- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104231041
感想・レビュー・書評
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・環境問題=安全保障
・温暖化など些末な問題.利権がらみでしかない.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
環境版「買ってはいけない」でした(笑)
予想通りなんだけどあまりにも予想通り過ぎる。
以下うがった読み方での書評です。
この著者たちは、先達の言うエコや環境問題に対して物言いをし「自分たちで確認して考えてから行動しましょう」と言っています。
この本は、自分で考えるいいテスト問題です。
なぜならば、著者たち、環境問題について具体的な数値出してません。問題提起ばかりです。
なので、読者に「考えてね!」って言っているんでしょう。
……なんてことはないよね。
この本よんで、この本の言うことを鵜呑みにしている読者がいそうなのが怖いです。 -
環境問題は日本では解決しているもので、今後京都議定書の枠組みで6%削減をするのは経済の発展に悪影響。
日本は外交で日本の省エネ技術を売り込むべきで、削減に取り組むのは国益に反する。まったくもってそうだと思う。
本質的なことが語られず、国民をミスリードしていくメディアには気をつける感覚を磨く必要がある。 -
このまえに『いちばん大事なこと――養老教授の環境論』を読んでいたので、この人の主張がさらにわかりやすかった。
こういう、本質的なことを考えるのが、大事なことです。
[08.9.17] -
指摘はまっとうで面白かった。養老さんの原稿が語り起こしの文章のようで読みにくかったのが残念。
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今の環境問題は、とても厳しい問題です、毎年が、環境の問題で、たくさんの人が災難の中の落ちる、水不足や、食糧不足や、たくさん問題が出てきて、人の生活にとても悪い影響をもらたす。
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本当の環境問題とは何か?!様々な論点から環境問題の本質を徹底追及。最終章の筆者の対談も必読です!【請求記号:519||I 】
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地球温暖化云々で騒がしい環境問題ですが、個人的には武田邦彦さんの「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」を読んで以来、地球温暖化についてはそれほど熱心でない感じです。
武田邦彦さんの主張が正しいかどうかはさて置き、別の意見や見方があることも知った上で自分自身がどう考えていくかが大切だと思っています。
で、この本は武田邦彦さんの主張と方向性は同じようで、それでいて別の、本当の環境問題とは何かが書かれています。
池田清彦さん、養老孟司さんの両名が今持ち上げられている環境問題について言いたい放題にズバズバと切っていく様は、不快に感じる人もいるかもしれませんが個人的には爽快でした。
自分が胡散臭いな~と思っていた排出権取引についてもあーだこーだと言っていたのは楽しかったです。
本当の環境問題は温暖化よりもエネルギー問題である等のエネルギー関係の話はなるほどなと思うところは多々ありました。
食料についても食料自給率が低い低いと言いながらも食料廃棄率が3割ってなんじゃそりゃーと自分も思いました。
満足度は★★★★☆。
まずは食べ残さないことを心がけ、全ての物事をエネルギー換算して考えてみようと思います。 -
環境問題は、経済問題であるという問題の本質を突いた一冊。エコ活動を盲目的に信じ込むことの問題を考えされてくれる。
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今はやりの地球温暖化、CO2削減に待ったをかける一冊。
環境問題に関しては盲目的に「やるべき」と思ってしまう今の我々に違った視点を提供してくれる。
この本では、何をするにも効果だけでなく費用も考えてペイするのかどうかを考えなければならないということを学んだ。
ただ、この本も「国益」をベースにして考えている節があるので、そこは割り引いて読まなければならないとも思った。 -
タイトルと作者に惹かれて読んでます!
この本は、ゴア氏への批判から始まります!!
