- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102168059
感想・レビュー・書評
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子ども向けの語りのようにも見えますが、どうでしょう。
一人の女性の一生を描いたものです。
どのように、どのような気持ちを持って生まれたか覚えている人はいないと思います。生を受けたそのときから、どのようなことに感動し、毎日を送ってきたか、喜びを誰とどのように分かち合ったか描かれてます。
そして秀逸なのが、最後です。
最期を悟り、その時に今までの人生を振り返ります。
誰しもそうではないでしょうか。
人生を受け止め、生を受けた後に感じた感動、はじめてみる朝日、子どもの笑い声、そうしたことをもう一度思い出します。
あとがきにて。
最後の言葉の原文について書かれています。Well Done 。さあ、どういう意味が込められているのでしょう。「主人公の生涯も要約してしまえばごく平凡な、あたりまえの女の一生にすぎません」(あとがきより)。。。そうなんです。そうなんですが、でも響くのです。
他人にとっては些細な一生でしょう。でもかけがえなのない一生なのです。Well Done.
昔読んだ「ジェニイ」も、「トンデモネズミ」も近いうちに読み返したいと思いました。 -
生命の誕生から死にいたるまで、女性の一生を「雪のひとひら」の生涯にたとえて綴られた物語。
「わたしって、いまはここにいる。けれどいったい、もとはどこにいたのだろう。そして、どんなすがたをしていたのだろう。どこからきて、どこへ行くつもりなのだろう。…」
どんなにささやかで、つつましい存在でも、何ひとつとして無意味なものはないのです。
最後の「おかえりなさい」の一言で、なにもかもが救われた気持ちになる。 -
すべてが美しい詩のような作品。
平凡な女性の一生とは、ちっとも平凡じゃない。
幸せの形はみんな違うけれど、
目を凝らして、耳をすまし、心を動かすことは
豊かな一生の過ごし方だろう。 -
ファンタジー。
一人の女性の一生を描いた作品なのですが、主人公が雪。
とにかく純粋で美しい。
雪のひとひらが生の意味を悟るシーン、そして、最後の一文が印象的。
名作ですね。 -
高校生の時、国語の先生に勧められて読んだ本、感覚的にこの本に惹かれて何冊も買い、人にもプレゼントしました。
久々に図書館で借りて読みました。女性の一生が淡々と語られてた。実に現実的に、象徴的に。愚痴など排除して自分の人生を全て受け入れる、いいなと思いました。また、時々読もうと思います。
娘の本棚にもありました。 -
まず初めに思った感想が、読みやすい。
文字が細かくないしページも多くもなかったので。
後ろの筆者の解説のようなあとがきが、立派だなあと思った。本編最後の言葉があまりしっくりは来ていなかったけれど、あとがきを読んだらスッキリした。
内容の描写に関しては、
風景、心情描写が明るく、率直で、美しく、読んでいて気持ちが良かった。
朝焼けなど、綺麗だが普段そこまで気に留めないものや、雪のひとひらは同じものから生まれ、似ているが、どれもみんな違うといった、
本当は奇跡に等しいもの、尊い物を改めて教えてくれる。
「誰かがこちらを思ってくれているのがわかると、雪のひとひらの身に喜びが溢れた」みたいなところがすごくよかった。
女性の生涯を雪のひとひらに例えてなぞって行くという作品で、「全ての女性に向けて」的な紹介文章があり、フェミニズム的な問題を強く扱っているのかと思い込んでしまっていたけれど、あとがきから見る限り、訳者は性別の違いを公平な立場で眺めているのがよかった。
原作者のギャリコの女性の人生への理解のようなものも伝わってきた。
過度にどちらかに入れ込みはしない2人の態度が好きだった。
素朴な人生、素朴な暖かさに溢れ、親しみが湧く作品だった。
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雪のひとひらの一生を、詩的に表現力豊かに描いている。雪のひとひらが空に生まれてから、また空に帰るまで、穏やかさの中に、大きな愛と深い哀しみが満ちあふれている。
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何のために生きているのだろう、を描いたお話。
読んでいて、「どうして周りの人とは会話しないのだろう」と思ったのだけれど
あとがき等を読んでいて、ひとひらは自分のことを自分だけのものとして考えているんだ、と
すっかり周囲と比べることになれている自分に恥ずかしくなりました。
とても綺麗な、世界を愛せるような言葉選びでした。
自炊かぁ、、、猫はPCクラッシャーなので紙の本だけにしました。
自炊かぁ、、、猫はPCクラッシャーなので紙の本だけにしました。
こわさないで。。。お願い。
こわさないで。。。お願い。
にゃ~ん
気合いでも勝てない時は、ブッチ~ンと電源を切ってやりまする。。。
にゃ~ん
気合いでも勝てない時は、ブッチ~ンと電源を切ってやりまする。。。