非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163272108

感想・レビュー・書評

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  • ネットカフェ難民の話など
    世相を反映しています

    マコトもキングタカシも、良い味だしてます
    相変わらずおもしろい

    ハテ、IWGP7読んだっけ??

  • マンネリという感想しかない。

  • パチスロで稼ぐ崖っぷちのシングルマザー、西口公園のゴミを拾い続けるエリート青年、脅迫魔に立ち向かう腕自慢の元警官、人材派遣会社の悪徳を暴く若者たち同盟、の4話構成。
    私は2話目のゴミ拾い話が一番良かった。

  • 今回はマコトの母の昔話も登場したシングルマザーの話とか、日雇い派遣の話など、今となってはどこにでもある話となってしまった現状にマコトが立ち向かいます。
    何故こんなにも貧困が当たり前になってしまったのか、格差社会がこの先も広がっていくのか、一歩間違えば誰でも落ちていってしまう底の見えない末恐ろしさを感じます。
    久々にこのシリーズで心惹かれました。

  • なんかだんだんこのシリーズも薄くなっていくような・・・。
    今回私が気にいったのは、マコトのかあちゃんが主役級に活躍する話。
    初めて、過去を語ります。
    そっかー、かあちゃん、そんな想いでマコトを育てたんだ・・・。
    マコトが立派な大人に育って、良かった。

  • 今回は特にどの話も現実の社会問題を扱っていて、興味深かった。
    フィクションとしても楽しめたが、ネットカフェ難民や母子家庭といった社会的に弱者というカテゴリーに入ってくる人々が不可視化するという表現には、ハッとさせられた。
    「自己責任」って一体何なのかと思った。

  • 俺たちは、透明人間じゃない。

  • お馴染みのIWGPシリーズの第八弾です。
    いつもながら良いかんじです。
    特に脇役が良いですね。
    今回は特にGボーイズのキング、タカシの出番が多くあって楽しかったです。
    で、タカシもびっくりするほどの柔道の達人の大垣も良い味を出しておりました。

    それに表題作の『非正規レジスタンス』に出てきたサトシに関しての一文。
    『勇気という言葉が、ほんとうはどんな意味か、おれはそのときサトシに教えられたのだった。
    自分が最悪に苦しいときに伸ばされた助けの手を、別のもっと苦しい人間にまわしてやれる、それが勝ち負けを超えた人間の尊厳というやつだ。やせっぽちで、ひと晩千円のネットカフェに泊まるこのガキが、おれのランキングでは最高に立派な人間のひとりなのだ。』
    ってヤツ、今の状況じゃあ、特に心に染み入るのでした。
    あまりにもクサい、って思うんだけど、こういうクサさに弱いんですよねぇ…。

    長いシリーズ物だからだんだんマンネリ化してきてるような、ってかんじもしますが、一方でお約束が良いかんじになっているっていうかんじもしてきて、新しいのを見つけたらつい買ってしまいます。
    このまま頑張って書き続けてもらって、定番のシリーズになって欲しいですね。
    次も期待です。

  • 題材はシングルマザー、ボランティア、携帯、日雇いバイト。

    いい社会風刺だと思います。

  • いつもながら、表題作がよかった。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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