目から鱗の内容です。
地球温暖化はたいした問題じゃないとか、少子化はむしろいい傾向だとか。
実は無駄が多いバイオ燃料、指定ゴミ袋、ペットボトルのリサイクルなどなど。
まさに目から鱗でした。
でも、その弊害もあります。
一体なにが真実なのか…だれの情報を信じればいいのか…
正直よくわからなくなってきます。
一口に環境問題といっても、人によって認識の仕方が違う。共通認識が無いまま、それぞれが違うベクトルを進んでいても、問題解決には至らない。やはり共通認識を持つ必要があると思いました。 -
環境問題の常識を打ち破る本。
たとえば、一時フロンガスがオゾン層を破壊するとして問題にされ、規制もされたが、最近はこの説があやしくなってきたという。太陽活動との関連で南極の温度が低下することが、南極のオゾン層が減る原因だとする説が有力なのだ。さらに、これもマスコミで大々的に取り上げられた環境ホルモンの問題。最近すっかり聞かなくなった。環境ホルモンによって野生生物がオス化するという説は、かなりあやしくなったらしい。
このように大きな話題となり、社会に影響を与える科学の説が、数年後、数十年後にはあやしくなり、まったく逆の説が有力となるということは多い。マスコミやそれに踊らされる世論が、ひとつの方向に突っ走ってしまう危険性というのを、つねに意識していなければならない。
現在、エコの名の元にペットボトルのリサイクルが行われているが、これへの反論もある。回収されたペットボトルを再利用しても、質の劣る白濁したペットボトルしかできず、あまり売れないという。再利用に莫大なエネルギーが注入されるにもかかわらずである。生ゴミは燃えにくいのでわざわざ重油をかけて燃やすが、ペットボトルもともに燃やせばその必要もなくなる。そうした一切を勘案せず、エコという名のもとに不合理なことが行われている可能性がある。そこにリサイクル業者の利権がからむ。
今、私たちに必要なことはエコだからすべていいと、単純に踊らされず、様々な角度から複眼的に、見ていく事なのかもしれない。そんなことを考えさせられる本だ。 -
地球温暖化という瑣末な問題に目を取られずに、本質的な問題を見極める。
「地球環境問題とは、結局エネルギー問題と食糧問題である。」
という切り口であるが、それはナショナリズムとヒューマニズムの前提で論じられていると感じられてならない。
しかし、その前提を除いて、環境問題を論じることはできるのか?新しい環境問題に対する視点をくれた本書に感謝。 -
読みやすいし分かりやすい。
でも違った意見の人たちの対談ってワケではないから、
これも鵜呑みには出来ないなあ。 -
結論をそこでとどめるのには根拠が不十分で荒いとみられる議論も多々あるが、無批判に受け入れがちな環境問題を考える際の視点において、忘れてはならない気づきのポイント、疑問の浮かばせ方、想像力の使い方にはっとさせられる一冊。
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養老氏と池田氏の環境問題に関する著作。2008年。ゴア氏の「不都合な真実」が環境問題を訴えていることに対し、両氏は、環境問題はまったく問題ではないとのポジションである。一貫して、現在の環境問題に対する報道や世界的なエコロジー活動をぶつぶつと批判しているが、マジョリティの動きを抑えることができずに、結局ぶつぶつするしかない。ユーロは排出権取引で今後の地位を確立しようとしているし、アメリカはバイオエタノールを用いて石油依存体質からの脱却を図ろうとしている。環境を保護することよりもビジネスで優位になろうとしていることは明確である。また、京都議定書での二酸化炭素排出量を6%低減するという公約も達成できたところでほとんど意味のないことであり、日本がこれ以上努力をしても温暖化の抑制にはつながらない。もっともエネルギーを多く消費しているアメリカが率先してやるべきことである。これ以外にも、原子力発電のメリットや太陽光発電に対する国の姿勢などいろいろとつぶやいているが、残念ながらメディアには受けが悪いらしく両氏の考えは浸透していない。数十年後の環境がどちらに傾いているかを楽しみにして、星4つ。
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メモ
・環境問題を多元的な視野を持って考察することが大切
広い視野で考えた時何が実際問題エコなのか
<リサイクル利権>
スパーのレジ袋やペットボトルの回収の問題
・環境問題の根本は文明がエネルギーに依存しているということ
・環境問題の背後には政治的、資本的な思惑がある。
<バイオ燃料>
アメリカの穀物自給率は100%を超えている。
その余剰を使った金儲けの思惑。
・CO2に関して科学的な根拠ははっきりしていない。
・太陽発電の話しが面白かった。
集中型ではなく拡散型 -
環境問題に対して誰もが持っている知識の間違い(ペットボトルのリサイクルは実は無駄、バイオ燃料は食料不足を招く、など)を指摘している1冊。
この本が正しいのか、一般的な考えが正しいのかは私には分からない。ただ、真実を見極めるには常識を常識だからといってそのまま受け入れるのではなく、様々な意見を吸収した上で自分なりに考える事が大切だと感じた。 -
