信長の二十四時間

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  • NHK出版
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140056332

感想・レビュー・書評

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  • 軍配者シリーズで好きになった富樫 倫太郎さんの作品。
    「本能寺の変」の真相に挑んだ作品ということで楽しみだったのですが。。

    う~ん、1つの可能性として無くはないのですが、ちょっと忍びの者たちの力を過大評価しすぎな気がします。
    あと明智光秀を過小評価しすぎな気も。

    そして少なくとも信長ファンにはおススメできない結末ですね(^_^;)

    全体通して陰鬱なトーンなので、軍配者シリーズと同じ路線だと思って読むと肩透かしを食らいます。

  • 伊賀忍者が天皇を代々お護りしていて、絶対王政を画策する信長に対抗するというお話。
    タイトル通り、本能寺の変が起こるまでの経緯を刻々と綴っています。

    作者が創作したと思われる部分がかなりあり、とても意表を衝かれました。
    (里村紹巴が実は百地丹波がであった、とか)

    それにこの小説は、実は、秀吉が主人公ではないと思うくらい、存在感が大きく、結末も意味深な感じだったので、秀吉のその後を続編として書かれたらうれしいなと、密かに期待しています。

    ※光秀はだまされ続け、何だが気の毒になりました・・・。

  • 富樫さんにしては疾走感が足りないと感じた。辻褄合わせに気を使い過ぎだか?

  • 歴史の事実をつなぎ合わせながら、異説を作り上げる手腕は見事である。本能寺の変に関する諸説はいろいろ読んだが、まだこの手があったかという感じであるが、ちょっと「うまくいきすぎ」ではある。信憑性はというと、ちょっと首を傾げざるを得ないが、話としては面白い。しかし、これではいくらなんでも光秀が「阿呆」に見える。その辺がご都合主義的か。

  • こうゆうの「あり?」って感じ
    でも、読み進めると本当は「こうかも」って思えてくる。

  • 信長の最後の一つの可能性の話。うーん、こういうのも有りかと思うけど、伊賀者の活躍が中途半端だし、何より近衛前久があんまりな人物になってるし、さらに光秀がありえないような気がする。最後の信長の姿もあんまりだ。

  • 仮説、本能寺の変では、
    最高レベル

  • またまた信長の最後に惹かれて読んだ本。
    これまでの時代小説の富樫作品も好きだし♪
    と、期待しただけに、ちょっと残念なところがちらほらり(笑)。
    信長を討つ作戦は面白いけど、光秀がちょっと間抜け過ぎない?
    それから戦国時代なのに、タイトルが「二十四時間」というのもねぇ…。
    信長を狙う忍びの一族と森蘭丸は良かったな。
    それから信長の最後?が衝撃的!
    信長にはあくまでも最後まで魔王ちっくでいてほしかったので…。
    いろんな意味で想像を超えた一冊でした。

  • 信長を実際に討ったのは誰なのか?信長最期とされる二十四時間に何が起こったのか?富樫倫太郎の歴史観によるいつもの感じの歴史小説。信長を中心に物語は進んでいるけど、富樫倫太郎の考える歴史群像劇の信長関連部分だけを切り取りましたという印象です。いずれ、この登場人物での他の物語も登場しそうなので、楽しみに待つ事にします

  • 本能寺の変のまさに1日を描いた作品。

    もちろんテーマは「本能寺の変の黒幕が誰でどのようにして本能寺の変が起こったのか?!」。

    司馬遼太郎を読んだ後だけに重厚感はなかったが、ライトな感じでさっくりと読み終えることができ、これはこれで悪くなかった。冒険活劇モノとしてみればむしろ面白い。

    ただ描写が軽く感じられるため、謀略の進行に違和感を覚えなくもない。あまりに都合が良過ぎるような。

    とはいえ、本能寺の変の別の視点というだけでワクワクするし、着眼点も良かったと思う。

    少しネタバレになるが、伊賀者が出てくるのだが、正直この伊賀者の話の部分で言うと和田竜の「忍びの国」の方が面白かった。たったこの部分だけで比較してはいけないけど。

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著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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