- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152098832
作品紹介・あらすじ
ある女性が失踪した。その後、彼女に関する衝撃的な映像を収めたテープが新聞社に送られてくる。その映像はインターネットを席捲し、噂や憶測、陰謀論が湧き上がる。ゼイディー・スミス、エイドリアン・トミネ絶賛。現代社会を映し出す傑作グラフィックノベル
感想・レビュー・書評
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クロワッサン・ブックガイドから。日本の漫画に馴染み過ぎているからかもしらんけど、どうしても漫画の方が…って思えちゃう。あと、本書の内容も、どうしても絵じゃなきゃ!っていう必然が、いまひとつ分からんかった。メッセージがどうでもいいと言っている訳ではなく。
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失踪事件、遺された人々、陰謀論、
現代人は意味を求める病に囚われている。
この作品を読むとそんなことを思ってしまう。
物語で何かが起こるハズだ、何か因果応報があるに違いない、真相はなんだと。
そこをドルナソは衝いている。傑作グラフィックノベル。ドルナソはいいぞ。 -
日本ではあまり馴染みのないグラフィックノベル。カラーの絵コンテ+文章というような様態。分かりやすいストーリーでもなく、腑に落ちるエンディングが用意されてもいない。しかし、現在のアメリカに漫然と漂っている狂気を孕んだような不穏な空気感を感じた。読了後、不思議と印象に残る作品だった。BGMとしてnine inch nailsの名盤fragileがハマった。
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・面白かった。ぺージをめくる手が止まらなかった。(そういうタイプの漫画では無いと思うけど)
・コマ割り均一になっていて、それが映画のフレームを思わせた。
・キャラクターがイラストチックである種記号的?な書き方をされていたので、逆に想像の余地が多くなった気ごした。
・そう、(面白い)映画を見ている気持ちだった。
・やりきれない…何ともおぉ…という余韻の作品だった。
・ラストシーンが良い
・前情報をあまり入れていなかったので、こんな話だと思わなかった。
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少し難しい作品でした。
さらさら読める作品ではなく…
フェイクニュースや昨今のSNSのあり方などを想起させ、考えさせる…
911のことや銃乱射事件のことも絡ませ…
ストーリーが淡々と進むことが、より不気味に感じました。ちょっと怖い。
サブリナはタイトルロールだけれど、1つの素材で、それにまつわるお話。サブリナ自身でも、彼氏のテディでも、妹のサンドラでもなく、テディの友人カルヴィン・ローベルが主たる話でした。
カルヴィン、事務方の軍人。
カルヴィンの同僚も怖かったし、現実にいそう。
夢の表現方法は、なるほどなー、と思いました。
難しいけど、妙に心に引っかかるお話でした。 -
…じ、人類には早すぎるのでは………???
難しかったな… -
これは色んな意味でヤラれる。後の時代に最もこの時代がビビッドに刻み込まれた作品として振り返られるのでは無いか。
陰鬱な物語が時間の経過によって、少しずつ良くなっていくような希望を持つようにも読めるし、結局のところ真実を見つけることはできないと民衆を嘲笑っているようにも読めるし、それこそがサブリナにとってはハッピーエンドのようにも読めたり。シンプルなフレームと線で幾重にも読みを誘発する恐ろしい作品。 -
怖い怖い怖い怖い怖い
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エイドリアントミネからもっとキャラクターをキャラ以前の同質性に還元したフラットな絵柄。でも内面を抱えているから、複雑な感情を持った人物が棒人間の中に閉じ込められてしまった、みたいな感覚になる。そのグロさが心地いい。話はめちゃくちゃ陰謀論。ラスト1ページ目がわからない。自動販売機の「諦めないで」を信じるかどうかで話が180度変わってしまう。それっぽい感想ブログはどれもつまらなく、この作品の陰謀論を信じている側の人のブログはあり得ないぐらいスリリングで面白い。たびたび挿入される間違い探しが、そうした読みそのものを批評している。