オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )

  • 早川書房
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150412067

感想・レビュー・書評

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  • "死者が見えてしまうオッド・トーマス。彼の一人称で語られる経験談風の小説第二弾。受難という題名の通り、とんでもない邪悪な存在に巻き込まれてしまう。
    あっという間に読み終わってしまった。第三弾が楽しみ。"

  • 幽霊が見える青年
    オッド・トーマスシリーズ二作目

    一作目の解説で、二作目のことをボロカスに言ってて、読むのが怖くなってそのまま数年経過してたので読む

    なんというか…このシリーズ自体
    原本は完結したけど、翻訳版は四作目までで打ち止めとなっているのもあり
    なんだかそれこそ成仏できない幽霊のような「余生」のシリーズになっている。

    オッドもまた、色々なことがあったせいでこの世を「余生」として過ごして、狂った人間の引き起こした事件に巻き込まれる。

    オッド自身うんざりしていて、それでも人を助けようと踏み込んでいくのは良い。でも、読書として またしてもクーンツ節と言うか横道なのかなんなのか?形容詞なのか?今何のこと書いてたっけ?と思ってしまうような冗長な説明がスラスラと気持ちよさそうに書かれている。
    (主人公の体験記として書かれている)
    退屈なのにスラスラ読めるし、スラスラと退屈が押し寄せてくる。
    霊能力で奇妙な事件を引き寄せるのに巻き込まれるのにウンザリする主人公のよう…

    奇妙な体験ではある。
    クーンツファンだが、ちょっとしんどかった。

  • シリーズ一作目に比べるとストーリー事態は一本のみで、オッドを狙うダチュラというキャラクターのあくの強さで引っ張っている為、ダチュラが退場した後にどのような付加価値を残りのキャラクターにつけるのかが興味深いところだったが、その辺に関してはスルーという事で拍子抜け。けれどもオッドという純粋でストイックなまでのキャラクターによって物語自体が救われているかも。

  • 読み出してなんとなく村上春樹の初期作に文体が似ているなと思ったけど、一人称なのでそう感じただけだったかも。
    廃ビルからの脱出場面ではやや冗長で、スピリチュアルな終わり方は3巻への伏線でしょうかな。

  • うん、ある悪役がとある現存する
    ある界隈の人にしか見えなかったよ。
    (ただしここまでひどくはないけどゲスではある)

    愛するものを失ったオッドは
    死を自らに課そうとするようになります。
    そう、彼の力は見えても会話はできないのです。
    (気持ちは伝わるようです)

    ただし、この世界はオッドをまだ
    この世界に残したいようです。
    というか悪は確かに滅びないけれども
    オッドは純粋にそれを打開できるほどの
    力を持っているのよね。

    でもこの作品、全作品訳されてないの。
    もったいないよな。

  • シリーズ2作目。
     
    オッドにとってはもう余生なんだなって淡々とした描写に感じてそれが私も悲しい。
    彼女の存在の大きさを強く感じた。
    次はオッドに何が待ち受けているんだろう。
    彼が辛い兵役を少しでも好きになってくれたらいいな。

  • -

  • このシリーズ知らずに、三作→一作→本作と読みはじめてます。リーダビリティが高いので、どこから読んでもすんなり入り込めるし、前作を読んでなくても、親切に説明が入ります。

  •  ある夜、オッドのもとに知り合いの医者の霊が現れた。
     医者の家にいくと、彼は惨殺され、息子は連れ攫われていた。
     オッドは、一人友達でもあるその息子の行方を追う。

     息子は、骨形成不全症という難病だという設定がなんとも切ない。
     その病ゆえに、オッドは警察の協力を拒否し、息子@ダニーはこの事件の種を招き、オッドと自分自身を八方塞がりの状況に追いこんでしまった。
     いや、病が原因というのは違うのかもしれない。
     万事は、些細なきっかけでビリヤードのように、ピンボールのようにはじかれ、はじき、事態をコントロールできないところにもっていってしまうものだ。

     それは、ダニーのせいでもオッドのせいでも、ない。

     親に虐待された子供であるオッドにとって、世界が壊れているのは自分のでせいではないと受け入れるのが難しい。
     
     死んだ恋人の存在を支えに、生きることを選んだ彼にエールを送りたい。

  • 受難……前回のほうがよほど「受難」だった気がするんだけどなあ。
    前作「オッド・トーマスの霊感」解説で、この二作目はかーなりけなされてました。「二作目の悪いところがもろに出てしまった作品」だそうです。だけどシリーズを読み継ぐ上では必要らしいので、読みましたが。
    ……最初から期待しなかったせいなのか、そんなひどくもなかったと思いますよ。意外な結末とかそういうのはなかったけど。十分面白かったような。ユーモアもあると思います。ただ今回はボダッハが出なかったので、そのあたりのスリルはやや物足りなかったかもしれませんが。
    やはり評価は人それぞれだもんね、と再認識。しかし三作目・四作目は他でも高評価ばかりなので、それは間違いないかな? 期待しすぎると良くないかもしれないけど(苦笑)。
    何にせよ、続編の邦訳が刊行されるの楽しみです♪

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