- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150311216
作品紹介・あらすじ
超情報化を遂げた2081年の日本、京都。情報庁で働く主人公は、地球規模のネットワークシステムの中に、行方不明となった大学教授が14年前に書き残したメッセージを発見する
感想・レビュー・書評
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はい、ブクログの特集を見て気になって手に取りました
もうブクログお勧めにも素直に乗っかって行きます
2022年は「素直」がテーマです
最後なんかこう背中がゾクゾクってしました
つまりこれはゾクゾクってする終わり方だったということです(そのまま!)
もちろんタイトルの通り「知る」ということがテーマであり人類が決して「知る」ことができないはずのものが裏テーマのようです
凄い難しいこと言ってるんですが割とすっと入ってきたのは日本的なものが仲介役になっているからかなって思いました
独特すぎる世界観があってとっつきにくい作家さんというイメージをブクログの紹介文からは感じたんですがぜんぜんそんなことなかったです
他の作品も読んでみます -
近未来、電脳化が進んだ社会を描いたSF。
脳に埋め込まれ、ネットワークから膨大な情報を取得・処理して脳を強力にアシストする「電子葉」。この電子葉の移植が義務化された近未来、電子葉脳に産みの親、道終・常一は、量子コンピュータを用い性能を格段に向上させた「量子葉」の開発に成功した直後に失踪してしまう。その14年後、道終は最後の弟子(御野・連レル)の前に姿を現すが、量子葉を装着した娘(道終・知ル)を連レルに託し、目の前で自殺してしまう。この知ルこそは「世界最高の情報処理能力を持った人間」、神にも等しい驚異的な能力の持ち主だった。
こういうタイプのSFは結構好きなので、ワクワクしながら読めた。ただ、ラストは呆気なくて、失速した感がある。"死" をテーマの一つにしてると思うんだけど、 "死" についてほとんど描かれてない(敢えて描いていない)点にもちょっと不満が。 -
面白い映画を観終わったような心地よい感じが残るSF小説でした。
超情報化対策として、人造の脳葉〈電子葉〉の移植が義務化された2081年の日本・京都。
情報庁で働く官僚の御野・連レルは、情報素子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、道終・常イチが残した暗号を発見する。
その“啓示"に誘われた先で待っていたのは、ひとりの少女だった...
Ⅰ.birth から V. death 、そしてepilogueへとぐいぐいと物語を運んでいく。
コレ映画にしたらきっと面白い。
超情報化社会ビジョンが興味深い。ICT屋さんが考えている未来ビジョンよりも愉しいw
ハリウッドが好む建築物的な未来造形ではない。
見えている世界はあまり変化がない、しかし見えていない世界を感じ処理しようとする捉え方が面白い。
情報爆発社会とかビッグデータとか今でも言っているけど、もっと精神世界へと踏み込んだ超情報化社会観。
「哲学は自然科学の最前線だよ」
知らないことを知ることは悦びです。
知る対象は過去、現実の世界、そして異性だったり。
本を読むことは知らないことを知るとても愉しい手段です。
知らないを知り、知り得たことから未来を知ろうとする。
うん、愉しい。
御野・連レルと恩師・道終・常イチとのやりとりに惹き込まれた。
『know』は小難しいSFオタク向けの物語ではなく、エンターテイメント性も盛りだくさんです。
御野・連レルが出会った少女が魅力的。
最初は全知全能のロボット?と思ったw
後半に出てくる御野・連レルと少女のとあるシーンは必要ないかと思ったが...
(そんな所は悪い意味で映画的に感じた)
野崎まどさん、興味深い作家さんです。 -
情報のやり取りは脳に埋め込まれた「電子葉」で処理がされるのが当たり前の未来社会。全て、全知を手にいれるために行動する天才学者とその娘。
ブラックホールの中を覗ける場にいたら、覗きにいくだろうか?2度と戻ってくることができないとわかっていても。知りたいという欲求を叶えるために、天才はあらゆる準備を重ねるのだ。凡人には思いもよならい方法で。
今回も私の想像を超える世界を見せてくれた作品でとてもおもいしろかった。 -
人生で3冊目のSF、充分面白かった。圧倒的な世界観と設定の緻密さ。しかしそれだけで終わらず、しっかりとしたストーリー展開と素晴らしい読後感がある。途中から登場する1人の少女をキッカケに、前半とは全く異なる話になっていった。
設定も天才的ではあるが、全てを追おうとするとかなり難解であり、序盤は設定に入り込むのが少しキツかった。
因みに本題からはそれるが、SFの中でもより現実的に則したものもあれば、よりアニメっぽい、ラノベっぽいものもあるように思うが、自分はあまり後者は得意ではないのかもしれない。
それは個人的には良くない考え方に根ざしていると感じる。というのも読書とはアニメなどとは違うべき、といった無意識の思想がある気がする。さしずめ、せっかく読書をするのだから、身になるものを読まなければ、といった固定観念だろう。それはあまり好ましくないので今後もできる限り選り好みせず、幅広く読書をしていきたい。 -
2081年、国民の脳に「電子葉」を移植することが義務付けられ様々な情報に瞬時にアクセルすることが可能になった日本。日本の情報庁で働く連レルは情報コードの中に恩師であり行方不明となった研究者道終の残した暗号を見つける。
今まで読んできた野崎作品と比べるとギャグの部分はないものの、SFの世界観、設定としてはしっかりと作りこまれていると感じます。
他の野崎作品と共通しているのは、主人公が天才に導かれて(振り回されて)今まで見たことのない世界の一端が垣間見えるように思えることではないでしょうか。凡人である自分も主人公大変だな、と思いつつも、天才と共に知らない世界に近づいていく主人公がうらやましくもあります。
そしてオチのヒネリ具合がいいですね。道終から預かった少女の命令で連レルはお坊さんの話を聞きに行ったり、御所に潜入したりと、目的が見えないまま振り回されるですがその最終目的はとんでもないところに…やっぱり野崎さんは一筋縄ではいかないですね。
エピローグはとても意味深。人類は果たしてそんな極致にたどり着けるのか。知りたいような知りたくないような… -
こういう系統のSFをはじめて読みました。
文章をいれて、私の中で映像化していくという作業をしているので、まだ、完読してません。
あら~
玉ねぎだけじゃなくて、本も最近高くなったような気がしますね。
1冊2,000円前後だとうー...
あら~
玉ねぎだけじゃなくて、本も最近高くなったような気がしますね。
1冊2,000円前後だとうーん、と。
今朝はFACTFULLNESSをKindleのサンプルページだけ読みました。
わかったような気になったので、まあいいかなあ。。。やっぱりちょっと高い。私も図書館いってみようかなあ。
アムリタシリーズはいまなら300円くらいでしたよ~
おはようございます
ブックオフあさってみます〜
おはようございます
ブックオフあさってみます〜
見つけられなかったらサンプル送りますよ~
見つけられなかったらサンプル送りますよ~