know (ハヤカワ文庫 JA ノ 4-1)

著者 :
  • 早川書房
3.98
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本棚登録 : 2525
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311216

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で。
    情報ネットワークにヒトの脳が直接コネクトできる時代…面白い発想。とは言え、処理能力の方が追いつかなさそうなのでそこは埋め込み型の機器を介するってのは面白い。けど、その演算機能はアプデしないんだろうか?とか今ふっと疑問に思ったり。

    情報をいかに引き出せるかではなく、引き出した情報でどのように思考するか、というような話だったように思います。情報は素材なんですよね。
    個人的には主人公と14歳の女の子はアリなのか?とちょっとそこは引っかかりました(笑)部下の彼女の方が個人的には好みだな。←それは好みの問題ってだけだな、ウン。
    このタイトル、脳にもかけてるのかな?面白かったです。

  • 最初は退屈に思ったけど、恩師と少女が登場してからすごく読みやすくなった。ラストシーンは好き。
    大昔物語を作っていた頃の着想を思い出した。それを昇華してもらった感じがします。

  • 2013年刊行。アムリタシリーズの延長線上にある作品だと感じた。特に、題材の設定とそれをどの程度表現するかの塩梅に感じる。前作に比べ、会話のやりとりは抑えられている。

    やりとりから醸し出される雰囲気や登場人物のキャラクター性からは、深夜アニメ頻繁に想起された。これはアムリタシリーズにはなかった。

  • 天才による,情報を高密度に圧縮された対話から,コミュニケーションを考える際にヒントを得られる,気がする作品です. 「死」が近づいた時に再読したい作品です.

  • 映画「Hello, World」の紹介に関連して本作に触れた記事では「ゴリゴリのSF」と書いてあったのだが、どちらかというとFantasy色が極めて強くて、SF部分は結構弱い。
    正直にいうと、読みながら「あれ?」と思う部分はたくさんあったのだが、もしかしたら最後まで読めば解釈可能になるのかもしれないという期待で最後まで読みきった。その期待は半分あたりで半分はずれだった。。

    色々きになる点があるのだが、最も決定的なのは、本作のクライマックスである「ダンスをしながら銃弾を避ける」シーンが、本作の設定を受けいれると無理だということなのだ。
    京都御所はその性質から情報材を受け入れていない。そのため、京都御所を目指す連レルと知ルは量子葉を使うことができず、情報庁の妨害をどのように避けるか・・・というのがこの部分の見所だ。

    この危機に、知ルは「事前に情報庁の人間の情報を取得することで弾丸を全て予測し、ダンスを踊ることで連レルの体をリードして避ける」ことを実現するのだが、これ実は無理なのである。しかも作中で、その矛盾に気づいていないように見える。

    作中ではダンスの最後、知ルが御所の石の上に足を乗せる・・・というシーンが出てくる。屈指の名場面だが、ここでの疑問は「知ルはどうやって石の場所を正確に理解したのか?」ということだ。
    上述したように京都御所は情報材を利用することができない。つまり、御所の地面の石の配置や凹凸、形の不揃いを事前に把握することはできないのだ。なのに、知ルはまるで「知っているかのごとく」ダンスを踊ることができた。


    ・・・・という感じで、SFとしては色々な粗が目に見えすぎて、評価は辛くならざるをえない。
    とはいえ、それが話として面白くないということを意味するわけではない。ファンタジーとしてとらえれば素晴らしく美しい場面が複数あるし(ハイクラス同士の戦闘シーンは興奮した)、テーマとなる輪廻転成もうまく処理されている。

    ストーリーテラーとしてのレベルは非常に高いことはこの1作から明らかなので、次はSFではない作品を読んでみようかと思っている。

  • 面白いSFだった。ライトノベル寄りなのでSF初心者にも読みやすそう。
    自分の想像力試されてるなーと感じつつ後半は一気読み。知るって何か、死ってなにか考えさせられる。

  • 正解するカド以来の野崎まど
    SFみが凄い好き

    主人公が官僚なのは彼あるあるなのかもしれん
    未知との遭遇と人類の進化も彼あるあるなのかもしれんね

    そこまで長くないし、文章の加速度がすごい

  • そうなるかぁと感じた。
    こうなればいいなと思うことは多々あっても、実際に出来てしまうとそれはそれで嫌だなと思ってしまいました。

  • 2019年度第4回新歓ビブリオバトル
    チャンプ本

  • 面白かったけど、この作品の面白さを理解するには情報工学的なリテラシーが必要だと思う。
    読み味とかではなく、前提とする知識レベルで読者を選ぶ作品。

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著者プロフィール

【野崎まど(のざき・まど)】
2009年『[映] アムリタ』で、「メディアワークス文庫賞」の最初の受賞者となりデビュー。 2013年に刊行された『know』(早川書房)は第34回日本SF大賞や、大学読書人大賞にノミネートされた。2017年テレビアニメーション『正解するカド』でシリーズ構成と脚本を、また2019年公開の劇場アニメーション『HELLO WORLD』でも脚本を務める。講談社タイガより刊行されている「バビロン」シリーズ(2020年現在、シリーズ3巻まで刊行中)は、2019年よりアニメが放送された。文芸界要注目の作家。

「2023年 『タイタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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