老後の資金がありません

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 200
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047657

感想・レビュー・書評

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  •  読み始めは結末はどうなるんだろう?と思っていたが、最後に向かうにつれて、この物語が映画化される理由がわかった。とても面白い話だった。

  • さくさく読める 
    垣谷氏の登場人物の描写は、「こういう人、いる!」と共感できる 
    主人公がいい人なだけに、個性の強い周りの人に振り回される
    替え玉のあたりから、どこかで読んだような…
    林真理子氏の「我らがパラダイス」でも似たような替え玉作戦があり、思い出しました
    最後は、救いがあり大団円 垣谷氏の作品は、後味良く、ハッピーエンドが多い
    冠婚葬祭には、ほどほどにお金をかけるという教訓になりました

  • タイトルそのままの、経済的ピンチをしのごうと、主人公がバタバタする話。
    なんてことない下世話な題材なのに、ついつい気になり先を読みたくなる面白さ。終盤はまさかの危ない橋を渡り出し、なるほど映画化されたのもわかるな、と思った。予告編を観たけれど、面白くてちょっと身につまされて、老後の勉強にもなるだろう。
    人生いろいろ、女もいろいろ。
    篤子、サツキ、美乃留、姑、城ケ崎先生、さやか、志々子。
    舵を握って、周囲を見て、幸せな人生の航海をしたいと思う。

  • まだ垣谷さんの本は2冊目。まだよく分からないけど、最初の方は読むのがしんどいくらい沈む内容だった。

  • 面白くて、あっという間に読んでしまった。
    娘の結婚式の費用、舅の葬儀の費用、姑の生活費の支援、リストラ、頼りにならない旦那…。
    年金詐欺とか殺人事件とか、小説ならではの展開もあったけど、他は誰にでも(もちろん自分にも!)起こり得る内容で、深刻なのに面白かった。
    姑や小姑、友人たちの事情は共感できたけど、娘の行動だけは無責任に感じてちょっと腹が立った。

  • 親孝行な娘であろうと思った。私は恵まれた家庭で育ったんだなって本当に思う。年金詐欺のくだりはどきどきした。息子の勇人くんがいちばん常識人。

  • 思ってたんと違う】
    もはやファッションや美容より、定年その後と健康が関心事。
    そんな漠然とした不安にこの本はどう答えてくれるの?って期待と興味で手に取ったのに...。
    ✎︎____________
    慎ましく生活している50半ばの夫婦。妻の節約術で二人の子供も私大を卒業させ、そろそろ一息つけるか..と思っていた矢先に次々と発生する金銭問題。
    高額な結婚式料を親に負担させる娘。舅の葬儀料金負担額は1200万。有料老人ホームに入居する姑への支援月9万。事なかれ主義でなんら策のない夫との虚しい議論。
    なんか昭和のドラマに出てきそうな内容だなと思ったけど、レビューを見ていると「共感する」という言葉も散見されたので、あながち昔の話じゃないのかも。
    結局は、人生金じゃない。老後の資金額に拘るより、素敵な生き方探そうよ、的なありきたりのオチで終了。
    中盤、主人公が幼なじみに「うちら庶民はあの狭い町で何を言われるかわからんのに見栄を張らんで暮らしていけるかいな」と毒づかれる場面があるが、私が今住んでいる土地は、その歴史から見栄を張るという慣習がほとんどないし、遠く離れた実家も決して経済的に豊かではなかったが「この状況で見栄を張っても却ってみっともない」という感覚だったので、最後までなんだかピンと来ない小説だったな。

  • 老後なんて、まだまだ先だよ。と

    言ってられない年齢と、時代になり

    今から色々考えても遅いのでは?

    と思いながら
    手にとりました。


    小姑さんとのやりとりとか
    吐きそうになる程共感できる場面や
    義母との冒険的な出来事に

    ドキドキしまくりだったけど
    ハッピーな終わりで良かった。


    生活の変化を受け入れながら
    生きていかねばならないですね。

  • タイトル通りなのに
    ちっとも困った感がない
    前向きだわ~~
    めでたしめでたし
    で、チャンチャン

  • 非常にハラハラした。老後2000万円問題が騒がれてから、自分は大丈夫なのか…と考える時間が増えた。この話は最終的にはハッピーエンドだったが、自分はどうだろうか。
    つい最近祖母の葬儀を終え、近くで葬儀の手配や金額などを目にして、なんと大変なことだと感じた。自分の親の時は、、と考えるきっかけになった。家族にもすすめ、話し合いたい。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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