- Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151767081
感想・レビュー・書評
-
ジョン・ハート『終わりなき道 下』ハヤカワ文庫。
ハードなミステリー。途中で連続殺人鬼の正体が解ったのだが、その動機、どんな結末が待ち受けているのかが気になり、一気読みだった。
登場人物の誰もが恐ろしい程の痛い目に会い、これだけ悲惨な仕打ちを受ける小説はかつてあったろうか。この世の中の全ての不幸を登場人物が一手に背負っているのではないかと思うほどだ。
少女監禁犯に18発もの銃弾を浴びせ、拷問の挙げ句に殺害したとされる女性刑事のエリザベス・フランシス・ブラックの真実と悲惨な過去……エリザベスが尊敬していた元警察官のエイドリアン・ウォールの真実……明らかになる連続殺人事件……全ての真実が明らかになるが……そして、終わりなき道が始まる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
繋がる事件、衝撃の結末
家族の崩壊
犯罪被害者の心理
新しい家族の出発
過去を克服しようと、未来へ新しい道を歩み始める。
重く辛い中の一筋の光明、その先に輝く光があることを信じたい。 -
エイドリアンの出所後間もなく、女性の絞殺体が発見された。しかも、かつて彼が殺人を犯したとされる同じ教会の同じ祭壇でだ。これは連続殺人なのか?疑惑の目がエイドリアンに集まる。エリザベスは停職中ながら、彼の無実を証明すべく無謀な捜査を進めるが…。様々な秘密を抱えた女と男の道はやがてひとつに繋がり、邪悪な真実が明かされる!アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)二冠作家が放つ、渾身の傑作!
この決着の付け方はどうなのだろう。つっこむのは野暮だとは思うが。 -
ちょっと中盤しんどかったけど、さすがの幕引き。
-
(上巻より)
あとは、老弁護士が現役復帰して活躍し、
主人公を助け、
最後には思い残すことなく死ねる、と言っていたのが印象的。
一応ハッピーエンドなのだが、
貧富に関わらず悪い親から離れ、
他人同士で砂漠で暮らすという、
おとぎ話のようなラストには驚いた。 -
やっぱりジョン・ハート!!めちゃくちゃ面白かった!!
いつも通り最後は涙が止まらず…。
終わってしまうのが悔しくて、下巻は3回ぐらい読んでしまった。
ひとを信じるという難しさ、大切さ、たくさんのドラマがキレイに集約されて読み応え抜群でした!!