水質工学読書課題で。
環境問題が起こる原因はそもそも人間であり、
ずばり環境問題をなくしたいなら
人間が絶滅するのが一番の得策。
でも、それができたら苦労はしない..。 -
地球温暖化よりも日本が考えなければいけない問題、それはエネルギーと食料の供給について。京都議定書で議長をつとめた日本が飲まざるを得なくなった不利な条件。ロシアは日本に排出権を売れると考えて直前に参入、EUは排出権取引でもうけようとし、米国はバイオマスでもうけようとする中、グランドプランなき日本の弱さが浮き彫りになる。
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懐疑主義から発進する環境の勉強。
とにかく日本は世界に対して良い恰好をしているのが問題なのかと。
温暖化のために自分たちができる事の裏には日本人ならではの倫理感などが絡んでくる。
エコグッズにしてもそれまでに過程では石油をいっぱい使って、結果的にどっこいどっこいの製品になったり、
京都議定書に関しての実際の話だったり、環境もんだいから政治の問題にシフトしているのを嘆いている養老さんと池田さんの対談が面白かった。
この本を読み終わった今日、ドイツが京都議定書の公約を達成したと新聞の記事にありました。 -
本気で問題に取り組むなら、何のためにそれをやるのか、それでどういう効果があるのかということを考えてやったほうがいい。
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こういうことをきちんと世の中に広めてもらいたいですね。
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環境問題に対する考え方が変わる。
自分らの考え方がどれだけ誇張された情報によって
影響を受けているかという事がわかる。
最近、「地球温暖化はウソ!」
みたいなキャッチコピーの本がよく出ているが、
それのパイオニア的な存在。
ただ、著者の意見もかなり極論的な部分があり、
しかも、それが根拠の下に語っているのかと思いきや、
「〜だと思う」と言った表現が多々見られたことや、
基本的に批判ばかりの文章なので、
それを気持ちいいと思う人と、不快と思う人とで二分化されると思う。
ただ、読むことはオススメできる。
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文教堂書店 淀屋橋店
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自称虫屋の池田清彦氏と養老孟司氏が、それぞれの論述と対談で、巷で騒がれている環境問題(特に、京都議定書で締結したCO2削減についての日本の取組み)について警鐘を鳴らしている。
CO2排出量と地球温暖化との因果関係は定かでない(逆に、温暖化によってCO2が増加しているという説もある)し、宇宙規模で地球の気候変動を見た場合、現在の温暖化と同様の現象は何度も繰り返されているという。
養老氏は、地球温暖化についての信頼に足る研究を国が主体となってやるべきで、それをせずに年間1兆円もの税金を温暖化対策に投入することはおかしいと述べている。また、気候変動でむしろ恐れるべきは寒冷化現象であるし、それよりも目下解決すべき課題は別にあるとのこと。エネルギーや食糧問題がそれだ。
日本は政治も外交も下手だと言われているが、京都議定書はその両方が露呈した最たる問題だ。戦略が誤っていた場合は即座に新たな戦略を立て直して軌道修正するべきなのに、日本はどこまで突っ走るのか。 -
帯表
「地球温暖化を防止しよう」だって?
そんな瑣末なことは、どうでもいい。
大事な「問題」は、別にある。
環境問題の本質を突く、緊急提言!
帯裏
日本のように省エネが進んだ世界のモデルのような国が、この上さらに炭酸ガスを減らせという議論をしている。何を考えているのかと思う。ー養老孟司
「ほんとうの問題」を知らされていないという意味で、日本国民は不幸だと思う。京都議定書を守ることが正義だと思って、勘違いしている人がとても多いのだから。ー池田清彦 -
むやみやたらに「エコブーム」にのせられている人々。
そして、欧州の戦略にまんまと乗せられている日本自体に苦言を提示。
毒舌っぷりがナイスです。
要は、環境問題を語るにしても、本質を見てからにしなさい、
ということ。
本質を捉えずに、情報を鵜呑みにし、一般世論に乗せれる怖さすら感じました。 -
この方々の主張をすぐ鵜呑みにしないぞ と勉強せねばとは思うけれど
ほんとうに現在の環境議論には懐疑的になりますね。
<30年前「世界的に頻発する異常気象は、・・・・地球全体の気候が、現在よりかなり『寒冷化』することであるらしいことは、科学的にかなり確実に予想できそうである」と表現されていたのを、今は この『寒冷化』を『温暖化』に変えても成立してしまうような話なわけ> (同書記載)
というのにはほんとうに私も苦笑してしまうね
30年前は『寒冷化』が議論だったなんて誰が覚えているんだろう・・・