破弾 (中公文庫 と 25-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 1181
感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122044739

感想・レビュー・書評

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  • 本屋をふらふらして、読んだことのない作家の本を物色してたら、
    「鳴沢了」シリーズ特集ってのを見つけて読んだ。
    この本は、シリーズ第2弾らしいから、第1弾を読むべきだったけど、売り切れだったからここから買った。
    内容は、まっすぐな刑事物。
    奇抜なトリックやありえないような人物設定がなく、
    シンプルに人間をとらえた、まっすぐな本だと思う。
    個人的には、結構好き。
    やっぱり、人間の感情があるから、良いことや悪いことが起こるんだと。

  • 刑事・鳴沢了シリーズ第2弾。第1弾『雪虫』がいまひとつだったので、この『破弾』は読むのをためらっていた。でも、読んでみると十分に惹きこまれた。主人公・鳴沢は1年前、故郷新潟での事件が原因で、県警を辞める。法を遵守することにより、祖父を死に追い込んでしまった。罪の意識を背負った彼は故郷も捨て、悩んだ末、警視庁に入る。そして、多摩署に配属された。だが、ここでまたひとつ事件を解決することにより、新たな重荷を背負うことになってしまう。これでもかこれでもか、と試練が鳴沢に降りかかる。真っ直ぐに生きようとすればするほど、人間は苦しむことになるのか。しかし、真っ直ぐに生きたいと考える人間は、妥協したり、割り切ったりすれば、やはり後悔するに違いない。どちらにしても救われないのかとやるせない想いに捕らわれた。罪を贖いながら生きていく。罪の中には、誰かを愛してはいけない、という一項も入っている。そんなふうに心を凍らせてしまった鳴沢は、付き合いだしたばかりの同僚の女性刑事にも、別れを告げる。虚しさを残し、シリーズは続く。彼が今後どんな事件にかかわり、その凍った心を溶かしていくのか。それともさらに辛い試練が待ち受けているのか。続編を読みたくなった。

  • 2008.05.02 読了

  • 第1作の結末で、刑事を辞めたのも束の間、刑事でしか生きられない主人公。本書では、警視庁の刑事として復職するも、刑事部屋でワケありうとまれる存在。同類の美女刑事とコンビでホームレス傷害事件を追うことになるが、、、

    前作では、50年前の事件を掘り起こし祖父を失うこととなったが、今回も同じようなパターン。

    主人公の性格も相変わらずのガチガチというか、ストイックというか、到底真似できそうになくて、いまだ感情移入には程遠い存在ですが、もう少し肩の力を抜いて。。。と言ってやりたくなる存在には変質してきていますね。

    (2008/4/7)

  • 鳴沢了シリーズ第2弾。面白かったです。が、鳴沢のキャラがイマイチつかめない。これと言った特徴がないんだよね・・・でもついつい読んじゃうんだよね。これからどんどん落ちて行くんだろうか?

  • 2006/8/11購入。未読

  • おもしろいのはおもしろいんだが雪虫と結末似てるような気がするの私だけでしょうか・・・・

  • 新潟県警を辞め警視庁に移った鳴沢は小野寺冴とコンビを組んで事件解決にむかう。
    推理モノと言うより鳴沢の心の描写が好きです。
    シリーズ第二弾。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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