいると、刑事も被害者も、ただストーリーの為だけに存在するのではなく、生きて、汗をかき、笑い、涙し…そして、関係ないことを考えたり、時代に流されたりする、普通の人間であることを実感できる。謎が解ければ終わり、という、安いミステリーではない。

  • ドラマ化するなら、と勝手に考えながら読んでいますよ。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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