雨・赤毛: モーム短篇集(I) (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102130087

感想・レビュー・書評

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  • 2008年4月10日(木)、読了。

  • 雨 伏線のはり方がすごい 雨、雨

  • 画像がないんだけど、ジャケ買いした1冊。
    内容は、ちょっと。モームの文体苦手っす。

  • 敵意を感じるほど、心をおびやかす
    南の島の雨。

  • 赤毛がお気に入り

  • 南洋の小島で降り続く長雨に理性をかき乱されてしまう宣教師の悲劇を描く「雨」など、意表をつく結末に著者の本領が発揮された3編。

  • 突然ですがモームの知名度ってどの程度のもんなんでしょうか?私はある人が「ものすげぇ作品」と太鼓判を押されていたので手に取ったのですが、それまでこのサマセット・モームという作家をまったく知りませんでした。で、作品ですが…やっぱりすごい。何よりも文章が巧い。比喩がホントきれいで、うつくしくて、どうしてこんな表現が生まれてくるのだろう…と心底ため息をついてしまいました。これを訳せたのもまたすごいな!感動。雨・赤毛・ホノルルの3作を収録してますが赤毛が一番好きです…わかりやすいやつ。それからこれはモームの手法?なのかもしれませんが、どの作品でも最後にどんでん返しがあるのも面白い。ホノルルはとんでもない結末に「えっ?!」と声を上げてしまいました。いいなぁモーム…心から読者を配慮し、楽しませようっていう心意気を感じる。中野さんの訳で他の作品も読んでみたいと思います。

  • モームの短編。ドラマみたい。やっぱりすごい。

  • 半端じゃない。別格に面白い短編集でした。雨、赤毛、ホノルル、どれも素晴らしい。雨の実際にああなったこうなった、とは言わず、だけど明確で現実的でどうしようもないラストに衝撃を受けました。これホントどうしようもない。起こった事、そしてこれから彼女はどのようにして生きていけばいいんだ…!と考えるだけで相当楽しいです。すげぇ、小説ってのは本来こうあるべきなんだなぁ。前半の現代にもリアルに居そうな真面目な宣教師夫妻、というのを強調する描写も巧い。それを客観的に見守ったり意見したりする立場としてのお医者さん夫妻も巧い。本当にすごいなぁすごいなぁとしか言いようが無いです。何でこんな頭の悪そうな感想しか出ないのかと悔しいくらいだ。赤毛は冒頭でうっかり生理的嫌悪感を催しそうな赤毛の船長をしっかり印象付けて、その上で夢のように美しく幸福な若い二人の恋物語を展開させ、さらに最後に全部の夢から醒めさせ、「ああうん、まぁ実際そうだよね」と頷かざるを得ない締めで終わる巧さ。世にも奇妙な物語にびびっている場合じゃありません。ホノルルも愛する人のために醜い男に体を許す美しい少女の姿をあんなにもキラキラキラキラ輝かしく描写しておいて、最後にもう、もう…モームすげぇ。小説を読むということの楽しさを、久々に痛いほど思い知らされて幸せでした。★5つじゃ足りないくらい。他のも是非読みたいです。また凄く絶妙な良い位の長さなんだよな…!今まで読んだ外国の方の作品の中でいちばん面白かった。とても良い時間をすごせた。

  • 短編小説の切れ味の良さの充分に生かした名作。さすがはモーム。

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