非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163272108

感想・レビュー・書評

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  • 非正規雇用者の実態が胸に突き刺さる。今の自分の生活が努力以外のちょっとしたラッキーによってもたらされている事と、裏を返せば些細なしたアンラッキーで破綻してしまうであろう危うさを感じさせられた。

  • やっぱりネタ切れ感が否めないのか同じような話ばかりな気が。
    作者の充電もやむを得ないか。

    「千川フォールアウト・マザー」
    ◆大貫由唯
    3歳の一志の母。シングルマザー。

    「池袋クリンナップス」
    ◆桂和文
    桂リライアンス社長の息子。高学歴。ゴミ拾いを始める。

    「定年ブルドッグ」
    ◆大垣忠孝
    宮崎はるなの父の元部下。柔道の元日本代表候補

    「非正規レジスタンス」
    ◆柴山智志
    派遣社員。ネットカフェ難民。

  • いつもどおり、安心して読める。
    相変わらず、崇やサルがいい味だしてますネ!

  • このシリーズはストーリーが分かりやすくテンポがよいのでどんどんと読み進めてしまいます。
    また登場人物の描写も丁寧ですからストーリーに引き込まれやすいです。
    毎回起こる事件は時事ネタが元になっているためストーリー全体が引き締まるうえに、そこに人間の愛情や友情といったドラマが入り込んでくるのでただのドキュメンタリー小説では終わらず懐の深い作品となっています。

    結構好きなシリーズ作品です。

  • でかいことができなくたって、自分が関わる範囲内でいい事が沢山起こせればいいじゃないかと思った。

  • 4話の中では非正規レジスタンスが一番印象的でした。

    子供が親よりも貧しい選択肢しか与えられない
    というフレーズ。

    ずっと国が成長し続けるというのは現実的ではないけど、
    それがいざ自分(達)にふりかかってくると、
    納得して受け入れることは難しいんだろうと思う。
    労働環境を整えることはもちろん重要。
    でも、向上心という言葉にとらわれ過ぎることで、
    きっと首を絞めてしまうこともあると思わされました。

  • いつも以上に、池袋の、日本社会の悲惨な底辺を書かれている本作。
    シングルマザーの話や非正規雇用者の話など、読んでて切なくなります。


    非正規レジスタンスを読んで、グッドウィルを思い出しました。自分も謎の経費BTMを取られていたり、ゴミ処理場に連れてかれたりと酷い扱いされたことがあるのでより感情移入してしまいました。当時学生の身分だったけど、もしこれが生きる糧のためだったら正直辛すぎます。
    石田衣良さんの着眼点は毎回心に訴えてくるテーマがあるので考えさせられますね。

  • 石田節にはそろそろ飽きも来たのが、原点である「IWGP」は安心して読めるシリーズだ。マコトの活躍というより、都会で生きていることの寂しさやちょっとした狂いを、ひとつひとつ、暖かく見守っているような様子が、心地よいシリーズなのです。

  • このシリーズずっと読んでるけど、マンネリかなぁなんて思いながらも毎回面白く読んじゃうんだよね~。
    マコトくんはいったい今何歳になったんだろう。

    いちばんはじめのシングルマザーの話、私も親として泣けました。

  • (収録作品)千川フォールアウト・マザー/池袋クリンナップス/定年ブルドッグ/非正規レジスタンス

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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