あるクリスマス

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (77ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163114507

感想・レビュー・書評

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  • 山本容子さんの挿絵が、ぴったり。
    『クリスマスの思い出』を読んでみないと…。

  • 「ティファニーで朝食を」の著者でもあるトールマン カポーティ、晩年に描かれたこの作品は、少年が父と過ごした切ないクリスマスの夜のお話。
    この作品の数年後に他界、トールマン自信の父への思いが綴られていたのかも、しれなぃ。
    この本を手にしたきっかけは、装丁と挿絵を手掛けた銅版画家の山本容子が好きだったから。
    翻訳は村上春樹、贅沢な一冊かも。

  • カポーティーの自伝的な作品。山本容子さんの版画がとても美しい。美本。ご両親に、クリスマスのプレゼントとしてお渡しするのもよいかも。


  • 「クリスマスの思い出」の一年前、6歳のバディーがスックたちと住むアラバマを離れ、父の住んでいるニュー・オリンズで過ごしたクリスマスのお話である。それはバディーにとっては『知らない人』である父と過ごしたクリスマスであった。この作品を発表する前年にカポーティは父を亡くしており、その悲しみがもう一つのクリスマス・ストーリーへと向かわせた――『僕は父についてそれまで一度も書いた事がなかった』と彼は語っていたそうである。そしてこの作品はまた、カポーティにとってまとまった作品としては最後の作品となった。


  • 龍口直太郎訳。これに入ってる「クリスマスの思い出」の方がすばらしい。人生とか宇宙から見たらほんの一瞬、遠くて近い肉親と交わす優しさと愛情。その記憶もいつか、手元を離れて漂っていくのを見守るしかない寂しさと同時に味わう、どこかせいせいした感じ。同じ作品を村上春樹が鳴り物入りで訳してたけど、そっちはいただけなかった。春樹ファンなのに…!

  • クリスマスの思い出 の一年前の物語になるのが、「あるクリスマス」という作品です。
    どちらを先に読むべきか、悩んでしまうかもしれませんね・・・。

  • これも、山本容子&村上春樹訳がすばらしい・・。
    最後の手紙で泣けた。

  • 父さんと過ごした最初で最後のクリスマス。『あるクリスマス』の前年、トルーマン・カーポティは父を失っている。触れあうことの少ない父子だった。カポーティ自身、すでに酒とクスリに蝕まれていた。この作品の翌々年、彼はこの世を去る。最後にみる夢、だったのかもしれない。

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