- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163272108
感想・レビュー・書評
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定職を持てない若者たち。実家を離れ、ネットカフェが住みかだ。日雇いの仕事は過酷で危険を伴う。厳しい現実だが、そこから這い上がるしかない。
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いつもの。
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格差社会にゃ負けないぞ!!って感じの話(^^)熱烈なマコトのおふくろさんファンとしては「千川フォールアウト・マザー」が好き♪やっぱりマコトのおふくろさんはカッコイイ!
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こんな世の中に・・・誰かした?
ネカフェの中で誰も恨まずひたすら生き続けるサトシ。だがそれを許さない現代日本。
国際競争の名の下にあらゆる事が許容されすぎだ。 -
2013年1月
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格差社会への提言が色濃い。シングルマザーの貧困、池袋のごみ拾い、警察の親をもつ娘のトラブル、派遣労働とネットカフェ難民。池袋のごみ拾いの話と、派遣労働の話は、結局は大手企業の社長の親と子供が云々、という話で、なんだか安直だと思った。ネットカフェ難民の派遣労働者サトシがノートに書いていた文章が印象に残った。「あきらめない。あきらめたら、そこで終わりだ。 泣かない。泣いたら、人に同情されるだけだ。泣きたくなったら、笑う。 うらまない。人と自分をくらべない。どんなにちいさくてもいい。自分の幸福の形を探そう。 切れない。怒りを人にむけてはいけない。今のぼくの生活は、すべてぼくに責任がある。 」という…。
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エンターテイメント小説。
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IWGP第八弾。軽い文章でスイスイ読めるが相変わらず面白い。社会背景を取り込みながら、人を描いているからだろうし、そこに考えさせられる部分や共感する部分があるからだろう。
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最近の誠は、ただアンダーグラウンドな話にするだけじゃなくって、
社会問題に触れてくるのがおもしろいです。
読書をしないほとんどの人が、
10年ほど前にドラマでやっていた池袋ウエストゲートパークしかわからないのだろうけれど、
今の誠は、格差社会問題に取り組んでいます。
今回は、日雇い派遣に誠が登録して、
ネットカフェ難民など現実を見た中で、
どうすればこの現実を変えていけるのかを考えます。
俺も、新卒で入った会社を半年で辞めて、
そのあとのフリーター生活の中で、
日雇い派遣に登録して、作業現場で力仕事をしたことがあります。
どうも現場の仕事は向いてなくって、2回しかいかなかったけれど、
けっこう大変な仕事なのにお金にならない。
しかも、こんな仕事誰でもできる仕事だって思って、
誠が言っていたように、でたらめに心の深いところを傷つけられたのを覚えています。
親や友達、恋人や、職場の同僚、
何かのタイミングですべてを無くしてしまったら、
誰にだって一人になってしまう可能性がある。
それを忘れてはいけないと思わせてくれる247ページ。 -
〈内容〉派遣会社からの日雇い仕事でその日その日を食いつなぐフリーターのサトシ、「今のぼくの生活は、ぼくの責任」と言いきる彼をマコトもGボーイズもほうっておけず…。