特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ハヤカワ・ミステリ 1860)

  • 早川書房
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (582ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150018603

感想・レビュー・書評

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  • 特捜部Qシリーズ 3作目。
    今回もカール、アサドはじめおなじみのコペンハーゲン警察特捜部のメンバーが取り組むのは、数年前に置き忘れられた漂着ボトルに込められていた被害者からのメッセージ。
    そのメッセージは一度発見されたにも関わらず、忘れられ、放置されていた。
    そして、その事件には、捜査の目すら向けられることがなかった。

    3作目となった本シリーズ、主人公と、過去の犯罪を解決するという基本線は外さないが、主人公を取り巻く環境と、犯罪の状況がそれぞれ興味深く、非常に面白い。
    今回は特に、多くの人間が事件のカギを握る人物を早い時期から掴んでいるのに、さらにそこから進んで事件を解決するまでの過程が面白かった。
    後追いで読むメリット、次から次へとシリーズを読み進められることを感じさせてくれる特捜部Qシリーズ。
    次作も、当然すぐ読む体制に入っています。

  • 12月11日読了。図書館。

  • (第5作目を読み終えたので、もう一度1作目から読み返す。よって、初読の感想にあらず)

    シリーズ第3弾。
    またいきなり胸をかきむしられるようなシーンからの始まりだ。
    特捜部Qの使命である為、仕方がないことなのだけど、それでもやっぱり、なんでもっと早く、と思う事件ばかり。それが子供が絡むことだと、余計にひしひしと。

    今回は子供の誘拐、宗教にいれこんだ家族と子供への虐待。あ、ユアサの登場もあったっけ。
    犯人についても、目も耳もふさぎたくなる虐待暦が披露される。鶏か卵かの議論を考える。
    親が子供にとって最善と思うものを与えること。それが果たして正解かどうか、その子供が死ぬ時までわからなかったりするけれど、今回の犯人の場合は、もうそういうレベルじゃないんだな。

    ローサとアサドの謎の解明も、またゆるい一歩が見られるよ。ハーディの前進と同じペースで進んでる。
    あ、それを言ったら、カールの私生活事情とも平行か。

  • 3作目もとても面白かったです…!
    毎回終盤にかけて、散りばめられた色々な伏線が解決に向けて一気に繋がっていくところが物凄く快感というか…!毎度のことながらページをめくる手が止まりませんでした。

    犯罪的には、この3作目の犯人の手口が好みでした。
    個人的に特捜部Qは犯人の手口のほどよいエグさが魅力なのかな…と思います。
    物凄く過激で目を背けるほどのグロさ…というより、人間の根底にある少々酷いことを見聞きしてみたい…という、好奇心を満たしてくれる、ほどよいエグさというか。

    ストーリーは物凄く面白くて毎回大満足なのですが、3作目を読み終えて、ただ一点欲を言わせてもらえるならば、犯人には生きて罪を償ってほしい。毎回犯人が死んで終わるので、そうではなくて生きて逮捕される展開がみたいです。4作目はどうなるのかな…?

  • いろいろ詰めが甘かったりご都合だったりしても、
    やっぱり面白いものは面白いのだ。
    たまたま見つけたボトルメールが、現在進行中の事件と重なってて
    それを解決出来ちゃうなんて笑うしかないけど面白い。
    次も読もうっと( ´ ▽ ` )ノ

  • 図書館で。
    段々主人公が本気で嫌いになり始めたのでここで読むのを辞めるかどうか思案中。助手の二人は好きなんだけど。ちょっと主人公さん自己中心的すぎるし勝手が過ぎるような気が。それとデンマーク(だったよな)には家庭裁判所はないのか?取りあえず不倫相手を落とすより先にすることがあるだろう。(離婚とか離婚とか離婚とか)義理の息子も扶養義務があるとはいえ血のつながらない義父に対し礼儀も何もないし。(まあ日本とは違うだろうけれどもそれでも人としてどうなの?と思う)お話と関係ない辺りで色々と気になることが多すぎます。

    そして狂信者って怖い。日本も知らないだけで色々な宗教団体もあるし弱みに付け込まれている人が色々居るのかもしれない。とは言え日本の方が狭いのでここまで隠密には出来ないとは思いますが。そして旦那の職業も姓名も生い立ちも知らず結婚する奥さんってどんだけ世間知らずなんだか。そして妹夫婦もある意味共犯と言えば共犯な気が…。なんとなくすっきりしないオチでした。

  • 今まで読んだ三冊の中で、一番の面白さだった。1作目も監禁された女性が助かるかどうかハラハラしたが、今回の手がかりは7年前に誘拐されて水辺のボート小屋に監禁された兄弟の兄が残したボトルメッセージ。なんと7年の月日をへて特捜部Qの元に届く。自らの生い立ちから新興宗教に極端な怨念を抱く犯人は、次々と誘拐、監禁事件を起こし、身代金を要求、生計を立てていた。ボトルメッセージの解読から7年前に誘拐された兄弟の消息に近づく過程、そこから現在進行形で起こっている誘拐監禁を解決するための捜査、犯人の妻の動向。ドキドキさせられ、ページをめくる手が止まらなかった。

  • 2014/7 3作目になるとカールもアサドもハーディも友達に思えてくる。でも段々読みやすくなるのは読者の慣れか、翻訳者の慣れか、作者の慣れか?次作も楽しみ。

  • アサド何者なんだ

  • 相変わらず「復讐」がテーマのこのシリーズ。
    でもこの作者、巻を重ねるごとにうまくなってる!
    構成がうまいんだな。トマス・ハリスみたい。
    さ、4作目に入りますか。

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