- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163272108
感想・レビュー・書評
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非正規雇用者の実態が胸に突き刺さる。今の自分の生活が努力以外のちょっとしたラッキーによってもたらされている事と、裏を返せば些細なしたアンラッキーで破綻してしまうであろう危うさを感じさせられた。
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いつもどおり、安心して読める。
相変わらず、崇やサルがいい味だしてますネ! -
このシリーズはストーリーが分かりやすくテンポがよいのでどんどんと読み進めてしまいます。
また登場人物の描写も丁寧ですからストーリーに引き込まれやすいです。
毎回起こる事件は時事ネタが元になっているためストーリー全体が引き締まるうえに、そこに人間の愛情や友情といったドラマが入り込んでくるのでただのドキュメンタリー小説では終わらず懐の深い作品となっています。
結構好きなシリーズ作品です。 -
でかいことができなくたって、自分が関わる範囲内でいい事が沢山起こせればいいじゃないかと思った。
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4話の中では非正規レジスタンスが一番印象的でした。
子供が親よりも貧しい選択肢しか与えられない
というフレーズ。
ずっと国が成長し続けるというのは現実的ではないけど、
それがいざ自分(達)にふりかかってくると、
納得して受け入れることは難しいんだろうと思う。
労働環境を整えることはもちろん重要。
でも、向上心という言葉にとらわれ過ぎることで、
きっと首を絞めてしまうこともあると思わされました。 -
いつも以上に、池袋の、日本社会の悲惨な底辺を書かれている本作。
シングルマザーの話や非正規雇用者の話など、読んでて切なくなります。
非正規レジスタンスを読んで、グッドウィルを思い出しました。自分も謎の経費BTMを取られていたり、ゴミ処理場に連れてかれたりと酷い扱いされたことがあるのでより感情移入してしまいました。当時学生の身分だったけど、もしこれが生きる糧のためだったら正直辛すぎます。
石田衣良さんの着眼点は毎回心に訴えてくるテーマがあるので考えさせられますね。 -
石田節にはそろそろ飽きも来たのが、原点である「IWGP」は安心して読めるシリーズだ。マコトの活躍というより、都会で生きていることの寂しさやちょっとした狂いを、ひとつひとつ、暖かく見守っているような様子が、心地よいシリーズなのです。
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このシリーズずっと読んでるけど、マンネリかなぁなんて思いながらも毎回面白く読んじゃうんだよね~。
マコトくんはいったい今何歳になったんだろう。
いちばんはじめのシングルマザーの話、私も親として泣けました。 -
(収録作品)千川フォールアウト・マザー/池袋クリンナップス/定年ブルドッグ/非正規レジスタンス