51番目の密室〔ハヤカワ・ミステリ1835〕 (ハヤカワ・ミステリ 1835)

  • 早川書房
3.52
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150018351

感想・レビュー・書評

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  • 「一滴の血」コーネル・ウールリッチ
     二股をかけた男。後から付き合った女と結婚しようとする直前、疎遠になったと思っていた前の女から赤ちゃんができていると告げられる。殺しは万全、血のりの飛んだ壁も塗りつぶしたはずだったが、その一滴の血が・・
     アイリッシュ名義の「幻の女」と訳文ながら文体のリズムが似ている。

    クリスチアナ・ブランドの短編が載っているのでかりたのだが、「ジェミニイ・クリケット事件」2度読みかけたが3ページ位で放棄。

    「魔の森の家」カーター・ディクスン (エラリー・クイーン・ミステリー・マガジン 1947.11月号)
    戦争の三年前のあの暑い七月の午後、で始まるので1936年あたりの設定。ヘンリー・メルヴェル卿(謎解きの人)と、知人の娘イヴと婚約者。イヴの従妹ヴィッキー・アダムス。実はヴィッキーは20年前、森の家から失踪したが、しばらくすると部屋の中に戻っていた、という事件を起こした過去を持つ。今回ヴィッキーも入れて、森の家の謎を検証しようというのだが、ヴィッキーは戻らなかった・・・
    密室の謎解き。HMにかかればなるほど、と思う。謎解きメインでミステリーを読んでるわけではないので、早く最後の謎解きのページに行きたい。会話とかがちょっといまいち。
    2022.7.14読む。カーを読んでみようと言う気になって「夜歩く」「皇帝のかぎ煙草入れ」をなんとか読んだが、この短編でうちどめかなあ。




    2010.5.15発行 図書館

  • いろんなテイストあって楽しめました。短編ミステリーは味があります。

  • 傑作ぞろいだとは思うが、それだけに既読のものが多かったのは残念。
    「魔の森の家」はうちにあるのと訳が違うな…と思っていたら、「ジェミニイ・クリケット事件」は内容も違っていて驚いた。こちらが初出バージョンだそうな。

  • 満漢全席その2。
    いや、全編普通にとっても面白いよ。
    マクロイの「燕北綺譚」は訳者の力もあってよかったな~。

  • 〈世界ミステリ全集〉の最終巻『37の短篇』から12篇を収録した傑作アンソロジー第二弾。こちらも傑作中の傑作揃い。カーター・ディクスン「魔の森の家」 やクリスチアナ・ブランド 「ジェミニイ・クリケット事件」 など超のつくほどの傑作が目白押し。巻末に収録の座談会も愉しい。

  • 2010/09/02読了

  • 「37の短編」という作品から選抜した12篇が収録された、ミステリアンソロジー。
    タイトルにもなっている「51番目の密室」(有栖川さんの「46番目の密室」のタイトル元ネタですね)のように、密室ネタの作品がやや多めとはいえ、バラエティに富んだ楽しい短編集でした。

    たとえば、ヘレン・マクロイの「燕京奇譚」は19世紀の中国を舞台にしたエキゾチックな一編で、まだ近代化される前の異国の夜の風景が目に浮かんでくるような、雰囲気のある作品。
    ごぞんじディクスン・カーの「魔の森の家」はいい意味で古典的というか、手堅い感じの密室もの。
    「少年の意志」はサイコホラーのような恐ろしさがあるし、「長方形の部屋」はむしろ今読んだ方が理解しやすいようなネタかも。
    最後に収録されている「ジェミニィ・クリケット事件」は、様々な推理が次々披露されるテンポの良さと、オチの付け方(?)が面白かったです。

    やっぱりアンソロジーは色々な作家の作品を一度に読めて楽しいです。
    全然知らない作家さんに興味を持つきっかけにもなるし。
    先に出た姉妹版(?)の「天外消失」も読んでみよう。

  • KL 2010.6.16-2010.6.26
    さすがに味わい深い名作揃い。
    クリスチアナ・ズランドがお気に入り。

  • 短編集
    訳が古い
    出版されることに価値がある

  • 『うぶな心が張り裂ける』 クレイグ・ライス
    弁護士マローンの依頼人が刑務所で首を吊って死んだ。「切れなかった」という最後の言葉。男の婚約者の秘密。

    『燕京綺憚』 ヘレン・マクロイ
    中国で消えたロシア貴婦人。夫の貴族が手に入れた幻の絵画。

    『魔の森の家』 カーター・ディクスン
    H・Mをピクニックに誘う男女。少女のころに魔の森の家から消えたジャネット。今回も同様に消えたジャネット。H・Mが運んだバスケット。

    『百万に一つの偶然』 ロイ・ヴィーカーズ
    殺害されたクロウチ。クロウチが自動車に乗せた容疑者。クロウチの飼うマチス犬。

    『少年の意志』 Q・パトリック
    シシリー島で出会った少年。殺人事件をきっかけに屋敷に居座り始めゆすりを始めるが・・・。

    『51番目の密室』
    傑作密室トリックを開発したという推理作家の死。自分が考えたという密室トリックでの死。家主である農夫の作った小屋の秘密。

    『燈台』 エドガー・アラン・ポー&ロバート・ブロック
    灯台を守る燈台守。ポーの未完の作品。

    『一滴の血』 コーネリア・ウールリッチ
    元の恋人の妊娠が発覚し殺害した男。証拠は消したはずだが・・・・。捜査した時間に隠された秘密。

    『アスコット・タイ事件』 ロバート・L・フィッシュ
    シュロック・ホームズ・シリーズ。

    『選ばれた者』 リース・デーヴィス
    家主から退去を命じられた男の陰謀。

    『長方形の部屋』 エドワード・D・ホック
    レオポルド警部シリーズ。
    死体と20時間一緒に過ごした大学生。被害者と大学生の関係。

    『ジェミニイ・クリケット事件』
    慈善家の老人の死。死の直前警察にかかってきた電話。踏み込んだ警察隊と老人の養子。同じように殺害された警察官の謎。

     2010年5月11日購入

     2010年5月14日読了

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著者プロフィール

Craig Rice

「2006年 『ママ、死体を発見す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

クレイグ・ライスの作品

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